コンビニたそがれ堂 空の童話 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
3.92
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本棚登録 : 730
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591132074

作品紹介・あらすじ

本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。今回はその昔小さな出版社から刊行された幻の児童書『空の童話』をめぐって、優秀な兄に追いつこうと頑張ってきた若い漫画家の物語、なぜかおやゆび姫を育てることになった編集者の物語、閉店が決まった老舗の書店の書店員と謎めいたお客様たちの物語、そして老いた医師が語る遠い日の夜桜の物語の四作を収録。感動の声が続々寄せられる大人気シリーズ、待望の第四弾。

感想・レビュー・書評

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  • 空の童話に関わる短篇集。
    本に関わる小説が好きなので購入しましたが、シリーズ4作目でした。1作目は児童書ですが、次からは大人向け?のファンタジー小説みたいです。本当に必要なものが必ず売っている不思議なコンビニたそがれ堂。必ずしも「願っている通りになってハッピー」ではないけれど、優しい気持ちに包まれます。電車で読む方は涙腺にご注意かも。ついシリーズ探しちゃいました。

  • コンビニたそがれ堂シリーズの四作目。
    今回は、夏の終わりの『追いつけない』、秋の『おやゆび姫』、クリスマスの頃の『空の童話』、それに、短めのエンディング、『花明かりの夜に』の四話です。

    それぞれ、今では絶版になってしまった昔の児童書、『空の童話』によって、今の自分がある人々が出てきます。
    そして勿論、素敵で優しい、コンビニたそがれ堂の店長さんも。

    『追いつけない』は、最初からもう、読むのが辛くて、少しずつしか読み進められませんでした。
    きっと幸せになれるに違いない、というのはわかっているんですけれども。
    が、やっと読み進めた先では、そんな期待を裏切って、航さんは念願だったある事を成し遂げられません。
    ・・・でも!やっぱり、裏切られませんでした。それを成し遂げられていた結果よりも、もっと幸せな終わり方でした。
    店長さんの言っていた「一粒で二度おいしい」とは、こういう事だったんですね。

    『おやゆび姫』は、本当に、おやゆび姫を育てるお話です。
    コンビニたそがれ堂で、謎の栽培キットを買ってしまった織子さんは、よくわからないまま、キットに水をやってみます。
    すると、何と、出てきたのはおやゆび姫。
    その子の世話をする為に、すさんでいた織子さんは、きちんと生活して、新しい友人も得ます。
    読んでいて、何だか少し、漫画の『観用少女』を思い出しました。

    『空の童話』では、悪の組織の小鳥遊さんが再登場!彼の意外な一面を知る事が出来て、すっかり好きになってしまいました。
    斎藤さんもスミスさんも、在心堂の店長夫妻も、本当に素敵な人ばかり。
    いつか、在心堂だけで、新しく一つのシリーズが出来ないかなぁ・・・。

  • 待ち遠しいですね。。。

  • 読み終わりました(≧∀≦)
    http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-526.html

  • 村山早紀さん。
    やっぱり好きです。

    私にとっての「空の童話」はJ・R・R トールキンの「指輪物語」。
    初めて読んだのは小学5年生でした。あの頃「指輪物語」に出会えたことで、今の本好きな自分がいます。
    その事を思い出させてくれた本書でもありました。

    また、本書が誰かの「空の童話」になることを想像して嬉しくもなれます。
    特に子供たちに勧めたくなる一冊でした。

  • シリーズ4作目となるこの巻は4短編どれもに「空の童話」という児童書が出てきて、登場人物もマンガ家・編集者・書店員と本に纏わる人たちばかりなので、読書家として読書欲を刺激される設定です。シリーズ中イチオシ。どの話も優しさいっぱいで良かった~♪としか言いようが無いですw。“風早の町”に係わる作者の他の作品を思い出させる事もチラホラ出てきて、繋がりが広がってきたなぁと、作品を追っているとしみじみです^^

  • 追いつけない/おやゆび姫/空の童話/エンディング~花明りの夜に

    兄ちゃんにはいつまでたってもかなわない。でも弟がいるから兄ちゃんは頑張れる。そうだよね。
    わくわくドキドキした子供のころの気持ちが懐かしい。
    誰も知らない、それぞれの心のままに街をまもること。自分たちの心にはちゃんと有る。
    そして次の世代へお話は繋がっていく。

    優しい心達のお話は、私の心も優しくしてくれる。そしてもう少し頑張ってみようと思えてくる。うん

  • 『空の童話』という一冊の童話を軸に、漫画家さん(「追いつけない」)と児童書編集者さん(「おやゆび姫」)と町の本屋さん(「空の童話」)とお医者さん(「エンディング~花明かりの夜に」)の、それぞれのエピソードが語られる。「おやゆび姫」まで読み終わった処で余韻に浸りちょっとインターバルを置いてから「空の童話」へと進んだんだけどこれがまたいい話で。クリスマスイブに仕事をしてる書店員さんが、淋しがる息子に自分を「サンタの友達」と説明した箇所にグッと来た。俺は本屋で仕事してるけど、そんな風に思ったことなかったから。
    そうか、俺は、俺たちは実はサンタさんのお手伝いをしていたのか、と。なんかすごいうれしくなって、半月遅れでクリスマスプレゼントをもらったような気分になった。今年のクリスマス商戦に向けて勇気百倍である。気が早すぎるけど。
    あと、作者さんがtwitterでフォロワーさんに尋ねてた怪獣の件、「零下140度の対決」とウーとペギラがみんな出てきたのに思わず頬が緩んでしまった。スミスさんはウルトラセブンだけじゃなくてウルトラマンレオまで見てるようだし!

  • 試験勉強の為、中断していた読書を再開。
    再開1作目は試験後の頭にちょうどいい、ほっこりしたこのシリーズの第4作目。
    今作はあとがきでも書いてあるが、ポプラ文庫史上一の厚みと言う、なかなか読み応えのあるページ数。
    「空の童話」を巡る漫画家、編集者、書店員のお話と年老いた女医さんのエピローグの4編を収録。
    表題作の「空の童話」は閉店寸前の書店を舞台に描かれた年老いた店長さんと、心優しい書店員さんのお話かと思いきや、途中から闇の組織の小鳥遊さんや宇宙人のスミスさんが登場し、一時はどんな展開になるかと思ったけど、ラストは安定のほっこり。
    決して優しい面ばかりではなく、悲しいこともたくさん描かれているけど、読み終わった後は心が優しくなる作品。

  • このシリーズは本当に、人間っていいなあと思わせてくれる。
    みんな本当はけっして強くなくて、弱さもあり、時としてためらったり迷ったりもするのだけれど、みんな一生懸命に生き、誰かを愛し、美しい夢を見る。
    そんなふうに、この地球という星の上で、この宇宙のどこかで、一生懸命に生きているだろう人々の幸せをそっと祈りたくなる。

    奇跡も魔法もないから自分の力で叶えるしかない、というのと、どこか夢を見させてくれる優しい世界が、うまく同居していて、ほんとうにすてきな気持ちになれる。
    ちょっと違うかな、自分の力で一生懸命がんばっている人のところには奇跡がおこると思わせてくれる。

    そのなかでもこの作品は、本、児童書をテーマにしていて、私の中ではハズレなわけがないと思って読んたけど案の定。
    本ってほんとにすごい。
    未来をつくり、人生をつくり、心の栄養になる。
    本の中にあった、いくつもの大切な言葉。魔法の言葉。おまじないの言葉。それらに支えられて大人になってきたんだって、児童文学というテーマを通して書かれてるすてきな本です。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2020年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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