([く]4-1)卵町 (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 219
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591137727

感想・レビュー・書評

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  • 不思議なお話だった。

    母が亡くなり、その最後の願いとして自分の死を告げて欲しい人の名前を娘に託す。

    彼女が向かった先、卵町は、まるで町が死を待っているかのような無に包まれている。
    そして、死を待つ人も多いその町では、人に関する情報を無闇に話してはいけない決まりもある。

    逆境に次ぐ逆境で、なかなか卵町に馴染めない。
    なのに、その静けさと佇んだ装いが、次第に愛おしく感じられてくる。
    結局のところ、スッキリとはいかないけれど、母と娘のわだかまりはきっと溶けようとしている。

    悲しいことの方が、癒やされる。

    まるで、反対だと私は思ってしまうのだけど、世の中にはこの言葉がしっくりと納まる人がいるのだろうと思う。
    そんな人の手に、触れるといいな。

  • 娘が母の死を伝えるための人探しのお話。栗田さんの普通なのに非日常みたいな世界が好きなのだが、いつもよりマイルドに軽く終わってしまった。
    やはり、この出版社だから?ココの本は似てると個人的に感じている。

  • なんだか腑に落ちないまま読み終えてしまいました。

  • いい感じに静かな本やった。
    タイトルが秀逸。

  • 静謐さの中に躍動する生。死はそこにあるけれど、わたしたちは生きている。
    ただときとして、立ち止まる時間が必要なのだ。

  • 2014.03.19読了。初栗田作品。いきなりの文庫化みたいなのですが、皆さんの感想を見ると「栗田感」が出ていないらしい。私はほわわ~としてて好きです♪主人公はサナという女性。母親が亡くなり、最後のお願いを聞いて欲しいと言われ、卵の様な楕円形のその町に行く所から始まります。お願いとは…「シイナ」という人物に母親の死を知らせる事でした。どこの町よりも個人情報の保護がしっかりの為人捜しに苦戦します。出会った彫刻家のエイキや、エイキの友人のクウによってシイナを捜す事に成功し…母親に愛されてたと言う事がわかります。シイナに会えて良かった。

  • 表紙にやられました。ふわふわ優しいお話。読書したい!という時ではなくゆったりしたいなぁ、くらいの時に読むのがいいです。人の温もりとか穏やかな空気が流れていて、つい大切な人のことを考えてしまいました。

  • 江国香織的好きな雰囲気

  • 栗原さんの本はすべて読んでいるので期待して購入
    したが、内容が浅かった。心に響く物語という
    ふれこみだったけど、心にあまり響かず。

    亡くなった母の願いを叶えるために卵町という
    街全体がホスピスのような街を訪れる主人公サナの物語。
    特殊なその街で何人かとの出会いがあり、母の秘密も
    知ることになる。

    読書案内に想像もしなかった母の秘密と書いてあった
    ので、どんな秘密なのかとハラハラしながら読んだが
    秘密というほどのことでもなく、ここまで重大さを
    持ってひっぱってひっぱってもってくるオチではなかった。

    終わり方も結末をはっきりさせずに余韻を持たせる
    終わり。結末は想像出来るからそれでもいいんだけど、
    全体的に無理やり秘密めいた感じにしているので、
    逆に最後はすっきりと終わらせてもよかったんじゃない
    かなと思う。あと一章欲しかったな。

    また読み返せるけど、文庫だから買って損はなかったけど
    期待はずれでがっかりだった。

  • 亡くなった母の願いを叶えるために、かつて母が過ごした卵町を訪れたサナはそこで予想もしていなかった母の秘密をしる・・・
    やさしい物語でした。

著者プロフィール

直木賞を受賞した恋愛文学の旗手から、早熟の天才少女作家まで。いま、もっとも切実な恋を描く6人の女性。

「2008年 『コイノカオリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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