([ん]1-5)明日町こんぺいとう商店街2 (ポプラ文庫)

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本棚登録 : 245
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591139738

感想・レビュー・書評

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  • こんぺいとう商店街2弾目は、前作よりも胸の奥がチクリとしたり、ひりひりしたり、しんみりしたりするお話が多かった。

    けれどやっぱり、この商店街のお店はどこも居心地が良いのです。

    おまち堂のひじきにはちょっと泣けた。
    栄養と思いやりたっぷりの料理には体だけでなく心も満たしてくれる力がある、はず。
    水沢文具店もいいなぁ。
    落ち込んだ時に元気の出るお話を書いてもらいたい。
    欲しい言葉をくれる、といえば鳥吉のキヨちゃん。
    こういう優しさ・友情に弱いのです。
    人生の迷い道。行き止まりに見える時には益のあるアドヴァイスよりも、一緒に怒ったり泣いたり笑ったりしてくれる、ただそれだけのほうがいい。

    そして一番気になるのは、カフェ・スルスのりゅんちゃんを巡る恋模様(笑)
    第三弾が待ち遠しい♪

  • 下町商店街を舞台にした待望のアンソロジー第二弾。
    今回も心があったまる、人情に満ち溢れた一冊となっております。
    藤谷治流落語な「古書卯月」。今作でベストグルメと勝手に思っている、色鮮やかなひじきの煮物が物語のキーとなる、あさのますみ「あったか弁当・おまち堂」。ペンとノートを買えば要望の話を書いてくれるという“オーダーメイドストーリー”が素敵だなと思った、安澄加奈「水沢文具店」。思いがけない再会の理由がちくりと切なかった、加藤千恵らしいほろ苦さの「台湾茶『淡月』」。
    そして、今回の個人的なお気に入りワン・ツーは吉川トリコ「カサブランカ洋装店」、大沼紀子「やきとり鳥吉」。
    シリーズ再登場の吉川さん、彼女らしい詰め込まれた小ネタの使い方がうまいね!今回もコミカル路線かと思いきや、独身老女の悲哀を感じさせ、寂しさが胸に沁みてくる。ラストはちょっと涙ぐんじゃいました。吉川さんの作品は色々読んでるけど、今までで一番好きかもしれない。
    お初の大沼さん、脚本家として活躍していたというのも頷ける、物語の起伏のうまさ。今回はたまたまか、生き方に悩む女性主人公の作品が多かったけど、その中でも一番共感できました。焼き鳥にもいろんな部位があるのね、ソリレス食べてみたいです。
    作品の枠を超えて、商店街のお店やキャラクターがゲスト的に登場するのが楽しみで♪第一弾のお店も勿論登場で、特に伊藤米店のおにぎりが大人気でしたね。
    ああ、この商店街であれこれ飲み食いして買い物してまったり過ごしてみたい…という妄想が、ふくらむ一方です。

  • 明日町こんぺいとう商店街の2冊目。
    1冊目の登場人物が、時折登場して、読んでいてほっこりした気持ちになる。

    一冊目にはほっこり系のお話が多くて、「この商店街(お店)に行ってみたい!」という気持ちになったものだけれど、2冊目は 登場人物の心の動きに寄って描いている作品が多く、自分も登場人物と一緒に、切なくなったり、明日に向かって頑張ってみようという気持ちになったり、、。
    どちらも面白かった。続編が出たらいいのに。

    特に好きだったのは、安澄加奈さんの『水沢文具店』
    小雨続きの天気のあとに、雲の切れ間からのぞく青空を見たような気分になる作品だった。

  • スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第2弾。
    ファッションビルにテナントが入っている、とか、お菓子の箱にケーキのアソートが入ってる、とか、アンソロジーによってイメージはそれぞれだが、やはり、これはまぎれも無く商店街なアンソロジーだ。
    家族や親戚のような、血の繋がりでもあるような不思議な統一感。
    他のお店の話題が出たり、人物が出たり、ひとつの世界を作り上げている。
    中でも伊藤米店のおにぎりの人気ときたら、スカイツリーもうらやむくらい?
    幽霊が出たり、逃亡者が立ち寄ったり、商店街の人々に見守られて幕が下りたり、小さな事件を繰り返しながらも生活は続いていく。

