ぼくたちは なぜ、学校へ行くのか。: マララ・ユスフザイさんの国連演説から考える (単行本)

著者 :
  • ポプラ社
4.33
  • (26)
  • (20)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 187
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136867

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 力強いマララさんのセリフ。
    感じた絶望、悲しみを、勇気に、希望に。
    鑑です。戒めとして忘れてはならない英雄です。

  • 単行本と書いてありますが、写真絵本のような感じです。
    前半はマララ・ユスフザイさんの演説の内容で、
    後半は石井光太さんの言葉で、
    なぜ子どもは学校へ行かなければならないのか、
    いけないとするとどうしてそういう状態なのかを伝えています。
    またよその国だけのことではなく、
    日本でもそういった困難な家庭環境にある子どもがいることに
    触れているのがとても良かったです。

    平明な言葉で真摯に表現されているので、
    大人はもちろん、子どもたちにも響くものがあるように思います。

    世界にはまだまだ学ぶ権利を奪われた子どもたちがいることを
    日本の子どもたちにも理解してほしいと思います。

  • 小学6年の読み聞かせで使用。マララさんの言葉行動も素晴らしいが作者の内容に感動しました。

  • >日本では、こどもたちは教育を受ける権利をもっている。
    中学校までは義務教育で、おとなはこどもを学校へ行かせる義務がある。
    だから、6歳か7歳になると、日本のこどもは学校へ行き、 朝から夕方まで、さまざまな科目を勉強する。
    ところが、
    「学校へ行くな。行ったら殺す」
    それが、おとなたちがマララ・ユスフザイさんに発したことばだった。
    それでも勉強することを望んだために、マララさんは、銃で撃たれた。
    この本は、マララさんの国境での演説をもとに、教育の大切さをこどもとともに考える道しるべとなる一冊。

    石井光太さんの『遺体』がずっと気になっていて、でもなかなか手にとる勇気がなく・・・
    そんな時この本を知りました。
    とてもよかった!
    もっと年配の方だと勝手に想像していましたが、私とほぼ同世代でびっくり。

    >しっかりと自分の考えをつくりあげ、
    それを人にわかってもらえるようなことばにして伝えなければならない。
    その方法を手に入れるために必要なのが、学校なんじゃないだろうか。

    >ぼくも、いっしょうけんめい勉強して自分のことばで世界をよくしていく。
    だから、みんなも、
    いっしょうけんめい勉強して世界をよくしていってほしい。
    そうやって、すべての人が生きていて楽しいと思える世のなかをいっしょにつくっていこうよ。

    子ども達へ優しく語りかける著者のまっすぐな言葉が響きました。

    私もまだまだ頑張らなきゃとたくさんのパワーをもらえた気分です。
    石井さんの本をもっと色々読んでみようと思います。

  • マララさんの演説はよほどしっかりした後ろ盾があるのかと思わせるほどすばらしい!だがマララさんを襲った武装グループは、アメリカがアフガニスタンを攻撃したため逃れてきた者たちだという。やはり元凶はアメリカである。欧米列強の植民地主義や軍産複合体の覇権主義がなくならない限り、学校に通えない子どもたちも貧困もなくならない。グローバリズムは地球の隅々まで搾取の構造を広げ、その罠は幾重にも張り巡らされ簡単には抜け出せない。
    作者は、自分のことばで考え、自分のことばで気持ちを伝えることを少しずつでいい、ためしてみてくれたらうれしい、と訴える。これはまさに日本で行われている教育と逆のことだ。日本のようにほとんどすべての国民が学校に通っている国でも、生産されるのは自分では何も考えない大人ばかりだ。それが権力者の狙いなのだ。だから学校に通えるようになればいいわけではない。いま貧しさにあえぐ国の人々は、もともとどんな生活をしていたのか、学校やお金などなくても幸せだったはずである。そこにはもう戻れないのか、マララさんの町のように美しくおだやかに暮らすことはもうできないのだろうか。
    やれることは少ないし、果たしてどれほどの効果があるのかわからないが、生徒たちに自分の頭で考えることを伝えていきたいと思う。

