(P[み]4-2)晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591135853

作品紹介・あらすじ

館内にこっそり置かれ続けるドッグフードの缶詰に、クリスマスツリーか ら消えた雪、
空飛ぶ絵本に、半世紀前に読んだきり題名の分からない本を見つけてほしいという依頼……
図書館が大好きな少女・しおりが、司書をしているいとこの美弥子さんたちと一緒に、本にまつわる謎を追う――。
大好評のほのぼの図書館ミステリー第二弾! 書き下ろし短編も収録。
【解説/光原百合】

感想・レビュー・書評

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  • 前作に続いて、本好きな小学5年生の茅野しおりが、図書館とその周辺で出会った謎を解こうとする、小学校高学年向けの日常の謎ミステリーです。
    前作は陽山市の春・夏で今回は、秋・冬のお話です。
    前作に引き続き、登場する人物も多数です。

    第一話「移動するドックフードの謎」
    第二話「課題図書」
    第三話「幻の本」
    第四話「空飛ぶ絵本」
    第五話「消えたツリーの雪」
    エピローグ
    番外編 九冊は多すぎる

    と続きますが、第三話の幻の本が秀逸だと思いました。

    第三話「幻の本」
    図書館の隣のらんぷ亭で、しおりが美弥子さんに本のレファレンスの話を聞いていると、白石さんというおばあさんが、昔、友達のみどりさんと、一緒に、読み聞かせてもらった本を探して欲しいと頼まれます。
    しおりは、本の内容を聞いて『遠い日の約束』というその本をみつけますが、その本はつい最近小説のコンクールの新人賞に入選したばかりの本で、昔の本ではありませんでした。
    果たして、作者は盗作をしたのか?
    最後は白石さんと友達のみどりさんが、再会を果たし、納得のいく、とてもいいお話でした。

    おまけ

    番外編 九冊は多すぎる
    らんぷ亭での電話越しの客の会話「九冊は多すぎる」の意味を、登場人物たちが、色々と考えるお話。
    「警察が多すぎる」の聞き間違いではないかとの推理までとびだす、ユーモアあふれるお話です。

  • 凄く面白いとすっきり読める小説だと思います。日常の謎って大ごとではないけど、ちょっと困った事。でも、ちゃんと理由もあって、解決する場面も納得して読むことができました。本当に読むたびに温かい文章だなって感じます。主人公含めた子どもたちは特徴的で良い子ばかりだし、周りの大人も子どもたちが日常の謎にぶつかっている時も安易に答えを教えず、見守る姿勢だったのも好きです。子供たちの成長を温かく見守っているようで、温かい気持ちになりました。
    今回は、図書館業務が前より多く描かれていた気がします。本に透明なカバーがかかっているとか本を修理したりなど。図書館の仕事に興味がある子が読んでも良いのかも。解説も読んだんですが、凄く面白いw解説文にも発見があったし、飽きずに読めました。
    中高生におすすめしたい一冊です。

  • シンプルに面白い本でした
    何度も読み返したくなる1冊です。

  • 1作目に続き、優しい気持ちになれる本。

    そして、最後の番外編を見て改めて思ったけど
    たくさんの本に出会うってことは
    たくさんの人に出会うってことなんだなぁ

    わたしも、たくさんの本と出会いたいし
    それでたくさんの人と出会えたらいいな♪

  • シリーズ第二弾
    前作に続いて、日常の謎をテーマに物語が進みます。前作は春と夏、本作では秋と冬の四季も感じられる作品になっています。
    あっさりとした内容なので本格的なミステリーを読む方にとっては物足りなさを感じるかもしれませんが、ほのぼのと安心して読む事の出来る作品です。

    作中の喫茶店のようなお店に行ってみたいな〜。

  • ほのぼの図書館ミステリー第2弾!
    「移動するドッグフードの謎」「課題図書」「幻の本」「空飛ぶ絵本」「消えたツリーの雪」と番外編「九冊は多すぎる」の6編。どのお話もいろいろと考えながら推理していくところが面白いです。「幻の本」が一番良かったかな。

  • 幻の本の話が特によかった

  • 第二弾!相変わらずハートフルなお話でした。
    ミステリーものだけどほのぼのして安心しちゃいます。
    主人公の図書館好きに影響されて、私も図書館に行きたくなりました。
    やっぱ図書館っていいですよね。ミステリーでも複雑ではなく単純なのでサクッと読めます。

  • 前回同様、ほのぼのとしたストーリー。
    ただ、あとがきに書かれていた一言でこの本の印象がちょっと変わりました。
    「日常の謎」
    期待しすぎるから内容を読んでがっかりするのであって、このシリーズは本当この言葉の通りだと思いました。
    一番最後に収録された番外編の「九冊は多すぎる」はとても面白かった。

    あと、『しおり』という名前の意味がとても素敵でした。

  • 【あらすじ】
    館内にこっそり置かれ続けるドッグフードの缶詰に、クリスマスツリーから消えた雪、空飛ぶ絵本に、半世紀前に読んだきり題名の分からない本を見つけてほしいという依頼…
    図書館が大好きな少女・しおりが、司書をしているいとこの美弥子さんたちと一緒に、本にまつわる謎を追う―。
    大好評のほのぼの図書館ミステリー第二弾!書き下ろし短編も収録。

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著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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