(017)母という病 (ポプラ新書)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 843
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591137772

感想・レビュー・書評

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  • 乳幼児期には絶対に母親が必要。
    それ以降も母親の存在は生物学的にも必要。
    著者の患者の例や著名人の具体例があるためわかりやすい。
    問題なのは母親が子供と関わる時間が取れなくなってしまった現代社会。
    子供のことを考えて行き方を変えていかなければならない。

  • 少し前話題になってた新書。けっこう前に買ってたけど手をつけないまま数ヶ月置いてて、いろんな意味で落ち着いたのでようやく読みました。

    母親との関係に苦しむ人たちの実例(虐待、ネグレクト、離婚、支配、兄弟・姉妹との愛情の格差etc)と、それによって出た症状や影響(精神的な病、薬物中毒、恋愛における過剰な偏りetc)を紹介するとともに、そういう苦しみから脱け出していく過程、考え方の変換の仕方などが書かれている本。
    読むのけっこう辛かったけど、読んでよかったと思った。
    自分の親はやや偏ってるけれど、十分幸せな環境に育ってきたんだな、と思えた。

    深すぎる感想は他の某所に書いたのでこの辺でやめておきます。笑

  • 衝撃的なタイトル。新聞広告に自身に思い当たることもあり読む。しかし文章、内容が散漫で結局何?例題枚挙だが絞り込めていなくてわかりずらい。すんなり心にストンと落ちてくる本ではなかった。多くの反感を覚えてしまうのは、私自身が母という病に罹っているせいか。すでに母である人は行き場がなくなり落ち込み、これから母になる予備軍の人は母という重さに躊躇してしまいそう。この本を読んでも光は見えない。

  • あなたのことが大好きだよと、あなたを叱ることもあるけれどそれはあなたが嫌いだからじゃないの、お母さんはあなたが大好きよ、と、その一言が欲しいだけだし、その一言でどれほど安心できるか、どれほど今これから救われるか、わたしには分かりかねないけれどきっと単純に大事なのはそこではないかと思った。

    • leekprvtさん
      レビューを読んだだけで堪え切れず泣いてしまいました。ほんとうに、そのとおりです。その言葉がほしいだけ
      レビューを読んだだけで堪え切れず泣いてしまいました。ほんとうに、そのとおりです。その言葉がほしいだけ
      2015/02/24
  • 幼児以前に形成される母からの愛着に問題があると、その後の人間関係形成に大きな問題を引き起こす可能性が高い。考え方や行動が失敗パターンなのは、母なる砦を持てなかったから信じられるのは自分だけが基本だからか。働く母の娘だったから、その時代の母の陥りがちな罠が理解できたのが良かった。母も大変だっただろうが。自分も参考にして自分を癒して、今より立ち直るきっかけにしていきたいと思う。

  • 本の中に自分を発見しました。(p.232)
    母との関係が今の自分を作っているなんて思いもよらず、ただなんとなく、最近母とうまくいかないなあと思い手に取った本。
    冒頭から虐待にあった子ども、ネグレクトにあった子ども、捨てられた子ども、本当に想像を絶するありとあらゆる不幸な子どもの半生が書かれていた。

    ああ、自分のことではないと読み進めていたが、232ページ目に自分を発見してしまった。幼い頃に母にされた厳し目の躾、弟ばかり可愛がる母の眼差し、わたしのことを豚呼ばわりする両親の嘲る笑い声、ヒステリーみたいに叫ぶ母と物を投げまくる父、私には全く無関心で弟の野球の話に明け暮れる夕飯の時間。
    ありとあらゆる嫌な場面が走馬灯のように襲ってきた。ああ、こんなにも私は内側に黒々とした思いを閉じ込めてきたのか、と、

    昨日、久しぶりに実家に帰ってわかった。私があの家でどれだけのストレスを抱えていたのか。聞かないように注意していても耳に入ってきてしまう両親の罵声。母親が酷いことを言われていないか、気づかぬうちにそば耳を立てていた。ご飯を食べる時のぎくしゃくした雰囲気。父が怒り狂うのが怖くてだまったまま俯いて食べる夕飯。

    やはり、うちは、おかしいのだ。
    そう、おかしいのだ。

    そんなことを思ってはいけないとずっと思い込んでいた。父も母も一生懸命働いていたし、何より、私に愛情がないわけではないことはうすうす気づいていたから。

    でも、いま、はっきりと思う。やっぱりおかしいのだ。私はあの二人に育てられ、何かが欠落した状態で大きくなってしまった。

    手がかからないように、いい子でいるように振舞ってきた。でも爆発した。それが高校生のときのわたしなのだろう。

    きっとこれからもこの想いは伝えられないかもしれない。でも良い。気づけただけでも1つの句切れ目だ。

  • ●子どもは、明るく優しい、困ったときに、そっと寄り添ってくれるお母さんでいてほしいだけではないのか。

    とても重い内容ではあったけれど、結局はシンプルに、子どもに大好きとありがとうの気持ちで向き合うことが大切なのかな、と感じた。そして、本当の意味で子どもにとって一番の幸せを考えること。

  • 母親の揺るぎない愛情が子どもにとって大切であるということがずっと書いてある。
    あまりに同じことの繰り返しで途中挫折しそうになった。
    これを読んでから母になるのであればちょっとプレッシャーになったかも。
    「友だちのような母親の落とし穴」には、ちょっとドキッとさせられた。

  • 同著者の「愛着障害」を先に読んだことがあったので被る部分もあったが、仲のいい教授が自分の家庭環境を知っており、それを踏まえて勧めてくれたので読んだ。
    この手の本を読むと自分のどうしようもなさを改めて実感させられるけど、それは自分のせいではなく、そうせざるを得ない状況に追い込まれてしまったから仕方ないんだと認めてもらえる気がして楽になるのも事実だ。
    「過去のことをいつまでも引きずって」とか言ってくる奴らはそういう経験をしたことがない無関係な人々だし、その意見に正当性は生じない。
    他人に理解されなくて生きづらいと思うことはしょっちゅうだけどなんとか自分で折り合いつけていくしかない。誰もどうにかしてはくれないから。

  • 延々こんなに辛いケースがあるんだよということにばかりページを割き、具体的な解決法やアドバイスはほとんど無かった。こどもはこんなに辛い、こんなにも苦しい、と嫌な気持ちばかりをほじくり返されて最悪の気分である。
    わたしにとっては「毒になる親」の名著っぷりを改めて思い知るための踏み台に過ぎなかった。

    世の中的にも、母もかつては娘だった、ということがもう少し語られてもいいと思う。そうじゃないとやるせない。

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著者プロフィール

一九六〇年香川県生まれ。精神科医。医学博士。作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒。同大学院にて研究に従事するとともに、パーソナリティ障害や発達障害治療の最前線で活躍。山形大学客員教授として、研究者、教員の社会的スキルの改善やメンタルヘルスの問題にも取り組む。現在、岡田クリニック院長(大阪府枚方市)、日本心理教育センター顧問。『アスペルガー症候群』『境界性パーソナリティ障害』『人はなぜ眠れないのか』『あなたの中の異常心理』『うつと気分障害』『発達障害と呼ばないで』『過敏で傷つきやすい人たち』(すべて幻冬舎新書)など著書多数。小説家・小笠原慧としても活動し、作品に、横溝正史賞を受賞した『DZ』『風の音が聞こえませんか』(ともに角川文庫)などがある。

「2020年 『自閉スペクトラム症』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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