  •  2部構成になっています。
     前半が,マララ・ユスフザイさんの国連演説を石井さんが訳された文章。後半が,石井さんが,マララさんの生き方から「なぜ,学校で学ぶのか」について,ご自分の考えを書かれた文章です。
     マララさんは,こののち,ノーベル平和賞を受賞します。
     なぜ,マララさんは大人から撃たれたのでしょうか? それは,学校へ行って学ぶことが,これまでの大人の社会(常識)をひっくり返す原動力になることを,当の大人たちが知っているからです。学ぶことは,武器にもなるのです。
     私たちの日本の社会も,このままでいいわけではありません。なんとなく世間にあわすために学校教育があるような雰囲気がありますが,決してそうではない。子どもたちが社会を形成する独立した人間として生きていく大人になるための基礎を学ぶのが学校という場なのだということを改めて感じました。
     著者の石井光太さんは,現実の社会に深く入り込んだルポルタージュを書いています。そんな方の子ども向けの本ですから,刺激があるのに決まっています。

  • 「わたしたちは、自分のことばの力を、強さを、信じましょう。わたしたちのことばは、世界を変えられるのです。」
    パキスタンの少女マララさんは、女性の学校へ行くことの権利を主張する。ことばで考え、それを主張することで世界は変えられる。
    私たちは、学校へ行くことが当たり前だち思っているけれど、一歩世界に出ればそうではない国が多くある。
    教育の意味を、そして生きる意味を教えてくれる一冊。

  • もしかしたら、息を止めて読んでいたのかもしれない、と思うほど息苦しく、重たい気持ちになった。
    私たち日本人は、当たり前のように教育を受けているが、世界には全く教育を受けられない人達がたくさんいる。
    教育だけでなく、日本を含め先進国と云われる国は、不自由など感じ得ないほど恵まれた環境なんだと日々感じる。
    その与えられた環境に感謝することを忘れてはいけない。

    本書は、パキスタン人の少女、マララ・ユスフザイさんの国連演説を基に、筆者が「なぜ、学校へ行くのか」という疑問に答えている。
    前半のマララさんの演説にはとても心が打たれた。
    しかし、著者の「あなたが自分のことばで、しっかり語れば、きっと多くの人が耳をかたむけてくれるはずだ。(中略)世の中は、よいほうへ変わっていく」という主張は少し幻想的に思えた。本当は、それが真理であるのだけれど、現実はそうはいかない。
    本の中で語られている現実と、著者の主張を幻想的だと感じてしまう自分自身の思考に、二重で気が重くなった。

    マララさんの演説は勿論だが、子供たちの写真からも、その思いが伝わってくるようだった。

    学校に通え、教育を受けられる素晴らしさを、今まさに享受している子供たちに感じて欲しい。

  • 高学年向け絵本です。
    マララさんの演説が前半に、後半は著者の意見になっています。当たり前のように学校に行ける日本において、一度見ていて欲しい現状があります。

  • マララさんの国連演説を紹介し、子どもたちとともに、学校へ行き勉強することの意味を考える本。自分の言葉をもち、考えを持つことの大切さを伝える。

全30件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。著書に『物乞う仏陀』(文春文庫)、『神の棄てた裸体 イスラームの夜を歩く』『遺体 震災、津波の果てに』『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』『浮浪児1945- 戦争が生んだ子供たち』(以上、新潮文庫)、『原爆 広島を復興させた人びと』(集英社)、『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』(双葉社)、『漂流児童 福祉施設の最前線をゆく』(潮出版社)など多数。

「2019年 『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石井光太の作品

ぼくたちは なぜ、学校へ行くのか。: マララ・ユスフザイさんの国連演説から考える (単行本)に関連する談話室の質問

ぼくたちは なぜ、学校へ行くのか。: マララ・ユスフザイさんの国連演説から考える (単行本)を本棚に登録しているひと

ツイートする