- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591132036
作品紹介・あらすじ
「する」か「しないか」と訊かれたら「しない」。「しろ」と言われて初めて「する」ヘタレ男子の明日はどうなる?大学と下宿を往復するだけの地味な毎日を送る「私」。ひょんなことから、物部語朗なる変人が主宰するサークル「MFL」に強引に引っ張りこまれ、ツンデレ美女の花子さんによろめいた私は、持ち前の超受動的な性格から、物部氏の不可思議な指令に従う羽目に。さらには、キャンパスごとに対立する学生会の勢力争いにも翻弄され…。現役大学院生による疾走キャンパスライフ小説。第1回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作。
感想・レビュー・書評
-
久しぶりにカラリと心が晴れるような小説!
くだらないことにどこまでも真剣に、あくまでも大真面目に取り組むことができるのって、大学生の特権!
自分自身の学生生活を振り返ってみてもあの頃費やしたエネルギーは人生最大だったかも、と思う。
ただ、どこまでも真剣にあくまでも大真面目に取り組むことが大切で、ここを間違えると単なる時間と若さの浪費になりかねないってわけで。
まぁ、浪費であったとしてもそれはそれで学生の特権なのかも知れませんが。
しかし、なんというか物部さん、ステキすぎます!
こういう人がそばにいたらきっと学生生活も濃くって、ぼんにゃりしてる暇なんてないでしょうね。
うん、そばにいたらきっと、惚れてまうわ!
たった一度きりの人生なんだから、楽しまなきゃもったいない!
本を閉じたあと、身体の奥底から得体のしれないエネルギーがふつふつと湧いきちゃいましたよ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学と下宿を往復するだけの地味な毎日を送る「私」。ひょんなことから、物部語朗なる変人が主宰するサークル「MFL」に強引に引っ張りこまれ、ツンデレ美人の花子さんによろめいた私は、持ち前の超受動的な性格から、物部氏の不可思議な指令に従う羽目に。さらには、キャンパスごとに対立する学生会の勢力争いにも翻弄され……。
(2013年) -
大学生の男の子のどたばたした話。どたばたしているわりにいまいち入り込めない。
2021/12/25 -
大阪大学に入学し、友だちのできないまま二回生を迎えた山月くんのお話。阪大院生の著者が書いてたんだな。どおりで阪大の内情に詳しいわけだ。阪大を舞台に学生会を巡ってたどり着いたその先には・・まさかの結末でした。
-
なかなか読み進められなかったけど、最後はキャラクターに愛着がでてきて読み終えた。
大学の学生会ってこんな派閥争いがあるんだ。
つまらない日々を送っていた学生がある人物との出会いで生活が一変してしまう。
結局は恋愛かと思ってしまったけど、読んだ後は満足だった。 -
2018.9.8読了
-
大阪大学とは名ばかりで、市内から遠く離れた3市にキャンパスを構えていて、それぞれに学生を支配する学生会が存在していた。
その大阪大学2回生のかっこ『山月』は、レンタルビデオ屋で同じAVに手を伸ばすという哀しいシチュエーションで怪しい男と出会う。このいい加減で他人を食ったような態度の『物部』に言いくるめられ、彼の創った謎のサークル(山月含め3名)に入れられ訳も分からぬまま振り回されるうちに、学生会を巡る巨大な(?)謀略に巻き込まれていく。
ポップで色々なものが描かれた表紙から、次から次へと話が転がっていくような感じかと興味が湧く。
確かに読み始めはワチャワチャ感が良い具合だったのだけれど、「さがしもの」の正体が予測できてしまってからはクールダウン。ある意味予定調和のお話でした。
学生会の攻防は楽しかったのだけれども、肝心のさがしものの方は「え、そこ勘違いしちゃう?」と言うか、超個人的過ぎて驚いた。 -
資料ID:98121671
請求記号:913.6||A
配置場所:工枚普通図書
「主人公は大学生特集」に選書された図書です。