四十九日のレシピのレシピ (一般書)

  • ポプラ社
3.49
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136645

作品紹介・あらすじ

小説&映画で話題の感動作『四十九日のレシピ』に登場するレシピが一冊の本に!

これを見る人が、すこやかに、幸せに過ごしてほしい――

そんな願いのこもった処方箋(レシピ)が、
人気の料理家なかしましほ&イラストレーター七字由布の手で
魅力的なレシピブックになりました。

おいしくて楽しい、料理&暮らしのレシピとともに、物語の感動を味わえる一冊。

【『四十九日のレシピ』物語】
突然亡くなった母に伝えられなかった思いや後悔を抱え、うちひしがれる父と娘を
助けに現れたのは、生前の母を知る若者二人と、母が遺したあたたかなレシピ。
レシピカードには、おいしい料理、暮らしのアドバイスなどが手描きのイラストとともに
つづられており、そこに「自分の四十九日には、法要の代わりに大宴会をしてほしい」
という希望も遺されていて――

【著者情報】
◆伊吹有喜(いぶき ゆき)
1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。
2008年『風待ちのひと』(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)で第三回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、デビュー。
第二作目『四十九日のレシピ』が大きな話題となる。
最新作『なでし子物語』。

◆なかしましほ
1972年新潟県生まれ。料理家、おやつの店「foodmood」店主。
書籍や雑誌などで、ナチュラルなおやつ、ごはんのレシピを提案。
料理教室、レストランやカフェのメニュー開発、映画や広告などのフードコーディネートも行う。
著書に『おやつですよ』『ごはんですよ』ほか多数。映画『四十九日のレシピ』ではフードコーディネートを手がけた。

◆七字由布(しちじ・ゆう)
1983年生まれ。イラストレーター。2011年よりロンドンに拠点を移す。
さまざまな書籍の装画に加え、なかしましほ著『おやつですよ』『ごはんですよ』の挿絵など、多くの作品を手がけている。
映画『四十九日のレシピ』ではレシピカードのイラスト制作を担当。

感想・レビュー・書評

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  • 四十九日のレシピのレシピ
    2013.10発行。字の大きさは…小。

    2013年公開映画「四十九日のレシピ」から生まれた、料理&暮らしのレシピが一冊の本になっています。

    毎日の掃除、お手軽窓ふきといった暮らしのコツや、簡単でおいしい料理のレシピをイラストと共に紹介し、原作小説「四十九日のレシピ」のストーリーなども収録しています。
    これを見る人が、すこやかに、幸せに過ごしてほしい――と、そんな願いのこもったレシピが、人気の料理家なかしましほさん&イラストレーター七字由布さんの手で、魅力的なレシピブックになっています。

    【読後】
    読み終ってほっこりとしています。レシピのなかで参考になる部分があります、掃除の仕方に、お料理にと。早々「幸せのスープ」を作ってみます。
    2021.03.07読了

    ◎毎日の掃除……P18.19
    ・掃除機は重たいから週に1、2回で十分。
     毎日軽く不織布モップでふくだけでOK
     普通の掃除は、これでおしまい。
    ・余力があったら埃取り。

    ◎買い物の法則……P20
    毎日の食材選びに困ったら”パトカー+信号”
    パトカーの白と黒
    信号の赤、黄、緑
    の食材で、だいたいの必要な栄養がとれます。

    「幸せのスープ」ーー心温まる幸せ色のレシピ……P28
    ◎材料(3人分)
    ・りんご……1/2個
    ・じゃがいも……大1個(皮をむいて150g)
    ・玉ねぎ……1/4個
    ・スープの素……1個
    ・バター……1かけ
    ・水……適量
    ・牛乳……200ml
    ・塩、こしょう……適量
    ・シナモンパウダー(お好みで) ……少々

    ◎作り方
    1.りんご、じゃがいも、玉ねぎは皮をむいて薄切りにする。
     鍋を中火にかけ、バターを溶かして玉ねぎを炒め、
     しんなりしたらりんごとじゃがいもを加えてさっと炒める。
     スープの素を入れて水をひたひたに加え、蓋をして軟らかくなるまで煮る。
    2.とろりとするまでミキサーをかけ、牛乳を加えて温め、
     塩、こしょうで味をととのえる。仕上げに好みでシナモンをふる。

  • 一人の女性の死から始まる本書は、端的に言えば、ある家族の再生の物語です。

    話の視点は主に二人。
    亡くなった女性の旦那からと、継子である、一人娘から。
    さらに、その娘は旦那に浮気され、浮気相手に子どもができ、実家に帰ってきている。

