私はコーヒーで世界を変えることにした。

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 178
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134597

作品紹介・あらすじ

小山薫堂氏推薦!
「自分の仕事を愛し尽くす……
男の真の幸せとは、こういうことなんだ!」

コーヒー界の「インディ・ジョーンズ」、
世界中を駆け巡る!!
世界を股にかけた圧倒的な
面白さのビジネス活劇!!

「ガイアの夜明け」「世界ふしぎ発見!」
「おしゃれイズム」など番組出演も多数!

「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて
コミック連載が2013年開始予定!

*********************

18歳で単身、中米エルサルバドルに渡り
国立コーヒー研究所に入所。
エルサルバドルの内戦で多くの知人を失ったり、
グアテマラでは大地震、ジャマイカではハリケーンに
巻き込まれながらも世界各地でコーヒー栽培に携わり、
「コーヒーハンター」と称賛される。

「著者がJALのコーヒーをプロデュースして
機内で飲める世界一のコーヒーになり売り上げもあがった」など
世界の政治経済と深く関係するコーヒーと
波乱万丈の半生を通して、
夢をかたちにすることの素晴らしさを問う。

美味しくて持続可能なコーヒーが
環境問題や貧困問題までも変える
大きなきっかけになる!

*************************

(プロローグより)

私が「コーヒー屋になる」と
決めたのは小学生のとき。
子どものころからずっと、
コーヒーの生産国にあこがれていた。
そして、その夢を叶えるため、
十八歳で単身中米のエルサルバドルへ留学した。

座右の銘は、
「何人かが、当然それを為すべき筈である。
それなら、自分が何ゆえ為さずに済むものか」
すごい生産者がいる、
すごいコーヒーがあると聞けば、
どこへでも飛んでいく。
たとえ、それが中南米の密林の奥地であろうと、
アフリカの高地であろうと、
アラブの荒野であろうと……。
おいしいコーヒーがあるところを目指して、
ただひたすら突き進む。

いつのころからか、
私は「コーヒーハンター」と呼ばれるようになった。
「コーヒーのために私ができることはすべてやる」
私は、それを実践して生きている。
子どものころからやりたかったことが、
こうして私の一生の仕事になった。

感想・レビュー・書評

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  • コーヒーに魅せられ、その一心で日本を飛び出し、最高のコーヒーを手にするために一生を懸けてしまう。

    そんな「昭和の偉人伝」です。

    インターネットもなく、情報もない。それでもそこに何かがあることを信じていきなり飛び込むところは、今の感覚なら無謀としか言いようがありません。

    日本と比べることなく、その国で生きる人々の真っ只中に入り込んでいくところ。
    その土地で生きるひとたちですら気がついていないような「宝」に向かって突き進んでいく姿。

    そこには、先進国とかクールだとか、さも自分たちばかりが上のような視線は全くありません。

    傷を追ったコーヒーの樹を、実がなっていても切って新芽を再生させようとする決断力、どんなことが起きても対処してみせるという覚悟、いろんな面でスケールの大きな生き方への羨望をかき立てられることは必至です。

    そして、時折でてくる、「あいつは海外で好き勝手をしている」と陰口をたたかれるシーンが、安全なところから他人をくさす愚かさとしてとても印象的です。

  • コーヒー屋の息子として高卒で中米の大学に。若い内にガムシャラに突き進んでしまう人って時々いる。親もそれを応援しているようなんだけど、実家のコーヒー屋を継がない宣言して勘当されたりしているのが面白い。

    ・「男は、いつ、どこで何が起こっても、常にそれに対応できる準備をしておかなければならない。」

  • 【ストリート・スマート】

     「ストリート・スマート」とは、「どんなときでも何とかなる」、「どんな状況でもなんとかする」、「常に楽しくおもしろく生きる」という究極のポジティブ思考の考え方をいう。川島さんはこの考え方を柱として、自分の夢を仕事として実現することができた。文章自体は会話体が多く、活字に抵抗のある人には読みやすい文章となっている。
     タイトルからコーヒー自体になにか効果があり、世界を変えていく話だと想像した。私自身、カフェでアルバイトをしているため、コーヒーの話には興味があった。しかし、実際は想像と違い、自分の好きなものを仕事として形にする難しさと形にできた時の達成感が書かれており、読み終わった後の感想としては、好きなものや興味のあることがない私にとって、自分の好きなものにそこまで情熱を注ぐことができる羨ましさを感じた。
     本を読んでいくうえで、感じたのはいろいろな人と出会うことの大切さだ。特に川島さんの場合には、上島珈琲株式会社の創業者である上島忠雄会長との出会いは影響されたのではないかと思う。
     上島会長の上としてのふるまい方から学べることが多い。例えば、アメとムチの使い分けである。よくできた時にはおいしいものを御馳走したり、うまくいってないときは厳しく叱ったり。また、人によって働き方や性格が違うので、それぞれにあったやり方を考えなければ効率が悪くなってしまうなど。川島さんは、上島会長のやり方をみて経営の仕方を学んでいるので、初めてのことでも成功したのだろう。言葉ではなく、うまく成功している人を見て学ぶというのは大事なことだと思う。
     私の好きなシーンを紹介したい。コーヒーにマリファナ?という第四章だ。題名からも想像はついてしまうが、なんとコーヒー農園の一部マリファナが植えられていたのだ。コーヒーとマリファナは関係がないように聞こえるが、実は栽培に適した環境が一致しているらしい。読んでいて面白く、ある意味印象に残ったところである。
    自分から行動しなければ何も始まらないし、行動したものには必ずチャンスは巡ってくるだろう。夢がない人ほど一度読んでみていただきたい。
     またこの本を読むときは、コーヒーを飲みながら読むことをおすすめする。


