- Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591137338
感想・レビュー・書評
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小1の娘が
先日インフルエンザにかかりました。
しかし小5の息子は
「オレは絶対にかからない!」と言いはり、
マスクもせず、娘に近づきます…(泣)
そんな息子の様子に頭を抱えていたとき、
図書館で見つけた本が
「おしえて!インフルエンザのひみつ」
でした。
息子は思春期にさしかかり、
親の言うことに耳を傾けません。
なので親が「マスク!手洗いうがい!」と
ガミガミ言うよりも、
本から言ってもらった方がいいなと
思いました。
「おしえて!インフルエンザのひみつ」は
表紙の字体や色づかいがポップで、
インフルエンザウイルス君のキャラクターが
かわいらしく、開いてみようかなという
気持ちになれます。
漢字には全部ふりがながありますが、
文章の印象からすると
小学校高学年くらいから読むと
ちょうどいい内容でした。
質問に答える形式で
インフルエンザウイルスそのものの説明や、
なぜ毎年流行するのか、
体内でウイルスをやっつけるしくみ(免疫)を
まず学び、
最後に予防と対策を説明していて、
理由から予防方法までを自然な流れで
学ぶことができます。
読んでいて驚いたのは
大正時代(1900年代初頭)に日本でも流行した
「スペインインフルエンザ」についての
想像を絶する新聞記事の内容と、
「インフルエンザウイルスの正体がわかったのは1997年のこと」という事実です。
今ではインフルエンザワクチンや治療薬が
あたり前のように使われています。
そのため
「インフルエンザ?かかっても、薬飲めば
すぐ熱さがるんでしょ」くらいの
軽い感覚しか持っていない方も
多いのではないでしょうか。
しかし
インフルエンザウイルスは変化しやすい
という特徴をふまえれば、
けして油断してはいけない病気であることが
この1冊を読むだけで、よくわかります。
治療薬やワクチンのない時代に
生まれていたら…と思うと
とても怖くなると同時に、
まさに命をかけてワクチンや治療薬を
開発してくれた人たちへの感謝の気持ちで
いっぱいになりました。
さて、
「おしえて!インフルエンザのひみつ」を
読み終えた小5の上の子はというと、
クラスメートがインフルエンザになった際
「昨日、オレあいつとあそんだんだよな…。潜伏期間て2日だっけ?でも、体にはちゃんとウイルスをやっつける仕組みがあるんだし!どんな仕組みかっていうとね…」と、
唐突にしゃべりだしました(笑)
自分の身近に起こったことに
照らし合わせて、
インフルエンザウイルスについて
理解できているようで、
「おしえて!インフルエンザのひみつ」を
借りてきてよかったなと思いました。
暖冬の冬ではありますが
それでもインフルエンザにかかる人は
います。
この冬は
「おしえて!インフルエンザのひみつ」から
親子でインフルエンザについて
学んでみませんか。
【補足】2020/2/14 22時
SNSでご指摘していただいたのですが、
うがいの効果についての見解が
近年変わったようです。
「おしえて!インフルエンザのひみつ」は
2014年発行のため、
最新のインフルエンザ予防方法や
対策については厚生労働省等の
ホームページも参考にされると
よいかと思います。
以上、蛇足でした。
補足前に「いいね」をしてくださった方々
ありがとうございました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インフルエンザに対する人間の歴史と医療。
インフルエンザウイルスの体内での様子、どのように新型に変身するか。
スペイン風邪あたりの、昔の新聞記事や予防注意喚起ポスターが興味をひく。
2014年刊の本ですが、手洗い、マスク、人ごみを避けるは、予防対策の基本なんだなあと。 -
わかりやすかった
細菌とウイルスの違いがやっと理解できた! -
・調べ学習に最適
・中学年くらいからは大丈夫。
(低学年はやや人による) -
インフルエンザについて小学生が知ることのできる知識は
これ一冊でほぼ網羅できるのでは。
調べ学習にぴったり。