(028)私が伝えたい日本現代史1960-2014 (ポプラ新書 た 1-3)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591139714

感想・レビュー・書評

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  • この手の、昭和の初期から、敗戦まで(昭和60年ころまでを含む)を書いた本は無数にと言っていいほど出ているが、若い人たちに伝えたいとう意図から本書はわかりやすく書いてあるように思う。

    著者と同時代を生きてきた者として、戦後の昭和天皇の人間宣言には驚嘆させられた。
    戦中は、神様である天皇のもと一億一心必勝の信念をもてば神風が吹いて勝利する。と教えられていたものです。鎌倉時代の蒙古襲来のときの故事を何回も教えられた。子供だから本気で信じていましたよ。

    あの戦争で、日本人は300 万人以上なくなりました。
    また中国や朝鮮およびフィリッピン、インドネシアなどの人々も1000万人以上の人が亡くなっています。

    中国や韓国ではこれらの70年以上まえのことを、いろいろと脚色を加えながら子供たちに教えているようです。

    靖国参拝の問題も、慰安婦問題もこのような歴史を踏まえて冷静に対応していくことがたいせつだとおもいます。

  • 田原総一郎が体験的に語る現代史。戦争前の状況に感じたこと。安保の頃の岸首相に対して持っていた違和感と、今振り返っての納得感の比較が特に興味深かった。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・7章と8章だけ読んだ。佐高信からは「マイク」呼ばわりされている田原だが、実際のところ、どうなのか。批判的な視点を持ちつつ、与党≒自民党や官僚と太いパイプを持って率直な本音を引き出したという装いではある。

    ・鈴木宗男に対しては否定的な立場らしい。

    ・本書とゴトケン(後藤謙次)の岩波本とを読み比べるといいバランスになるのかな。

    【目次】
    第1章 池田勇人の所得倍増計画
    第2章 新聞が大嫌いだった佐藤栄作が成しとげた沖縄返還
    第3章 アメリカにノーと言った初めての首相田中角栄
    第4章 ロッキード隠しと言われた中曽根政権
    第5章 リクルート事件は冤罪!?
    第6章 バブル崩壊から大不況へ
    第7章 小泉純一郎は自民党の何をぶっ壊したのか
    第8章 どうする!?日中関係と原発

  • 終戦から15年、高度経済成長を迎えたこの国は目まぐるしく変化していく。池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、そして小泉純一郎、安倍晋三・・・「沖縄返還」「ロッキード事件」「リクルート事件」等々、この国の政治家たちの生き様を語る。

  • 現在史を平易に解説。

  • よかった。こんな本を読みたかった。なぜ現代史を教えないんだろうね。
    中身が薄かったり、田原のジイさんの自慢がチョイチョイでてくるのがイラっと少しします。
    やはり中曽根さんが僕にとっての総理大臣です。
    もっといろんな人がいろんな角度で現代史書けばいいのに。

  • 2013年にポプラ社より刊行された「100分でわかる!ホントはこうだった日本現代史」を新書化したものです。1934年から1960年までと1960年から2014年までに分かれていて、本書はその後半部分にあたります。池田勇人内閣から現在の安倍内閣までの歴史の流れを政治を中心につかめる構成になっています。この期間は、ちょうど日本が高度経済成長を始める時期からバブル経済という上り坂と、バブル崩壊、20年不況という下り坂の両方を含んだ期間でもあります。歴史は同じことの繰り返しがあるわけではありません。しかし、歴史を学ぶことで、現在起きている出来事の原因がどこにあるのかがわかったり、ある出来事と出来事との因果関係が見えてきたりもします。先の読めない時代だからこそ歴史に学ぶことの意義があるように感じました。

  • 全然頭に入らない。あらすじだけ。話が繋がってない。半藤一利の昭和史とは月とスッポン。

  • 池田勇人は多くの数値やデータを徹底的に頭に叩き込んでいた。
    佐藤栄作は沖縄返還に際して当時ばれたら一巻の終わりとなるようなとんでもないハッタリをかましてた。
    田中角栄は誰よりも法律に精通していた。

    前半の上記三首相のお話が特に面白かったです。
    やはり偉大な政治家は他人には真似できないような「徹底力」を持っている、と感じました。

    中盤から後半にかけて少し駆け足な感じだったので、星4つです。

  • 池田は所得倍増計画、高度成長政策によって、日本人の社会主義への深い劣等感を払しょくさせるだけでなく、武力に頼ることなく経済力によって世界中に発信できるという夢、可能性を抱かせた。

    後藤田曰く、田中は後藤田よりも英単語力がすごかった。
    農民たちが同じ目線で腹を割って話ができる政治家が田中だった。
    中曽根は総理の椅子だけもらえればよかった。あとは全部田中に差し上げるつもりだった。
    内閣として仕事をするためには田中派がたくさんいた方がやりやすかった。仕事師だから。
    竹下の調整能力はずば抜けていた。

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著者プロフィール

ジャーナリスト/1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年からフリー。テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、放送批評懇談会35周年記念城戸又一賞を受賞。現在も「激論!クロスファイア」(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ、ラジオの出演多数。著書に『日本の戦争』(小学館)、『創価学会』(毎日文庫)、『さらば総理』(朝日新聞出版)など多数。

「2023年 『会社が変わる!日本が変わる!! 日本再生「最終提言」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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