東京23話

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591146118

感想・レビュー・書評

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  • 東京新聞Webの連載ということで、山内マリコなのに毒がなく物足りない。だが、東京見物のスポット探しには役立った。

  •  山内マリコ「東京23話」、2015.8発行。私の勝手な解釈で区のシンボルを一つずつ提示しますので何区か当てて下さいw。東京駅、銀座、六本木ヒルズ、都庁、根津神社、浅草寺、東京スカイツリー、レインボーブリッジ、天王洲アイル、目黒雅叙園、羽田空港、ハチ公、駒沢オリンピック公園、中野ブロードウェイ、荻窪、雑司ヶ谷霊園、飛鳥山公園、あらかわ遊園、高島平、石神井公園、お化け煙突、帝釈天、小松菜。なお、23区は建制順(組織の序列)に並んでいます。

  • 東京23区が一人称となり、区の魅力や歴史を語ります。
    この発想がまず面白いです。
    どの区もキャラが立っていて、馴染みのある場所は「なるほど」と思い、あまり行ったことのない区は「東京にそんな雰囲気の街があるのか」と発見になりました。
    私は出身が東京ではないので、現在の東京の様子はイメージしやすかったものの、歴史の部分は初めて知ることだらけでした。
    たけしさんの話を2回も出してくる辺り、遊び心があって楽しかったです。
    改めて、東京がいかに変化の激しい場所なのかを知った気がします。
    他の都道府県や全国版もあったら面白いだろうなと思いました。

  • 23区を擬人化してるユニークな物語。
    もうちょっと攻めてくれるかなと思っていたけどやんわりとまとめられているのがちょっと残念だった。馴染みのある区は楽しく読める。最後の解説の方が好きかも。

  • 東京23区それぞれが語る、自分の区の良さや自分の区にまつわる豆知識。

    渋谷のハチ公象はハチ公が生きているうちに建てられた。
    花火大会恒例の「かぎや」「たまや」の掛け声は、慮国の花火師、鍵谷弥兵衛と玉谷市兵衛を応援するものだった。
    中野ブロードウェイは乃木大将が老後のために購入していた土地に建っている、などなど。

    感動もなく興奮もなく、とても平坦な気持ちで読んだ。アド街ック天国をぼんやりと眺めたような気分。

  • 作者が上京して8年で書いた作品。
    私は4年。東京のことはあまり分からずに毎日生きている。そんな私が通勤電車でサクッと快読できた作。実は、『あの子は・・』を借りようとして、なかった事が手に取ったきっかけだった。流石にガイドブックとしてはちょい違うものの、いまゆかりのある、気になる区のところだけめくって読んでも乙。

  • 区が一人称で話してくれるから23区(と武蔵野市)が身近に感じた 山内マリコ久しぶりに読んだ〜 読みやすい

  • 山内マリコさん作品記録3

    良かった。
    まず、東京23区それぞれが語り手という設定で
    一人称で書かれていることが斬新で面白い。
    それぞれの区のキャラクターというかイメージに
    ぴったりで読んでいて楽しい。
    江戸川は思わず笑ってしまった。

    23区全部興味深かったけれど、
    個人的には杉並区と北区、練馬区のお話が好き。

    この本を書かれた時の
    山内マリコさんと同じく、
    東京の雑学的なことに興味はあったものの、
    しっかり調べることもないまま、
    東京に住んで8年経ってしまいましたが
    この本が東京を身近に感じるきっかけとなりました。 

  • 東京23区
    2015.08発行。字の大きさは…中。

    東京23区の町案内です。
    読んでいて、そうだよなと頷いたり、えぇ~そうなんだと知ったりします。

    新宿区では、当時新宿東口は、繁華街で遊ぶところも多かったですが、西口は浄水場の跡地で何もなく、これが同じ町かと思ったものです。その後は、ビル街になりましたが。
    渋谷区では、恋文横丁が有ったのかと思い。ハチ公の物語は、そうだよなと思ったり。五島慶太のことは小説でよく読んだなと思ったり。新宿と同じく、よく遊んだ思い出がいっぱいある町です。
    豊島区では、池袋は、裏道に入ると怖い人たちがいて、ビックリして2度と裏道に入らなかったり。だいぶ前からそんなことがなくなりましたが、いまでも怖い思い出があります。

    【読後】
    色々な思い出がある23区を、読んでいて噛みしめています。
    そして、知らなかったこと、行っていない所が多くあり、これから東京のガイドブックを買って、今更ですが観光をしょうという気になりました(笑)
    2021.03.02読了
    2021.03.03訂正

  • それぞれの区に住んでる人たちの話かと思ったら(東京カレンダーのコラムにありそうな)
    それぞれの区の雑学・歴史の話で、最初は少し期待外れに思ってしまったんですが、なかなか面白かったです。

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著者プロフィール

山内マリコ(やまうち・まりこ):1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。主な著書に、『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ小説ユーミン』などがある。『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『山内マリコの美術館はひとりで行く派展』『The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~』など、エッセイも多く執筆。

「2024年 『結婚とわたし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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