- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591140734
感想・レビュー・書評
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素人3人で始めた将棋同好会がたった数年で全国大会に出場し、3連覇の偉業を達成するまでの軌跡。マンガのような現実の話。”現地では練習しない。リラックスに専念。”のように汎用的な示唆も。
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「偏差値47」なのに、灘・ラサール等を倒す、将棋日本一の岩手高校に関する本書。部の顧問著の「部の歴史と運営方針の部」と、将棋記者による2013年の団体戦顛末記からなる。岩手高校将棋部については、TVのドキュメンタリーにもなり、賞も受賞しているが、本書も面白い。放任しつつ、強い者のにも弱い者にも温かい眼差しを注ぐ藤原教諭、支えるOB、そして、生き生きとした部員達。偏差値どうこうというより、高校生活って、部活動って、いいよね、と郷愁の念にかられた。
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執筆されたご本の中から、これはというお言葉を直筆でいただきましたよ。
岩手中・高等学校数学科教諭
同校囲碁将棋部顧問 藤原隆史先生
「偽りの果てに誇りなし」
「絶好のチャンスは、最悪のタイミングでやってくる」
灘高校や筑波大附属駒場高校といったエリート校を
抑え、「頭脳の格闘技」といわれる高校棋界で頂点を極めた背景を立ち上げから関わっている顧問の先生と観戦記者が綴った勝負哲学。
全国高校将棋選手権・男子団体部門において3年連続優勝。
フジテレビ系列「ザ・ノンフィクション 偏差値じゃない〜奇跡の高校将棋部〜」が大きな反響を呼んだそうです。
普通の男の子たちが、ここまでやったのがすごいし、
そこまで引っ張り上げた藤原先生の指導論と信念に、
黙々と読み進めました。
書いてあるより、実際は大変なことがたくさんだったのではと、ご本人にお会いして、その無口なお姿からお察ししています。
http://video.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=ノンフィクション+岩手高校
一点突破 岩手高校将棋部の勝負哲学
藤原隆史・大川慎太郎(観戦記)著 -
ひとが変わっていくことについての哲学として読むのではなくて、完全に物語として読んだ。たぶん、ここに書かれている以上に大変なことはたくさんあったんやろうなぁと思うけど、それが表現されきれてないという印象でした。
これだけ短期間で躍進できるのは、ほんとうにすごい。 -
小説『将棋ボーイズ』のモデルとなった岩手の私立高校将棋部の20年の軌跡を、立ち上げから関わった顧問である著者がまとめ、3連覇を遂げた全国高校総合文化祭での観戦記を将棋観戦記者がまとめた本。登場する高校生たちの姿は、2年前に放映されたドキュメンタリーにあったように、普段は割とふんわりしておとなしかったり、目立たなかったりする子たちばかりなのかなと思うが、勝負に向かうといかんなく能力を発揮させている様子。ただの将棋の神童ではない、普通の男の子たちがここまで出来るというのなら、それはすごいよ。観戦記もまるでドキュメンタリーの続きのように熱意が伝わり、情景が見えるようで面白い。将棋にはなかなか手は出せないけど、今後も何か機会があったら見ていきたい。