([あ]8-1)鹿乃江さんの左手 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 225
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136225

作品紹介・あらすじ

ある女子校で起こる“不思議で残酷な出来事”を描く3つの連作短編集。「この学校には魔女が棲んでいて、どんな願いごとも一つだけ叶えてくれる」という噂。絵空事と思っていた生徒の前に、ある日魔女を名乗る女性が現れて……(「からくさ萌ゆる」)。選考委員全員が絶賛した才能。第2回ポプラ社小説新人賞・特別賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、女の子同士の恋愛があると聞いたので買ってみましたが、私が思うような感じのお話ではなかったので星三つです。女子校の設定とか外観は凄く好みで好きでした。

  • 自分自身を守るために、自分に向かって吐いた嘘が枷になり、自分自身を縛り付ける。そんな自縄自縛の状態であがく、三人の女性を描く連作短編集。傍から見れば一人二役でプロレスをやっているようなものだから、どこか滑稽でさえあるのだけれど、むしろそれ故に、当人にとっての切実さが痛い。一見スーパーナチュラルものと思わせておいて、(一応)合理で落とす、ミステリ的な展開も楽しい。

  • オタクだの百合だのという文字が出てきてゲンナリしたが、とはいえそれなりにしっかりした文章と内容で読ませてくれる作品ではあった。
    ミステリめいた展開でも楽しませてくれる。

  • 鹿乃江さん、全編に出てくるのかと思いきや1話目だけとは…(笑)
    とある女子高でのお話で、
    連作短編でした。
    全編に出てくるのは魔女と松本さんかな?
    元のタイトルは花の魔女だったようです。
    裏表紙の紹介文的には少しホラーな話?とも思ったんですが
    そんなことはなく。
    たまにぞわっとするところもあったけど
    少しほっこりするような印象を受けました。
    この学校で噂される魔女は
    生徒の願いを叶えるようでいて、
    その実何もしていなかったように見え
    でもなんだか願いが叶ったような気もして
    ちょっと不思議な感じがします。
    先が気になって読み進みました。

    ただ、自身が共学出身なこともあり、
    学校風景を思い浮かべると
    どうしても男子が混ざってしまい、
    ああ、女子だけだ、って思い直す(?)ことも
    しばしばありました(笑)

  • 第2回ポプラ社小説新人賞・特別賞

  • ぼんや~~~~~~~~~~~~~り、JK百合です。
    ていうか女子高百合です。
    保健室の先生×JKもあるので。


    意外とオタク口調ラノベだった……。

  • 魔女が与えるほんの少しの切っ掛けで少女たちがそれぞれに成長していく物語。
    ファンタジーかと思ったら、痛かったり、苦しかったり楽しかったりする普通の学生生活の話でした。

  • 女子高、魔女、図書室、憧れの先輩・・・個人的には好きなエッセンスが詰まっており「期待大!」で読んだのですが、ちょっと期待が大き過ぎたのかな~。
    3つの短編がもっとリンクしてたり、魔女についてももう一つ踏み込んだ話があったり、不思議な校則のルーツ等々書き込まれてたら満足だったかも。松本先輩や魔女について、せっかくの美味しいスパイスなのにあっさりで味付けで物足りなかった。

  • ☆三つけたけど、実際は+0.5くらいかな。
    魔女が棲む学校というのは話の切っ掛けとしてはよいと思う。そこからおお?っと引き込んでくれる。
    ただ話自体は大きな事件が起きたり変化が起きたりするわけではないので、そこらへんが期待値大きいとちょっと物足りないかも。しかし登場人物たちそれぞれの気持ちを丁寧に描いていて、好感が持てる。
    私は人の細かな感情の機微を描いていて好きな部類。
    もう一歩魔女から踏み込んでインパクトのある物事が一つ増えるとさらに面白いかもしれないな。

  • 少し文の表現がくどかったり、読みづらかったりした。どれも…なんとも評価が難しく。。。自分も図書委員だったから、懐かしかった。

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著者プロフィール

青谷真未(あおや まみ)
『鹿乃江さんの左手』で第二回ポプラ社小説新人賞・特別賞を受賞し、同作でデビュー。
著作に『恋する弟子の節約術』『水野瀬高校放送部の四つの声』などがある。

「2022年 『今日からお店始めます! ~昭和の小さな雑貨屋さん~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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