([く]4-1)卵町 (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
3.25
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本棚登録 : 219
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591137727

作品紹介・あらすじ

サナは、亡くなった母の願いを叶えるため、かつて彼女が過ごしたという卵町を訪れる。卵町は、とても静かで、とてもやさしい、特別な場所だった。サナは、そこで彫刻家のエイキ、妻を亡くしたクウさん、元看護師のタマキさん、そして母にとって特別な存在であったシイナと出会う。そして、想像もしなかった、母の秘密を知ることになり――。心温まる感動作が、いきなり文庫で登場です!

感想・レビュー・書評

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  • サナは母に頼まれ、過去に母がいた卵町に人探しへ。
    人を探しながら卵町で過ごす様子が静かに描かれた物語。

    卵町で働く人の出勤帰宅時間以外は人もおらず、交通手段も静かなものだけ。
    音もしない静かで不思議な場所…なんだろう上手く言えないけど卵町の雰囲気に浸る感覚がすごく心地よかった。

  • 100殺!ビブリオバトル No.58 夜の部 サテライトゲーム(日帰り二次回チーム)

  • 図書館で。
    う~ん。なんというのか…軽い、そして薄い。文庫サイズだから、というわけでは無くて。
    全体的に良い話~という所で落ち着かせたんだろうけど…なんか色々とうう~んとなるというか。鳥がとまっていた場所にぬくもりが残るってのもなぁ…。ああ、うずくまってたって事なのか?あの棒のような足じゃぬくもりが伝わるってのはないもんなぁ。
    何でも子供にやらせる母だった割には料理はやってないとか兄は甘えん坊とか色々と設定に矛盾があり、母娘の確執というにはあまりに何もなかった感じで良くわかりませんでした。

    いくら娘とはいえ…いや、娘だからこそ自分が死んだという伝言を頼むものだろうか… ちょっと私にはピンときませんでした、ハイ。

  • こんな場所が必要かも知れないな、と思った。

  • 読み終えて思うのは
    人の存在感も 関わりも
    街の印象も 物語すらも
    半透明で印象が薄い。

    物語が終わったような気もせず
    まだ始まってすらいないようでもある。

    作り込まれていないことの希薄さは
    残念ながら 私の中には残りそうもない。

    もう…忘れかけている。
    縁が薄かった人を弔ったあとのように。

  • 私も卵町に行きたい。そこで暮らしたい。静かに穏やかに生きたい。

  • 母を亡くしたばかりでどこか不安定だった主人公が、母の過去や、街の人々に触れ、穏やかに回復していく物語。
    独特な空気感が柔らかくて優しい。
    いつも曇ってる空。カタカナの名前。人通りのない道。など、どこかファンタジック。

  • 死にゆく者達を優しく包み込む町、卵町。のっぺらぼうなサナだったけど、話が進むにつれ、彼女の思いがひらひらと舞うように垣間見えた。親が死んだ時の感謝や寂しさ、安堵感と罪悪感、そう言った類のものの整理をつけてくれそうな本。

    2016.1.4

  • ものすごーく、卵サンドイッチが食べたくなる。意外とオチもあったりして。いい感じでした。

  • 不思議なお話だった。

    母が亡くなり、その最後の願いとして自分の死を告げて欲しい人の名前を娘に託す。

    彼女が向かった先、卵町は、まるで町が死を待っているかのような無に包まれている。
    そして、死を待つ人も多いその町では、人に関する情報を無闇に話してはいけない決まりもある。

    逆境に次ぐ逆境で、なかなか卵町に馴染めない。
    なのに、その静けさと佇んだ装いが、次第に愛おしく感じられてくる。
    結局のところ、スッキリとはいかないけれど、母と娘のわだかまりはきっと溶けようとしている。

    悲しいことの方が、癒やされる。

    まるで、反対だと私は思ってしまうのだけど、世の中にはこの言葉がしっくりと納まる人がいるのだろうと思う。
    そんな人の手に、触れるといいな。

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著者プロフィール

直木賞を受賞した恋愛文学の旗手から、早熟の天才少女作家まで。いま、もっとも切実な恋を描く6人の女性。

「2008年 『コイノカオリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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