- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591141779
感想・レビュー・書評
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現代のニュースを読み解くカギとしての世界史はあまりにもややこしくて大嫌いだったが、こういう本が出てくれたら今世界で何が起こっているのか、そして過去の歴史とどうつながっているのか、中国の領有権を巡る主張が何に基づいているのか、視点が新しく刷新されるだろう。悲しいかな、新書で取り上げられるニュースの範囲は非常にわかりやすくするため、少ない。もっともっと知りたくさせる。これは新書ではなく単行本化して改めて世界史を勉強しなおせるよう池上彰さんが教科書を書いてくれたら絶対おもしろくなるんだけどな~と思った。辞書を片手に読むまでもなく、「あれ?」とか「なにそれ?」という疑問の直後に間髪入れず池上解説と翻訳が入るので、そこが有りがたい。とにかく楽に楽しく世界史を学べる一冊だ。繰り返すが、新書ではなく単行本か文庫本で池上さんが死ぬ前に世界史教科書をこういう形式で書いてほしい。
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偶然だがウクライナとロシアの関係性に関する内容(2014年時点の情報だが)もあり、最近の世界情勢を理解するのに一役買ってくれた。
増田さん執筆部分の世界史は、ぼんやりと世界史のワードを知っている程度の自分でも、大まかな流れや大事なポイントが理解できて良かったり
池上さん執筆部分の現代の問題は、扱っている内容がボリューミーかつ、世界史解説の部分とは直接結びつかない内容も多く、知識の乏しい自分からするとやや難しかった。 -
わかりやかったが、扱っているニュースが少なく残念。
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池上彰さんと、高校の世界史教師だった増田ユリヤさんの共著。池上さんがニュースをベースに世界史を振り返り、増田さんはより詳しい世界史の解説をするという構成になっています。
中国の海洋戦略、中東問題とIS、フランス革命の影響、地球温暖化という4つのテーマが選ばれています。どれも興味深いですが、語り口、わかりやすさは、やはり池上さんのほうが上手という印象は受けました。 -
●「クロワッサン」は、オスマントルコの国旗に描かれていた三日月型のパンを作って食べたのが起源。
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オスマン帝国の歴史が印象的
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現代のニュースを歴史的経緯から見る。
歴史があるからこそ、今がある。
当たり前のことを実感した。
あとがきにも書かれていたが、日本は「世界史」と「日本史」を分けて学ぶ。
日本史選択の人には、世界史を学ぶ機会が非常に少ない。
世界の中の日本、そして世界の中の各国の歴史と今を学ぶ必要がある。
そんな学びが、今学習指導要領の改訂で行われると良いなあという気持ちになった。
私自身、世界史についての知識がまだまだ薄すぎる。
もっともっと勉強しなければ。 -
池上さんはもちろん、増田さんの文章も読みやすくて分かりやすかった。
今も混沌としている中東問題が第一次世界大戦まで遡るなんて思いもしないだろうな。
先進国のいくつかはそのときのツケを今払っているのかもしれない。
オスマン帝国、フランス革命、産業革命などどの章もとても詳しくて面白かった。
ただ、世界史が寝る時間だった私にとっては、1回読んだだけですべてを理解するのは無理な話なので、手元に置いて定期的に読み直したい思った。
せめて日本史くらいは世界史も頭に入っていると本を読むのももう少し早くて助かるんだけど…(*_*)
う~ん、やっぱり世界史は日本史よりも頭に入りづらくないですか? -
一番印象に残ったのは、あとがきに書かれてあった、日本では、歴史を「日本史」と「世界史」に分けて教えているが、他の国は、必ずしも、自国史と世界史には分けていない、ということ。
それを読んで納得すると同時に、日本の歴史の独自性を感じました。
この本もそうですが、歴史の学び方には、いろんな方法がありますね。
歴史の先生には、そういったことを踏まえた授業をするとともに、いろんな学び方を紹介してもらいたい、と思いました。 -
読みやすい
おおまかに知るにはちょうどいい