色のない怪談 怖い本 (ポプラポケット文庫 児童文学・上級〜)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 167
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591133781

作品紹介・あらすじ

クラスメイトの仁科涼子の提案で、ぼくは同じ市内に住む、山岸良介という作家にインタビューをすることになった。彼の家に通ううちに、毎日なにかがおかしくなっていく。きょうぼくは、この家から無事に帰ることができるのだろうか…。小学校上級から〜。

感想・レビュー・書評

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  •  本の怪談シリーズ第一弾の最後の巻として位置づけられている本。今までの物語の元凶とも言える怪談を書いた作者へ主人公たちがインタビューに行き、そこで渡される怪談の原稿を読むうちに不思議なことが周りで起こっていく物語。
     正直、この本は今までシリーズを読んできたファン向けの要素が強いと感じた。今までの本の怪談の色にまつわる怪談を象徴するように色をテーマにした怪談が一つずつ掲載されており、その内容も今までのシリーズの怪談より濃く、叙述トリック満載だったりと、それぞれの本の没ネタ傑作選のような印象を受けた。
     怪談の内容は幽霊とかが出てくるものの、どれも結局は人が怖い話となっており、そのことも人を食って本を書く作者に繫がっていくところが面白かった。
     個人的には「赤いランドセル」が一番好きだった。

  • 感想もかけない位文もイラストもめっちゃ怖い。もう一生読まない。

  • (2014-05-04)

  • 4-3 銀のかぎ 10分 ほのぼの怪談

  • ついに終わってしまった。

    今までの、赤、黒、白、青、緑、紫、金、銀、黄の色に関する話9編。
    都市伝説をアレンジしたのが多くて、怖いけれど、似たような話ばかりでちょっと飽きる…。
    最終巻というのも潮時だったのかも。

    雪山に死体を埋めても朝になったら死体が小屋の中にあって、しかも実は自分が入れていたという話は何が最初なのだろう。
    あちこちに登場していて気になる。

    結局山岸良介の正体は謎に包まれたまま。

    何千冊もの「怖い本」ってちょっと怖い。
    主人公の名前がなかったのは、主人公=読み手、にするためだったのか、と最後になって気付く。

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著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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