- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591142721
感想・レビュー・書評
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正面玄関前、中央に吹き抜けがあり、
上を眺めるとそこに天窓のステンドグラス。宝石のような光が降りそそぐ。
そのステンドグラスには、野の朝顔、月
太陽に取り巻かれた、愛らしい子猫の姿
があしらわれていた。
そして、星野百貨店のΗの頭文字。
この本のお話、連作短編集のような感じで進んでいくが、少しずつ話は繋がっていることがわかる。
私はこの百貨店が潰れそうな、立ち行かなくなりそうな状態であるのを、経営を立て直していくという内容が、書いてある本だと思っていた。
ステンドグラスから飛び出してきて夜、
店の中を歩いているのかも知れない、
魔法の白い猫。ひとつ願いを叶えてくれると、噂がある。
ドアマンの若かりし頃から、年老いた今
までの数々のできごと。
突然、コンシェルジュを採用したその真の目的。コンシェルジュの娘を皆が不思議に思っていた。
この本は、まだ終わっていない感じが
する。
あとがきに「桜風堂ものがたり」が姉妹本
となっているとあった。どうしよう?
読む?読まない?
2023、11、1 読了 -
物語を描いてるときは、自分もその空間に降りたって、登場人物たちと同じ場所の空気を吸っているような、そんな日々を過ごすという作者。
一階正面玄関前の空間から、中央に吹き抜けのあるフロアの方を振り返ると、そこには天窓のスタンドグラスから降り注ぐ、宝石のような光の欠片。丸いガラス窓の中央には白い子猫。青いアサガオと月と星と太陽。
→目をつぶると想像できます。
「桜風堂ものがたり」にも登場する星野百貨店。
どんな内装で、どんな匂いがし、どんな音が聞こえているのか。そもそも、どういう歴史を持ち、その街のその場所に建っているのか。その空間にどんなひとたちの想いを抱いて、今日まで続いてきたのか。
p.322 まり子さんの言葉
「あなたには店を守るための大切な才能があるって。
だってね、たぶん、何かを守り育てるための、いちばん大切な才能は、そのものを好きだという純粋な思いだから。」
→今の自分に置かれている仕事場での立ち位置と重なり、まり子さんの言葉が深く心に刻み込まれた。
そのものを好きだという純粋な思い。 -
この作品を一言で表すと、百貨店の百貨店による百貨店のための百貨店応援小説です。私自身あまり百貨店に行ったことがないのですが、この作品を読んでぜひ行ってみたいと感じた。いろいろな部門の従業員さんたちの汗と涙に包まれた百貨店の素晴らしさぜひ感じてみてください。百貨店言い過ぎてごめんなさい
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閉店間際との百貨店で起こる奇跡の物語。
大空襲で焼け野原になった風早の土地の復興を願って建てられた星野百貨店。創業者の星野誠一が築き上げた星野百貨店は地元で愛される百貨店であったが、世代交代と時代の流れでだんだんと経営が傾き始めていた
そこへコンシェルジュとして現れた一人の女性をきっかけに、百貨店の従業員達に不思議な出来事が起こる
魔法を叶えてくれる白い猫の存在や文章から読み取れる星野百貨店のステキな佇まいや内装、ドアマンがいるところ、全面ガラス貼の手動エレベーターなど、キラキラした雰囲気がすごい素敵だった
従業員のそれぞれの短編集みたいな感じだけど、コンシェルジュを中心にそれぞれの過去が描かれたり、百貨店に昔通っていた子供がおじいさんになってまた百貨店に訪れたり、繋がってくる
百貨店は一流のプロのサービスをする。けれどそこには心を持った従業員がいるから、よりサービスを受けたいならば、お客様もプロのお客様であるべき
百貨店の特別な空間、人生の節目で大切な物をおくるところという場所だからこそ繋がってくる人と人が暖かった
ストーリーは一見ヒューマン系かと思ったら願いを叶える猫が当時したり、タイムスリップしたり、急にファンタジー要素が入り、ちょっとびっくりした 笑 -
タイトル通り、魔法のお話しだった。
だってあの猫はいたし、みんなに奇跡が起こっていたからね。
百貨店は特別な場所であったけど、今は気軽に行く場所に変わった。
それでも、なかったら色々な意味で困る。
姉妹本も読んでみたい。 -
昭和からある小さな星野百貨店は地元に愛されてきたが、時代の波に抗えずに閉店の噂が。ステンドグラスの中にいる白い猫に会えると願い事が叶うという言い伝えの中、奇跡を信じてエレベーターガール、テナントのスタッフらはデパートを守り続ける。
暖かく、懐かしさを感じさせる作品。「桜風堂ものがたり」舞台と同じにすると姉妹作。 -
閉店がささやかれる星野百貨店。
そこには「願いを叶えてくれる白い猫」の存在があった。街の人々に寄り添い、希望であり続けたいと願う従業員たち。
それぞれの想いを胸に、もし出会ったら何を願うのか?ファンタジーの要素も感じさせる優しい物語でした。 -
尾間木の図書館司書さんのおすすめ
優しい気持ちになれます。 -
心あたたまるお話。
なにごとも予想通りに進む、安定の展開。児童書や、おとぎ話のような、いいお話。
誰もかれもが善人で、思いがあればうまくいく、というファンタジー。
経営難でも改善しないことが美談になるなどは、非現実的。
人のやさしさを感じられるエピソード満載で、読後感もほっこり。
『桜風堂ものがたり』の姉妹作。 -
子どもの頃のデパートは
休みの日に、家族でおしゃれをして出かける場所だった。
親の買い物につきあったあと、
最上階のレストランでお子様ランチを食べて
おもちゃ売り場でおもちゃをひとつだけ買ってもらう。
私はそんな思い出を持つ最後の世代かもしれない。
不思議なことが次々と起こる風早の街。
この街にある老舗デパートにも
やはり幸せな奇跡がたくさん起きていました。
この作者の物語を読むと必ず、
子どもの頃の幸福な読書体験を思い出すのですが
今回も、デパートの思い出と共に
そんな記憶がよみがえって来ました。
毎回物語のどこかに、思い出の起爆剤のようなものでも仕込んであるのかしら。。。
ありがとうございます。
リセットは押してみたのですが、駄目です。
リセットするということは、やはり並べ替...
ありがとうございます。
リセットは押してみたのですが、駄目です。
リセットするということは、やはり並べ替える前に戻ってしまうんですね。
(>_<。)一応問い合わせ機能に書き込んだのですが、どうなることやら。マメムさんの本棚から、私の本棚に入った時、百貨の魔法が上にないと思います。
。゜(゜´Д`゜)゜。
読了順に切り替えれば私から見ても上に来ますが、どうしても上...
読了順に切り替えれば私から見ても上に来ますが、どうしても上にしたい時は一度消して、登録し直すしかないかと。。。
まこちゃん
ありがとうございます
もう、このままにしておくことにします。
お騒がせしてごめんなさい(^-^;
これからもよろしく...
まこちゃん
ありがとうございます
もう、このままにしておくことにします。
お騒がせしてごめんなさい(^-^;
これからもよろしくね!