    そんな、このままでは遠からず崩壊する家に訪れた、ちょっとした台風のような家政婦が起こして行く騒動と奇跡のような物語です。

    読みながらずっと感じていたのは、優しい作者の視点。
    柔らかい言葉と、日常の風景描写は、決して真新しいものでもないのに、文書の印象が、優しい。

    いずれ、自分にも訪れる、親がいなくなる日(私が先かもしれないが)を想像しながら読んでいました。

    最後の終わり方は少し都合よすぎな気もするけど、「よかったね」と思える終わり方でした。

    映画にもなったようですが、岩井俊二監督の、「ラブレター」のような、柔らかい映像なら合いそうだなあ。

  • 『四十九日のレシピ』のレシピ本。原作を読んだり映画を観ている人が、思い出してじんわりするための本にも感じるけれど、しっかり作られたあったかい本だと思います。雰囲気のある紙を使ってあるせいか、映画のセットなどの写真と比べて、料理の写真が沈んでしまったのが残念ポイント。塩ラーメンは「不健康な食べ方」だけど、すっごく美味しいです。

  • ドラマ「四十九日のレシピ」に泣いて、それから原作読んで泣いて。でも映画は知らずにこのレシピ見たけど サクッとシーンを切り取られた粗筋とともに 色々思い出してまた泣いてしまった(笑)自分がいなくなってなお、残る人への心配りを忘れない乙っ母と、彼女に対して素直になれなかったことを悔やんでる百合子と良平。彼女の残したレシピとともに二人の生活がたてなおされていく、不思議体験のやさしいお話。ドラマ見直したいなぁ、和久井映見も伊東四朗も風吹ジュンもすごい良かったんだ。

  • 詮無いことを言えば、テレビ版の時にこの本が読みたかった。

  • 随分前に和久井映見主演でNHKでドラマ化されたとき見たんだけど、
    なかなか、じんとくるいいお話だなと思った。

    とある女性が亡くなり、
    残された夫や娘(義理のだけど)のために
    家事のコツだとか、四十九日はこうしてほしいだとか
    イラスト入りのレシピカード形式を残していた。

    その父娘というのが、まぁそんなに仲良しではなく、
    娘も離婚寸前状態で重荷を抱えてるところで実家にもどり義母の死後整理。

    だけどこの継母がなかなか気立てのよい人だったようで
    地域の若い子を世話してたんだね。
    死後にそういう子らが訪ねてきて、父娘を取り持つように四十九日の準備をしてくれるというお話。

    NHKのドラマでは、このレシピカードがほわっとした少女マンガ風で
    継母役の風吹ジュン(たしかそうだったはず)によく似合っていた。
    キャストが全員雰囲気にあってたというのもある。
    ドラマ見てる間、ホンキでこのレシピカード、ほしかったんだよね。

    そしたらAmazonでこんなレシピ集を見つけて、なんで今頃こんなのでるんだろう、と思って手に取ったら、この秋映画化されたんだね。
    主演は永作博美さん。
    フードコーディネートがなかしましほさん。お菓子だけじゃないんだ!と二度びっくり。
    NHKのとはだいぶ雰囲気が違って、クウネルとか天然生活風。

    なんでお母さんの手料理系はほっこりしちゃうのかなー
    つい、こういうレシピ見つけるとほしくなっちゃうのよ。

    余談だけど「八日目の蝉」もNHKドラマ→永作博美さんで映画化。
    評判よかったから、今回もヒットするといいねぇ。

  • 四十九日のレシピに出てくる料理と暮らしのレシピが盛り沢山。本の内容も出てきます。イラストもまさにピッタリ。知って、作れてとても楽しめます。

  • インスタント塩ラーメンにバターと青ネギをのせたのが、美味しそう!

  • 2021年4月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00506282

  • 四十九日のレシピを借りたつもりが間違ってかりてしまったようだが、ほっこりしたイラストに色鉛筆の素朴な色合いに、ちょっぴり手抜き?を思わせるレシピに多いに和んだ。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。レコード会社、出版社勤務を経て、ベトナム料理店、オーガニックレストランでの経験を重ねたのち、料理家に。2006年「foodmood(フードムード)」の名で、体にやさしい素材を使って作るお菓子の工房をスタート。各種イベント、ワークショップなどで活躍中。著書に『まいにち食べたい“ごはんのような”シフォンケーキの本』『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本』『まいにち食べたい“ごはんのような”ケーキとマフィンの本』『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとクラッカーの本』(すべて小社刊)、『みんなのおやつ ちいさなレシピを33』(ほぼ日刊)、『おやつですよ』(文藝春秋刊)など。

「2017年 『たのしいあんこの本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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