あずかりやさん (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 1308
レビュー : 127
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591145272

感想・レビュー・書評

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  • ブク友さんの「あずかりやさん」2作目のレビューを読んで、まずは1作目を手に取りました。
    淀んだ空気を清々しく浄化してくれる、そんな力を持つ素敵なお話でした。
    「あずかりやさん」との出会いのキッカケを与えてくれたブク友さん、ありがとう(^^♪

    「あずかりやさん」の日常のほとんどを語るのは、店主の桐島くんではありません。さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けに来るお客さんでもありません。
    「あずかりやさん」となる三代前に営まれていた和菓子屋さん。その当時からずっと変わらぬ場所で時を刻んできた暖簾やガラスケース。そして、預けられネコや自転車なのです。
    店主を心配しながら、時に恋心を抱きながら見守っている彼ら彼女ら(?)が語ることによって、桐島くんをわたしたちは客観的に眺めることとなります。桐島くんの内面は誰にもまだ見ることは出来ません。

    読み終えて、人が何かを手放すことは何かを得ることでもあるのだなぁとの思いと、人は何かを抱えながら生きていくのだなぁとの何だか真逆ともとれる思いに胸がいっぱいになりました。

    「あずかりやさん」は本当は誰の心のなかにも存在しているのではないでしょうか。

    • tsukiyomi777さん
      地球っこさん、こんにちは!
      地球っこさんのレビューを読んで、私もまた読み返したくなりました(^^*)
      同じ本を読んで感動できるって、豊か...
      地球っこさん、こんにちは!
      地球っこさんのレビューを読んで、私もまた読み返したくなりました(^^*)
      同じ本を読んで感動できるって、豊かで、素敵なことですね。
      心温まる経験をさせて頂きました、ありがとうございます(*^^*)

      人が何かを手放すことは何かを得ることでもある、
      人は何かを抱えながら生きていく、、、
      レビューを読んで、ぐっとくるものがありました。
      悲しみを避けては通れないけど、桐島くんの行くその先に、確かな希望があればいいな…と改めて思いました(^^)

      続編も楽しんでください♡
      2018/06/27
    • 地球っこさん
      tsukiyomi777さん、こんにちは!
      コメントありがとうございます(^^♪
      素敵な物語を紹介していただいて感謝してます。
      tsu...
      tsukiyomi777さん、こんにちは!
      コメントありがとうございます(^^♪
      素敵な物語を紹介していただいて感謝してます。
      tsukiyomi777さんのおっしゃる通り、同じ
      本を読んで感動出来ることは、とても素敵なことですよね。
      一冊の本が人と人を繋ぐ架け橋になることに
      感謝して、これからもtsukiyomi777さんのレビュー楽しみにしてます☆彡

      続編もちろん楽しみますよ~
      「石鹸」に心動く桐島くんがとても気になり
      ます!

      2018/06/28
  • 視覚障害がある主人が営むあずかりやさん

    「1日100円で何でも心を込めて預かります」

    そのお店にまつわる短編集

    店主はどの俳優さんに演じてもらいたいかなー?と考えながら読んでましたが、加瀬亮さんかなーという考えにたどり着きました。

    毛羽立った気持ちが落ち着いていく作品達ばかりで
    ほっこりしました。

    気持ちがしんどい時にも読める一冊です。

  • 連作短編集。
    1編目が『明日町こんぺいとう商店街1』に収められていた。
    それを読んで、こちらも読んでみようと手にした本。

    1日100円で何でも預かる「あずかりやさとう」
    お店を営むのは盲目の青年桐島くん。
    桐島くんの元を訪れ、預け物をしていく人たちには、それぞれの事情があり…

    ちょっと切なくなったり…
    心が温かくなったり…

    続編も読んでみよう。

  • 店の奥がどうなってるのかすごく気になります。こんなお店が本当にあったらいいな。
    みんなそれぞれに預けにくる理由があって、なにも聞かずに受け取ってくれる、それがどれだけ難しいことかと。
    優しいまちでゆっくりした時間が流れていて、とても羨ましいです。

  • ほっこり、じんわり。こういう話、もうだめ。泣いちゃう。静かで優しくてあったかくて、素晴らしかった。きっと何度でも読みたくなる。こういう場所に出会えたなら、それだけで前を向いて生きていける気がする。良い話だった。

  • なんなんでしょう。

    私は物語が好きですし
    その背景や人物像があいまいなものには
    いつも手厳しいレビューを書いたりしています。

    この作品は 訳の分からない人が
    しょっちゅう出てきて

    物語の舞台となる商店街や 主人公の背景も
    朦朧として掴みどころがありません。

    しかも語り部はみんな人間じゃなくて
    主人公の心の中すら おぼろげで。

    でも。なんなんでしょう。

    読んでいる間も 読み終わってからも
    なんの詮索もしたいと思わないし
    訳の分からないことへの不快感など
    微塵も感じない。

    どんなことにもとらわれない穏やかな気持ち。

    私もまた 知らぬうちにあずかりやさんを
    訪れていたのかもしれません。

    また読みます。この安らかな気持ちは
    時々思い出さなくてはいけないと思うから。

  • 斬新で不思議な一人称に最初は戸惑いながら、最後にはすっかりはまってしまいました。

    最終的には知り合いに勧めている始末です。
    もっと早く本棚にいれておけばよかった!!

  • ほっこりと温かい気持ちにさせられる。いや~ね本を読んだあとの清涼剤にお勧め。

  • おもしろかった。ほのぼのする小説を久々に読んだ。読後、主人公と猫のぬくもりが脳裏に残る作品だった。なんか終わりきってない感があって、そうか続編があるのかと思い直す。

    続きも気になる。読むうちにこの小説の空気感に慣れてきてまた読みたくなる。基本はのんびりとしているのだが、たまに語りでくすりと笑ってしまうところや心にささるところがある。

    モノを借りることにお金を払うのではなく、モノから離れることにお金を払うという発想が、今の世の中らしいところなのかもしれない。

    ちょっと離れたいこと、距離をとりたいことというのは、近づきたいという気持ちよりも切実なのかもしれない。何かより負の気持ちがあるような気がする。それを包みこむように丁寧に描いているのがほっとする。

    人とのつながりを感じたいとき、子ども向けの本が好きな人におすすめ。

  • とにかく読みやすい。視点がどんどん変わって、「いったい誰(何)の視点?」と想像しながら読み始めて、そこからその物しか分からない気づきとか、考えがとても面白い。店主の姿がだんだん見えてきて、頭の中に勝手に浮かんでくる。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。
2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。
2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に「あずかりやさん」シリーズ、『赤い靴』、『通夜女』など。「猫弁」シリーズは多くの読者に愛され大ヒットを記録したものの、惜しまれつつ、2014年に第1部完結。本作は百瀬と亜子の新しい物語のスタートである。

「2020年 『猫弁と星の王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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