東京23話

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 513
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591146118

感想・レビュー・書評

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  • 東京23区を擬人化とは、発想が斬新!新聞連載ということで一話一話が短いながらよくまとまっており、とても読み易かった。それぞれの区の特徴を実にうまく捉えており、あ、この区ってこんな顔も持っていたのか…と今更ながら知ることが出来た。区の歴史、印象に残る人物や出来事など語られるテーマは様々で、読み進めるにつれ、「〇〇区なら、このネタかな?」と予想してみたり。意外なところを持ってきたな!と、予想を裏切られるのもまた楽しかったりして。
    中野区(ブロードウェイ)、板橋区(高島平団地)など、ああなるほどねというところから、練馬区(大泉サロン)杉並区(石井桃子)と、あえてそこを取り上げてくれるのねという嬉しさ、豊島区(ハヤフサヒデト)、荒川区(岩淵水門)など、今回初めて知ることもあり、改めて東京の面白さを知ることが出来た気がする。番外編の武蔵野市、東京の誕生も興味深く読みました。
    ユーモラスな語り口ながら、そこはかとなく漂うノスタルジー。それが胸をぎゅっと締め付けて、時々じわっとくる。過去を懐かしみながらも未来に思いを馳せるそれぞれの区の想い。今度上京する時には、区のつぶやきに耳を傾けてみようと思う。

  • 街は、とってもおしゃべり。
    東京23区それぞれが、自身の歴史や街の様子、そこで生まれた悲喜こもごものドラマを「自分語り」する小説集。 お堅い学級委員タイプの千代田区が、ザ・ビートルズが来日した時の思い出を振り返ったり、イマドキの女子高生風の渋谷区が、恋文横丁の甘酸っぱい成り立ちを語ったり……。 思わずくすりとさせられたり、時にはほろりとさせられたりする物語を、23区+武蔵野市+東京都の全25話収録。 巻末に区のイラストと著者によるユーモア溢れる解説も収録し、小説集としてはもちろん、お散歩本としても楽しめる。 東京在住の人はもちろんのこと、そうでない人にも、東京の新旧の魅力をお伝えする一冊。

    * 「なにしろわたし、千代田区なもんですから。スクエアな考え方しかできないんです。だからビートルズに武道館を使わせるのには反対でしたよ」(千代田区) 「ほら、ぶっちゃけあたしって谷じゃん? 銀座線とか超ヤバくて、地下鉄なのに地上三階に到着すんの。あたしどんだけ高低差あんの、みたいな。キャハハ!」(渋谷区) 「井伏鱒二の荻窪の家に、可憐な女性が訪ねてきたのは、昭和十四年ごろのことでした。真摯な勉強家で、志のある職業人で、子どもたちのために身を捧げるこの女性を、わたしはすぐに好きになりました」(杉並区)  (本文より抜粋) *

    ジェーン・スーさん推薦!! 『わかる…!! 23区がしゃべり出したら、絶対こんな感じ』 ジェーン・スー(文京区出身)

  • 東京23区を擬人化させ、各々が自分の街について物語るお話たち。新しい。これなかなか面白かったです。わたしは区民ではなく、武蔵野に縁があるのでおまけで武蔵野市が入ってたのはちょっと嬉しかったな。
    ビートルズがいたあの頃を知っている千代田区からはじまり、もし街が話したらこんな口調だろうなって感じでぺちゃくちゃおしゃべりをはじめるのです。台東区や足立区がたけしについて語ったり、年々増える新宿区の高層ビルたち、しょこたんラブな中野区や、インド人がたくさん住む江戸川区は笑えた。

    ひとつひとつが短いので読みやすいのもよかった。

  • なにこれ面白い!東京都民ならもっと楽しめるのになぁ。

  • 23区が擬人化されて面白く読みやすかった。歴史散歩したくなった

  • 2019.10.10
    私は最高に好み。
    東京が大好きだからだと。
    すっごく楽しく読ませてもらいました。
    こんなに23区全部のことを網羅してるのに感心しました。

  • んー。
    短編集なんだけど、ちょっとひとつひとつがチマチマしすぎていて・・ごめん!

  • 途中で挫折。
    文章での擬人化表現には興味が持てなかったorz

  • ちょっと期待外れかな

  • 明るく天真爛漫で真っ直ぐな渋谷区、「ピーターラビット」シリーズ等沢山の子供の本の翻訳をした石井桃子さんの杉並区、少女漫画界に革命を起こした女子版トキワ荘のあった練馬区、ノリの良い話し言葉が楽しい金八先生の舞台で下町な足立区が良かった。火事に震災に戦争と何度絶望しても再建する東京都も感慨深かった。

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著者プロフィール

山内 マリコ(やまうち まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年8月連作短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作は2016年映画化された。ほか映画化された作品に『アズミ・ハルコは行方不明』。ほか、著作に『メガネと放蕩娘』『選んだ孤独はよい孤独』など。

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