土方歳三: 幕末・維新人物伝 (日本の歴史 コミック版 35)

  • ポプラ社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591133750

作品紹介・あらすじ

激動の幕末を、武士として戦い、武士として生きた新撰組鬼の副長。

感想・レビュー・書評

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  • 他の歴史漫画よりも内容が凝縮され過ぎて進みも早く物足りなさを感じた。サラッと学ぶのにはいいのかもしれないと思った

  • カッコいい

  • 強くてかっこいいなと思いました。

  • 盛り過ぎかもだが意外と分かってなかった事を理解

  • 幕末に日本史上最強の「剣客集団」として志士たちを震え上がらせた新撰組副長の土方歳三の伝記漫画。

    明治を迎えて天寿を全うできなかった隊士の中で、土方は最後の最後まで戦い続けた点で、幹部の中でも特別ドラマ性の高い生涯であった。

    近藤も土方も沖田も元々は武州・多摩の農民の出自である。
    剣術が得意であったが、江戸幕府の身分制度の敷居は高く、武士には裏口を使ってもなかなかなれない。
    本来ならば不満を抱えたまま一生を為す術なく終えるはずの身であった。

    けれど黒船来航に始まる幕末の動乱が土方を歴史の表舞台へと登場させるに至る。
    志士たちの暗躍する京都の治安を守るための浪士隊が結成され、近藤が隊長、土方が副長となった。
    結成当時の新撰組は食い詰め浪人の集まりのようなもので、京都の人々にもその素行の悪さから「壬生狼(みぶろ)」などと蔑まれた。

    そんな愚連隊のような集団を組織するには厳しい紀律が必要だった。
    かくて「違反すれば切腹」という厳しい局中法度という鉄の掟が土方の主導の下に作られた。
    この法度の違反で多くの隊士たちが敵との戦闘ではなく、切腹に追い込まれて命を落としていったのである。

    そこには元々は士族の出身ではない土方の「より武士らしくあろうとした」羨望とも劣等感ともいえる感情が透けて見える。
    確かに武力に優れた者たちを束ねるにはより厳しい力で押さえ付ける必要があった。
    が、それが後年の新撰組内部粛清を誘発し、結成初期の同志たちの命さえ奪っていくことになるのである。

    大政奉還後に近藤は斬首され、沖田は病死。土方はひとり各地を転戦する。
    新撰組の生き残りとして、薩長が自身を許すなどとは考えられなかったのであろう。
    土方自身に何らかの目的や思想があっての戦いというより、自らの死に場所を求めての流離に等しかった。

    最後は五稜郭の戦いで戦死する。銃撃を受けての最後であったと伝わる。享年35歳。
    「武士らしくあろうとした農民の戦いに明け暮れた生涯」であった。

  • 土方歳三がかっこいいなあと、改めて思った。

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