  • アナザースカイで「コーヒーハンター」を知り、「なんでhuntなの?」と気になっていたこの方。

    小山薫堂さんが帯を書いていたので
    読みたい感、炸裂♡

    慣れ親しんだCOEやスペシャルティについての記述が多いかと思いきや、著者の波乱な生き方を綴ったサクセスストーリー。

    内戦で多くの知人を失ったり、 大地震、ハリケーンなど、人災&天災にめげず、コーヒーにかける情熱たるや。
    「hunt」な理由がわかりました。

    UCC上島珈琲での、出る杭は打たれる「あるある」、でも会長がかばってくれる「あるある」は組織で働く方に勇気をくれます、きっと。

  • ビジネス

  • ★5
    No Kindle

  • 著者を珈琲業界で知らない人はおそらくほとんどいないのではないか。
    まだまだ新米の自分からすると、レジェンドというか雲の上の人のような存在。

    著者の半生を綴ったような内容の本書。
    どの章を読んでも珈琲への愛情と熱意が伝わってくる。

    周りがなんと言おうと、自分の手を泥だらけにして前に突き進んでいく。
    進んでる方向が前なのかどうか分からなくても、周囲の言葉ではなく自分を信じて進んでいく。
    業界とか職種とか関係なく、その世界の第一人者になる人っていうのは常に突き抜けている。

    珈琲への熱意も愛情もまだまだ及ばないな、と本書を読んで痛感。

    でも、今の時期に読んでよかった。

  • コーヒーで世界を変えるってどういうこと?と思ったが、これは嘘ではないのだ。世界には10億人のコーヒーの消費者、生産者がいるそうだ。また生産者だけに限ると2500~3000万人ほどが栽培に従事しているそう。生産者は基本的には途上国が多い。良いコーヒーを消費国に届けることで栽培従事者の暮らしもよくなる。だから世界が変わる。コーヒーハンターと呼ばれる著者のハラハラさせられて、最後にほろっと来る自伝。

  • WOWWOWのノンフィクションでも放映
    プラントハンターは珍しい植物だが
    彼は、コーヒー関係者から『コーヒーハンター』
    と呼ばれた。

    静岡のコーヒー焙煎卸商の店「川島珈琲」が生家。
    子供の頃から倉庫の生豆が入った麻袋の上が
    一番のお気に入りだった。

    主学生の頃は両親に内緒で、なんどもブラジル大使館に
    手紙を出していた。
    「珈琲が大好きな僕はまだ小学生ですがブラジルで珈琲を学びたい」

    彼の珈琲のためなら大バカになる熱意が
    一月の日参を重ね、外国人はじめての
    エルサルバドルのコーヒー研究所へ。

    この研究所は実に科学的にコーヒーを研究し、
    コーヒーの生育から焙煎まで、
    品種や生育土地の環境と育て方、
    製品をより良いものにするための
    ありとあらゆる研究をする場所であった。
    内戦で離れざるを得なかったが、コーヒー人生の基礎となった。

    コーヒーバカの川島は、コーヒー関係者にも評判だったらしい。
    上島珈琲の初代会長から、請われて、
    ブルーマウンテンの農場開拓を任される。
    当時は、コーヒー豆の優劣に関わらず、
    場所のみでブルーマウンテンを名乗っていたため
    商品にばらつきがありすぎ、酷いものも出回っていた。
    そこを、素晴らしい商品を継続的に出荷するために
    土地の改良から、古くからの慣習からより良い栽培法に
    変えてゆくための教育。
    労働者の信頼を勝ち得無かったらできなかった。
    次に、ハワイコナの復活。
    川島は生産者と消費者の橋渡しを自分の役目とし、
    より良い製品を作るための協力をし、
    高品質になった製品を持って、農園労働者の生活を安定させ
    高品質の商品を提供する。
    こうして、評判を勝ち得た農園は決して囲い込まず
    より高値で広く世界に売れるようにした。

    川島は中南米に止まらず、アラブ、アジアにも
    美味しいコーヒー作りに奔走する。。。。

  • このくらいしなきゃ、一流にはなれないんだな
    2017.2月読了

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