    どれも良かったけれど、「おまち堂」と「カサブランカ洋装店」が特に好き。


    一軒目『古書卯月』 藤谷治
    店を開いて10年。ある日、せどりのサイトウさんから押し付けられた、いわくつきの重たい辞書。
    怖いはずなのにユーモラス!
    オチも極めつけ。

    二軒目『あったか弁当・おまち堂』 あさのますみ
    スナックでバイトをする売れない漫画家。
    お弁当に入っていた料理に、アシスタントを務めてくれた人を思い出す。

    三軒目『水沢文具店』 安澄加奈
    都心の小学校の先生をする水沢栞は、落ち着かない学級に自信をなくしかけていた。
    ふと入った文具店では、ペンとノートを買うと、そこに主がお話を書いてくれるという。

    四軒目『台湾茶「淡月」』 加藤千恵
    女性週刊誌の編集をやめて台湾茶の店を出した沼野。
    ある日、同じ編集部の学生バイトだった、10歳年下の女性が訪ねてくる。

    五軒目『カサブランカ洋装店』 吉川トリコ
    父の洋装店を引き継いで、姉妹で続けてきた、節子と妹の治子。
    節子は独身、治子は出戻りで、二人きりの家族。
    もう70を過ぎた。

    六軒目『やきとり鳥吉』 大沼紀子
    果穂と高校からの友人、キヨこと有吉希世子。
    キヨは男に金を持ち逃げされ、一人で焼き鳥屋を営む。
    果穂は、夫に年下の愛人ができて…
    人生の苦さと、無条件で受け入れてくれる友の温かさをしみじみ感じる。

  • シリーズ第2弾。
    スカイツリーを見上げる下町の片隅に、ひっそりと息づく商店街。
    それが「明日町こんぺいとう商店街」

    明日町こんぺいとう商店街を舞台にした6人の作家さんのアンソロジー。
    『古書卯月』 藤谷治
    『あったか弁当・おまち堂』 あさのますみ
    『水沢文具店』 安澄加奈
    『台湾茶「淡月」』 加藤千恵
    『カサブランカ洋装店』 吉川トリコ
    『やきとり鳥吉』 大沼紀子

    大沼紀子さん以外は初読みの作家さんでした。

  • こういう作品集もいいものですね。
    今回も、どれもごく自然に寄り添ってくれるような優しさに満ちた作品でした。

  • もう2が出るんだ。。。

    ポプラ社のPR※未だ紹介されていません(2014・3・36)
    http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=81012360
    一作目「明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語」
    http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=81012310

  • ちょっとさびれた商店街?
    第1集から続けて、いやこんな商店街あったら人が溢れそうじゃやない?と思ってしまう素敵なアンソロジー。
    今集も、初読み▶もっと読んでみようと思える作家さんにであえました。第3集も楽しみー!

  • アンソロジーで2巻(も3巻目も)出るのって、やはり人気があるからでしょうね。

    今巻も、1巻や他のお話で出たお店や人がちらりと登場していて、それぞれの著者さん同士のリスペクトを感じました。

    近所に、こんぺいとう商店街が本当にあればいいのになぁ。

  • 一巻より若干暗め。好みでいうと一巻のほうが好き。きっと、自分の人生や考え方に近いものが多かったからかなぁ。これはこれで、たぶん共感する人もおおいと思う。

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著者プロフィール

藤谷 治(ふじたに おさむ)
1963年東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒。会社員を経て、1998年下北沢の書店「フィクショネス」を創業。2014年に閉店。
2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。
2010年、『船に乗れ!』が第7回本屋大賞候補となり、2013年には交響劇として上演されている。
2014年、『世界でいちばん美しい』で第31回織田作之助賞受賞。

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