([お]15-1)あずかりやさん (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 793
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591145272

感想・レビュー・書評

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  • ブク友さんの「あずかりやさん」2作目のレビューを読んで、まずは1作目を手に取りました。
    淀んだ空気を清々しく浄化してくれる、そんな力を持つ素敵なお話でした。
    「あずかりやさん」との出会いのキッカケを与えてくれたブク友さん、ありがとう(^^♪

    「あずかりやさん」の日常のほとんどを語るのは、店主の桐島くんではありません。さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けに来るお客さんでもありません。
    「あずかりやさん」となる三代前に営まれていた和菓子屋さん。その当時からずっと変わらぬ場所で時を刻んできた暖簾やガラスケース。そして、預けられネコや自転車なのです。
    店主を心配しながら、時に恋心を抱きながら見守っている彼ら彼女ら(?)が語ることによって、桐島くんをわたしたちは客観的に眺めることとなります。桐島くんの内面は誰にもまだ見ることは出来ません。

    読み終えて、人が何かを手放すことは何かを得ることでもあるのだなぁとの思いと、人は何かを抱えながら生きていくのだなぁとの何だか真逆ともとれる思いに胸がいっぱいになりました。

    「あずかりやさん」は本当は誰の心のなかにも存在しているのではないでしょうか。

    • tsukiyomi777さん
      地球っこさん、こんにちは!
      地球っこさんのレビューを読んで、私もまた読み返したくなりました(^^*)
      同じ本を読んで感動できるって、豊か...
      地球っこさん、こんにちは!
      地球っこさんのレビューを読んで、私もまた読み返したくなりました(^^*)
      同じ本を読んで感動できるって、豊かで、素敵なことですね。
      心温まる経験をさせて頂きました、ありがとうございます(*^^*)

      人が何かを手放すことは何かを得ることでもある、
      人は何かを抱えながら生きていく、、、
      レビューを読んで、ぐっとくるものがありました。
      悲しみを避けては通れないけど、桐島くんの行くその先に、確かな希望があればいいな…と改めて思いました(^^)

      続編も楽しんでください♡
      2018/06/27
    • 地球っこさん
      tsukiyomi777さん、こんにちは!
      コメントありがとうございます(^^♪
      素敵な物語を紹介していただいて感謝してます。
      tsu...
      tsukiyomi777さん、こんにちは!
      コメントありがとうございます(^^♪
      素敵な物語を紹介していただいて感謝してます。
      tsukiyomi777さんのおっしゃる通り、同じ
      本を読んで感動出来ることは、とても素敵なことですよね。
      一冊の本が人と人を繋ぐ架け橋になることに
      感謝して、これからもtsukiyomi777さんのレビュー楽しみにしてます☆彡

      続編もちろん楽しみますよ~
      「石鹸」に心動く桐島くんがとても気になり
      ます!

      2018/06/28
  • 連作短編集。
    1編目が『明日町こんぺいとう商店街1』に収められていた。
    それを読んで、こちらも読んでみようと手にした本。

    1日100円で何でも預かる「あずかりやさとう」
    お店を営むのは盲目の青年桐島くん。
    桐島くんの元を訪れ、預け物をしていく人たちには、それぞれの事情があり…

    ちょっと切なくなったり…
    心が温かくなったり…

    続編も読んでみよう。

  • ほっこり、じんわり。こういう話、もうだめ。泣いちゃう。静かで優しくてあったかくて、素晴らしかった。きっと何度でも読みたくなる。こういう場所に出会えたなら、それだけで前を向いて生きていける気がする。良い話だった。

