(P[こ]3-5)一鬼夜行 枯れずの鬼灯 (ポプラ文庫ピュアフル)
- ポプラ社 (2012年11月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591131527
作品紹介・あらすじ
『この時代小説がすごい! 文庫書き下ろし版2012』(宝島社)
堂々の第2位の大人気シリーズ最新刊!
「一年前のお約束の品を受け取りに参ります」――
強面の古道具屋の主・喜蔵の元に、奇妙な手紙が舞い込んだ。
喜蔵の脳裏に、不思議な老女と交わした約束が蘇る。
そんな折「縄張りの視察だ」とうそぶく小春が再びあちらの世からやって来た。
どうやら永遠の命を授けるという「アマビエ」なる妖怪に関わる事件が起きているようなのだが……。
『この時代小説がすごい! 文庫書き下ろし版2012』(宝島社)第二位に選ばれた、
明治人情妖怪譚シリーズ第四弾!
感想・レビュー・書評
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シリーズ4弾目。
久し振りに手に取った一鬼夜行シリーズ。
忘れていた人物や設定もあったものの、読み進めていくうちに思い出す。
小春やっぱり可愛い。深雪ちゃんは相変わらず料理の腕は上がらず。
読んでいる最中は、うーんイマイチかなぁと思うのだけれども、ラストの小春と喜蔵が別れるシーンになると、また二人のコンビが読みたくなり
続きを読んでしまう。
二人共もっと素直になれば良いのに!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あなたのためって難しい
四郎かわいいなあ
切ないなあ
信じるって難しいなあ
件って牛のイメージしかないからなんか不思議だ -
一鬼夜行シリーズ 4作目。
今回は枯れずの鬼灯、アマビエと永遠の命が大きな主題。アマビエめっちゃ可愛いなぁ。
毎回このシリーズは人を大事に想う暖かい気持ちにじーんとくる。目安箱だって結局喜蔵を気にかけてる、仲良くしたいってことじゃん。千代乃と藤波の話も切ない。 -
今回は水の妖怪の名前がいろいろ出てきて楽しい。
すがたかたちの描写もあるから、みんなで固まって会議しているとことか想像して面白かったなー
話の本筋としてはおおごとになってきたなぁという感じで。
妖怪の本性、ってなんなのかしら。
相変わらずのドタバタ感ワイワイ感もあるのだけど、
そのままではいられないのだなぁと。
あと小春が妖怪、っていうのがあんまりにも周りにすんなり受け入れられてて、そこもうちょっといろいろ書いても、と思った。
高市さんとか綾子さんとかもっとあれこれありそうな感じだけどなぁ。でもそこ引っ張るとだれるのかな、とかだらだら考えた。 -
「一年前のお約束の品を受け取りに参ります」
小春が百鬼夜行から落っこちてきてからの
ドタバタ騒ぎでスッカリ忘れていた喜蔵だが
老女が求める「枯れずの鬼灯」は未だに店にない。
そんな時、アマビエなる妖怪の調査で小春が現れる。
アマビエを手に入れたものは永遠の命を授かるらしく、
それを巡って水の怪達の間で騒動が起こっていた。
小春の周りでも不穏な動きをするものがいたかと思えば
多聞だけでなく、一緒にいる四郎と勘助までが
喜蔵の前に現れる。
最後まで読んでから、序章を読んで泣けました。
切なさを引きずってしまいましたが、終わり方はよかった。 -
目安箱に入れられた。
罰されても文句を言えないことをしたとはいえ、周囲にまで危険が及ぶのは避けたいだろうな。
統率の取れた群れの前だと、どれだけ強くとも防戦一方の闘いになるだろうな。
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帯文(裏表紙):”『この時代小説がすごい!文庫書き下ろし版2012』(宝島社)第2位に選ばれた明治人情妖怪譚シリーズ第4弾!”
目次:序、1.遠い日の約束、2.向こうの海から来るもの、3.嘘と夢、4.雲に隠された星々、5.冷たい手、6.枯れずの鬼灯、7.それぞれの行き先 -
アマビエがワケわからなくて可愛い
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第三弾では主人公がぼやけるだの先が見えぬだの腐した、それがまるで著者の耳に入ったが如く今回はリクエスト通り小春、喜藏大活躍の王道人情絵巻に仕上がったようで…
そうなればエメルさんのペンは冴え渡り初期のドタバタの雰囲気を残しつつ時にしっとりと時に重厚に物語を堪能させていただきました。そしてやはり今回最大の収穫は話の行方がピシッと見えたこと、落とし所をどうつけるかやきもきさせられたが意外な方向性に「そうくるか!」と否が応にも期待は高まる。
シリーズ後追い故新刊を待つ焦ったさはまるでなし、いざ次巻へ!