- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591145654
感想・レビュー・書評
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妻を亡くし、子どもたちは家を出ており独り、農園付きの家に一人で暮らすフェルディナンは、同じく一人暮らしの隣人マルスリーヌが家のあちこちが壊れて困っている事を知り、自分の家の空いている部屋を使うように申し出る。それを皮切りに、老姉妹、自分と同じ男やもめ、看護学生、高校生と、次々と同居人が増えていく。いわば、世代を越えたシェアハウス物語といったところか。
テンポ良く進むストーリー、意外なラストの事件。この家のこれからが楽しみになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老人達のシェアハウス、というのがいい。
集まる老人達と周囲の人々は皆活き活き描かれていて、特に会話がリズミカル。
ぽんぽんと話が進むので、テンポが自分と合っているところは気持ちいいが、少々置いて行かれるところも。
ラストは唐突に感じたけれど、訳者さんのあとがきでフランスでは理解の下地があると知った。
私も知っておきたい。 -
あらすじをみて気になったので。読みやすかったけど個人的には心に残らず。最後の出産シーンが印象的。
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老若男女・・・
ブレーメンの音楽隊風
いつの間にかそうなって~~
よかったねえ -
こうやって、関係ない人たちが一つの屋根の下で暮らせたら理想だなあ。
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70歳のフェルディナンは、息子夫婦から見放され、ひとりで広い農場に住んでいる。“自分の人生には、もう何も残されていない”と思っていた彼の前に、犬と、老婦人が現れる。その日を境にさまざまな事件が起こり、誰もいなかった家に、いつしか「ひとりぼっち」たちが集い、肩を寄せ合って暮らすようになる。そして、最後にやってきたのは……。
家族ではない人々が日々の何気ないふれあいを通して、失われた人生をふたたび取り戻していく過程を、ユーモアたっぷりに描いた作品。だれかが必ず自分を必要としてくれている、と感じさせてくれる物語