  • なんなんでしょう。

    私は物語が好きですし
    その背景や人物像があいまいなものには
    いつも手厳しいレビューを書いたりしています。

    この作品は 訳の分からない人が
    しょっちゅう出てきて

    物語の舞台となる商店街や 主人公の背景も
    朦朧として掴みどころがありません。

    しかも語り部はみんな人間じゃなくて
    主人公の心の中すら おぼろげで。

    でも。なんなんでしょう。

    読んでいる間も 読み終わってからも
    なんの詮索もしたいと思わないし
    訳の分からないことへの不快感など
    微塵も感じない。

    どんなことにもとらわれない穏やかな気持ち。

    私もまた 知らぬうちにあずかりやさんを
    訪れていたのかもしれません。

    また読みます。この安らかな気持ちは
    時々思い出さなくてはいけないと思うから。

  • 桜風堂書店を読んで、そのあとがきに書店員さんの気持ちがこの本をヒットに導いた、という話を聞いたので、気になって購入。

    大山さんの作品はまよパンしか知らなかったけど、この作品はまたちょっと違うね。

    本に対してこう表現するのは変かもしれないけど、
    「透明感がある」
    という言葉が似合う。
    全てを達観し覚悟したような店主や、ドロッとした感情が薄い猫(社長)やモノ(暖簾)視点も新鮮。

    ほんの少しのすれ違いや勘違いで、人生は大きく変わる。楽しいばかりじゃないそんな出来事を、優しい物語で包んでくれた気がした。

    オリジナルカバーのデザインも好き。
    水彩色が少しにじむ感じと、はんこを押したようなデザインの暖簾、猫の足跡…。
    あずかりやさんの雰囲気を寸分の狂い無く出す!という意気込みと愛が伝わる。

  • 本屋で売れに売れている、とポップに書かれ、平積みされていたので手にとってみた。

    最初はハッとするようなことが仕掛けられいて、どうなるのか気になったけど、短編なので、繰り返されるモノガタリに(まさに語りなのだ!)ちょっと飽きた。
    そして、それがこんな風に回収されていったのか、とわかって終わり。

  • 書店員さんの想いで
    続々重版!
    の 謳い文句と
    二重になったカバーが気になって
    買ってしまった本

    ココロが疲れている時
    なんとなく元気が出ない時
    読むといいかもです

    気軽に読めて
    ふわっと あたたかくなる本でした
    (*´ω`*)

    でも
    ちょっと 気になったの

    人が抱えきれないものを
    店主が引き受けるんだけど
    じゃあ
    店主の抱えきれないものは
    誰が引き受けるの?

    んー
    ポーチドエッグちゃんが
    引き受けてるのかな?

    それとも
    心の中にずっと住んでるだろう石鹸さんかな?

    だれでも いい
    店主を支えてくれる
    あったかい人が いたらいいな

    だって 私
    店主さん 好きだもの

    好きな人には
    楽しく過ごしてほしい
    って
    思うでしょ?
    ( *´艸`)

  • 優しい優しい、あまりに優しい物語。国語の教科書に採用されそう。

  • ほんのり暖かいんだけど。
    やさしい嘘。
    真心のこもった嘘。
    目には見えないけど、
    心で感じる嘘。
    見えない方がいい嘘。

  • ものを預かるお店のお話
    一日あたり100円の前金で預かり、最初に指定した日まで取りに来なかったら店主のものになるというルール
    店主は子供の頃に目が見えなくなった人のため、預ける側は何がしかの安心感があるようだ

    うまい設定だなぁ
    預けたい物の事情とかが人情話につながるし、不自然ではない
    店主の誠実な対応もストーリーを深める要因だろうね

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著者プロフィール

大山淳子(おおやま・じゅんこ)
京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、TBS・講談社第3回ドラマ原作大賞を受賞。受賞作は『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』と改題されて書籍化、TBSでドラマ化された。
著書に「猫弁」シリーズ、「光二郎分解日記」シリーズ、「あずかりやさん」シリーズ、『雪猫』、『イーヨくんの結婚生活』、『猫は抱くもの』、『牛姫の嫁入り』、『原之内菊子の憂鬱なインタビュー』などがある。
(2018年5月10日)

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