- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591144558
感想・レビュー・書評
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シリーズ第二弾。
同じ年頃の友人たちが次々と結婚・妊娠していく中、相変わらず彼氏がおらず、妖怪に囲まれている29歳の柚希。
彼氏はいないが、イケメン神主の弟子・正臣がいる。
一話目は、友人の結婚式のために訪れた式場で、雨を降らす妖怪を見かける。何故妖怪はハレの日に雨を降らすのか。
柚希と正臣が調べていくと、かつて喘息の娘のために、結婚式の日に雨乞いをした男性がいるという話を聞く。妖怪はその男性のために願いを叶えようとしていた。柚希は、他の人の式ではなく、自分の式の日に雨を降らせてほしいと妖怪に願う。
恋人未満の男女が何かの目的のためにカップルを装う展開が好み。
二話目。
正臣の家である神社に、手と手を赤い糸で結ばれた市松人形と着せ替え人形が捨てられる。
その人形が、夜になると動くという。
正臣と柚希は人形を捨てた女の子の家を突き止め、彼女の母は亡くした子供に執着している。その想いが人形を動かしていた。生きている娘ではなく死んだ子のことばかり考えている母が嫌になり、女の子は市松人形を捨てた。母親代わりの着せ替え人形と共に。
三話目。
柚希の家にある亀の置物。つくも神であるそれが正臣の家に歩いて行ってしまうという怪現象が起こる。
亀の甲羅の部分は何か珠のようなものを置けるようになっていて、柚希と正臣はそこにピタリとはまるものを探すが、事態は改善せず。
実は、その亀の置物は硯だった。本来の用途として使ってもらいたかった亀は、墨の匂いのする正臣に着いて行ったというのが真相。
正臣に使ってもらって本懐を遂げた亀は、つくも神からただの物に戻る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同級生が結婚したり妊婦になったりしている中、柚希と正臣の師弟関係でどたばたとした日々が微笑ましい。結婚式場の雨降り小僧の真意、市松人形の怪異現象、正臣に懐いた亀の置物の三本。怪異も現象に反して怖さがないのは人形や思い入れを持った人間に寄り添った視線が優しいからかな。妖怪屋敷が保育所みたいで可愛い。
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二人の関係は進展してるのか後退してるのかという状態ですが、気軽にさらっとよめて楽しい。
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弟子入りされて、毎日くる彼。
諸事情で結婚式場に一緒に行く事に…。
結婚式場騒動、二体の人形、亀のくぼみ、の連続短編。
最初の話は、多分そんな事だろうな、と。
大人ならともかく、子供は純粋…というか
最初に言われた事をやり続けます。
その結果、がこの状態。
雨降って地固まる、と考えれば、まぁよし?
しかし晴れている方が、移動は楽かと。
人形、という時点でどろどろしいものがありますが
別の意味でどろどろ…いや、とろりくらい?
想いをくみ取ってくれるのは幸せで嬉しい事ですが
現実にも目を向けないといけません。
解決策なく時が経って、同じになった時
どうするつもりだったのでしょうか。
ストーカー(笑)された彼はともかくとして
ほのぼのとした話でした。
ここまできて、若干意識し始めた? と思えなくもない
感じになってきてますけど、どうでしょう?
いらなくなったあれは手元に残ったわけですし
もしかしたら…w -
面白かった。
全体的に軽い感じで書かれているので、読みやすくもあるし、主題が妖怪なので、非日常という意味で読み手を退屈させない。が、好き嫌いがあるだろうな、とは思う。
縁は異なもの の続編となっているが、こちらの二冊目の方が、若干乱雑には感じられる。
個人的には、一冊目の方が面白く感じられた。
が、こちらも十分に面白かったので、三冊目も読みたいと思っている。 -
2作目もよかった。妖怪たちの思いには切なくもなるのだけど、柚希たちの奔走のおかげで、読後はほっこりです。柚希と正臣のやりとりも面白いし、今作で、さらにこのシリーズが好きになりました。
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妖怪と神様の境界?
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デパートの化粧品売り場で働く柚希は、美人なのに年齢=彼氏イナイ暦という29歳。その原因は妖怪が見えてしまうこと(だと勝手に思っている)。妖気は感じるが妖怪は見えないイケメン宮司・柳とひょんなことから知り合ったものの、“師匠”と崇められ、恋愛関係に発展する気配もない。ある日友人の結婚式に出席していた柚希は、突然振り出した雨の中で雨降り小僧の姿を見とめる。なぜかその瞳は哀しげで…待望のシリーズ第2弾!
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うん、やはり「しゃばけ」の現代版という感じですね(笑)
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シリーズ2作目です。
構成は、短編3本の作品集です。
前作では、
主要キャラクターの顔見せも兼ねた、
大きめの山場のある長編でしたが…、
本作品は、
妖怪とは、人の想ぃが作り出した、
人でなぃモノ…といぅ基本設定の下、
妖怪と、作り出した人との係わりを、
研ぎ解していく体でのお話でした…。
短編といぅことも相まってか、
大きな山場はありませんが…、
ほんわかとした温かみもあり、
いぃ感じの仕上がりでしたね。
荒削りさも感じられた前作から、
キャラクターも、お話の展開も、
いぃ感じにまとまってきました。
この感じで、次回作も期待しまそぅ!
著者プロフィール
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