([く]3-1)引き出しの中の家 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134900

感想・レビュー・書評

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  • 独楽子ちゃんと七重ちゃんの第1部が悲しくて、第2部にはじめは入り込めなかったのですが、だんだんと桜子ちゃんと薫ちゃんのやり取りが楽しくて、あとはおばあちゃんと、独楽子ちゃんが幸せになったらといつのまにか先が気になってどんどん読み進め、一気に読んでしまいました。

    とても可愛らしいお話で、とても読後感が良いです。七重ちゃんと再会するシーンもちょっと見たかったな。

  • 小さな妖精と少女の交流。
    凄く素直で真っ直ぐな物語で、癖のない優しい内容。
    どこかで見たことあるような設定だったり、大人が読むと癖が無い分物足りないなと思ったりしますが、読み進めると暖かな気持ちになれます。

  • 可愛かったです。
    子供心満載というか、子供の頃夢想した「あったらいいな」が詰まった本です。
    ミニチュア集め、作るのもやりました。
    …盆栽も実は興味ありました。小さくて可愛いなって思ってました。実際は管理が難しそうなので手は出さず。

    こういう読んでいて疲れない、
    読後に色々思い返せる、
    あたたかい気持ちで終われる本は好きです。

    欲を言えば、是非再開のシーンも入れて終わって欲しかった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    再婚した父と離れて、おばあちゃんの家で暮らすことになった七重。亡き母といっしょに人形のために作った、引き出しの中のミニチュアの家に、ある日、小さな小さなお客様がやってきた。言い伝えの妖精「花明かり」と少女の、時を越えた交流を描いた感動のファンタジー。

    アリエッタみたいな小人と少女の交流の物語ですごく乙女チックですが、なんだか気分が乙女チックになってとても楽しめました。

  • こんな話もたまには良いな。
    優しくて希望に溢れている。

  • 花明かりのお話。
    小さいひとの話は、本当にたくさんあるね。
    七重ちゃんがいきていたのは良かったけど、そのせいかラスト、ちょっとブレた感じも。

  •  引き出しの中にお人形のおうちを作るって、女の子の憧れな気がします(^^)私はハムスターのおうちを机の引き出しの中に作ろうとして母親に怒られた経験が…笑 ここに出てくる人たちはみんな心がキレイで和みます。

  • コロボックルよりふんわりして微笑ましいのは女の子同士の交流だからかしら。
    子供の頃読んでたら絶対探してたな…

    薫ちゃんにはお友達やお兄ちゃんには話さず、おばあちゃんとの秘密のままにしておいてほしいです。

  • とっても可愛らしいお話で、ほっこりしました。

  • 花立ち香る物語。主人公は二人の女の子。一人は1960年代の少女、そして、もう一人はその家系の現代の少女です。
    彼女たちの家には、花明かりという小人たちについての伝承が残っていました。花が好きな緑の手を持つ者たちと子どもだけが見ることが出来ると言われる花明かり。二人の少女は、花明かりとの友情を育みます。
    大切な約束、大事な親友との約束、守れなかった事がない人なんていないはず。ずっと胸に棘が刺さったように、気になる事ありますよね。
    そんな悲しい七重と独楽子の約束を、現代の少女薫と桜子が叶えてくれます。優しい少女たちの思いに、独楽子の心は癒されます。
    読んでいる私の心まで、温かく癒されました。
    薫の心は快活で優しくて、年老いた祖母の心は枯れ木のように痛んで軋んでいましたが、薫に救われていきます。その過程もとても心温まりますよ。
    心に春を待つ人に、オススメの小説です。

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著者プロフィール

広島出身。被爆2世。
デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞受賞。その後『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞受賞。『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞、福田清人賞受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。ほかの著書に『引き出しの中の家』(ポプラ社)、『月白青船山』(岩波書店)、『八月の光 失われた声に耳をすませて』(小学館)などがある。
近年では、『光のうつしえ』が英訳刊行され、アメリカでベストブックス2021に選定されるなど、海外での評価も高まっている。

「2023年 『かげふみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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