(056)名作裁判 あの犯人をどう裁く? (ポプラ新書 も 1-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591144596

作品紹介・あらすじ

名作裁判ただいま開廷!
『容疑者Xの献身』『1Q84』『罪と罰』……
元裁判官があの話題作の犯人たちに判決を下す!

◆元裁判官が徹底指南!
『異邦人』『模倣犯』『羊たちの沈黙』『悪人』など、
犯罪をテーマにした名作文学や名作映画たち。
もしそこに登場する犯罪者たちが実際に逮捕されたとして、
あなたはその犯人がどのように裁かれ、どのような判決を受けるか、想像できますか?
本書では、誰もが名前くらいは聞いたことのある15の名作を題材に、
元裁判官が実際に犯人に判決を下していきます。
刑事裁判における罪の裁き方を知ると同時に、
人が人を裁くとはどういうことかを考えられる一冊です。

◆名作が描き出す難問に挑戦!
完全犯罪、死体なき殺人、未成年の凶悪犯罪、
マインドコントロール下での殺人など……
あなたならどう裁くか、考えてみてください。

Q.『容疑者Xの献身』の犯人が犯した最大の過ちとは?
Q.『罪と罰』で自身の罪を正直に告白した強盗殺人犯の青年に科せられた懲役8年の罰は妥当か?
Q.『羊たちの沈黙』の猟奇殺人者レクター博士を「責任能力なし、無罪」にすることは可能か?
Q.『陽のあたる場所』の湖上のボート転覆のような事故か殺人かの区別がつかない事件はどう裁けばいい?

感想・レビュー・書評

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  • ほとんど元ネタを知らないことを恥じつつ
    楽しめた。
    殺すなら一人にしとこ!

  • 有名な映画や作品を法律フィルターで見てみたら?
    以前この手のコラムを男性誌かエンタメ情報誌かで読んで面白かった覚えがあったので、そういえば……と思い出して借りてみた。
    コラムは短いのでツッコミ所をクローズアップしてた感じだけど、流石にもう少しきちんと解説されています。
    (あのコラムは一体誰の何だったのか、そっちの方がずーっともやもやしてるのですが)

    取り上げられた15作品中日本の作品は4つしかないので、そこが馴染めない人もいるかもですが、読んでなくても大筋は知ってるような有名作品で、さらにあられもなく内容まとめられているので(いかにも裁判所っぽい)、知らない話だからよくわからんという風にはなりません。

    この本は元のが10年前ですが、NHKでも童話裁判とかやってたし、何年かに一度この手のが出るんでしょうね。

    ブックデザイン / 鈴木成一デザイン室
    初出 / 『あなたが裁く!「罪と罰」から「1Q84」まで』2010年11月日本経済新聞出版社刊から15章抽出再編集し改題

  • でもやっぱり日本の司法で外国は裁けないですよね、とは思った。海外の刑法や当時の法などに照らし合わせてくれないと…。日本の司法については、まあそうだろうな、と確認作業をしているみたいで簡単に読めました。

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を務め、現在は弁護士として活動。裁判官時代には、官民交流で、最高裁から民間企業に派遣され、1年間、三井住友海上火災保険に出向勤務した。著書に『司法殺人』(講談社)、『死刑と正義』(講談社現代新書)、『司法権力の内幕』(ちくま新書)、『教養としての冤罪論』(岩波書店)ほかがある。

「2015年 『虚構の法治国家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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