(059)ネット検索が怖い (ポプラ新書)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591145173

作品紹介・あらすじ

ネットの書き込みで
人生を台無しにされる人が急増中!
その窮地を「忘れられる権利」が救う。

●「セクハラ」「パワハラ」とネットに書かれた
●上司の批判をSNSに書き込んでしまった
●自分の子どもが友だちの悪口をネットに書いてしまった
●自分の会社が「ブラック企業」と中傷された

Googleから削除仮処分決定を
勝ち取った気鋭のIT弁護士が、
具体的な事例をもとに
「忘れられる権利」の実態と活用法を伝授。

はじめに
ネット上では、「人の噂も75日」は通用しない

序 章 自分に関する書き込みを削除するには?
ネット上の名誉棄損・プライバシー侵害などに関するQ&A

第1章 ついに、グーグルに対し検索結果削除命令が下された!
忘れられない時代の「忘れられる権利」とは

第2章 ネット上の書き込みに困り、苦しんでいる状態から脱したい
記事の削除・発信者の特定ができる事例、できない事例

第3章 誰もが、被害者・加害者になる可能性
ネット上もリアル社会と同じようにルールがある

第4章 削除請求・開示請求はどんな方法でどのように行われるのか
記事の削除・発信者特定の具体的方法と費用、期間

第5章 検索される恐怖から一生逃れられないのか
ネットの人権侵害から身を守るには
  

(「はじめに」より抜粋)

「ネットでの誹謗中傷に苦しんでおり、消してもらいたい」
「悪口を繰り返し書いている人を特定して、もう書かないようにと言いたい」
ここ数年、私のもとには、個人、法人からの
こうした相談が年間100件以上寄せられています。

ネットには、人の名誉やプライバシーといった
人格権を侵害する違法な情報が多数存在しています。

こうした記事の削除は可能かというと、
インターネットをめぐる現行の法律、条約では
まだまだ課題も多く、
新たな枠組みが必要とされています。

そこで、注目されているのが、
「忘れられる権利」です。
ネットの情報を消してもらうことで、
インターネットから忘れてもらい、
人からも忘れてもらう権利のことです。

本書は、ネット上の書き込みに
苦しんでいる大勢の人たちが、
その苦しみから解放される一助になればと
執筆したものです。

感想・レビュー・書評

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  • SNSは便利だが個人情報の流出には気をつけなければならない。書くときはこの情報が永久に残るということを理解した上で書かねければねらない。

  • 実際この問題で困っている人向けの入門書って感じ

  • 007.3||Ka

  • <閲覧スタッフより>
    ネットの書き込みは一度書かれるとなかなか消すことはできません。それがもし自分のことだったら、そして自分が誰かのことを書いてしまったら…そんな時どうやったら「消せる」のか?具体例も交えて解説。
    --------------------------------------
    所在記号:新書||007.3||カン
    資料番号:10230246
    --------------------------------------

  • 東2法経図・6F開架:007.3A/Ka51n//K

  • 自分のプライバーを守ること、更生の道を妨げないこと、人権を守ること、知る権利、表現の自由、自分や家族の身の安全を守る権利、どれも大切で、内容や程度によって、バランスを取って比重を変えていかなくてはならない、そのための新しい基準やルールを互いに納得できるものにするには、冷静に落ち着いて議論をしていく必要があると思う。

  • 先日、FBの自分のアカウントから某メガネメーカーの偽イベントの招待状を送られてしまった。インターネットの怖い部分を、今回思い知らされた。この本で、もう一面の怖いところを学べたと思う。こういったことをしっかり学んで、自分でできる守りを固めれば、快適なネットライフを取り戻せると信じたい。しばらくはアカウントの変更が大きな仕事になってしまいました。

  • 記憶は風化するけどネットで流れた情報は半永久的に残る。そして消すには労力と弁護士への銭が必要になる。迂闊な事はしない方が良い。

  • ネットの風評被害対策はまだまだこれから。
    10年後はどうなっているのだろう。

  • インターネットが発達し、忘れられない時代に生きていることの自覚の大事さがよく分かる。自分が被害者にもなり加害者にもなることをもっと意識して、インターネットと付き合わなければならない。

    IT分野の第一線で活躍されている神田先生のご著書。素人にも分かりやすく、費用の点についても書いてくれているのはありがたい。読んで損はない一冊です。

  • 削除依頼など法的な手続きや過去の事例について淡々と書いている印象。
    特徴がない様で、実はそういう手法が特徴だったりするのかも知れない。

  • 「忘れられる権利」を中心に解説する。
    もっとも、ここでいう忘れられる権利は、EUで論じられているものよりも広義で、一般の削除請求権を含むもの。
    新書の枠ではなく、もっと深く詳しく書かれたものを読んでみたい。

  • 検索結果を機械的に表示させているだけだというGoogleの主張に対し、不適切な結果は削除するべきだという判決が出た。

    Googleも規模は違えど普通のWEBサイトの一つであると考えるならば

  • 「忘れられる権利」について詳細な説明がある.気軽にスマートフォンで近況を報告することが日常的になっている現在,このような知識を持っておくことは重要だと思う.

  • GPSデータがエグジフ情報として記録されたデータをアップロードすると、自宅で撮影した場所が第三者に知られてしまう。気をつけないと。
    これからIT関連の弁護士は活躍の場が広がっていくだろうなと思った。

  • こういうの見ると、本当にネットって怖いなと。たまに自分の名前で検索するけど、幸い自分について書かれたサイトはほとんどヒットしない(大学の時に所属していた研究室ぐらい)。ただ、もし自分と同姓同名の人の犯罪者がいたら気分悪いだろうな。
    最近、2ちゃんねるは全然訪問してないけど、知らないうちに複雑になってた。2種類あったり、名義が海外法人らしい(何でフィリピン?)。
    この本を読んでて思ったのは、ネットから消して欲しい情報があって消してもらおうと思っても、結構なお金がかかるんだなと(ほとんど弁護士費用)。また、手間や時間もかかるんだとか。特に、運営が海外法人の場合は翻訳する必要があるので、お金も時間もその分かかるのだとか(FC2は何で海外法人なんですかねぇ……)。ある意味、被害者なのに大変だなぁ。
    なお、サイトのコメントなどの削除依頼は、法的判断にもとづいてやることなので、民間業者による削除請求は、法律上、問題がある可能性があるんだとか。おいしいビジネスじゃないかと思ったけど、事はそう簡単なことでもないということか。

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