([み]1-2)黄金の丘で君と転げまわりたいのだ (ポプラ文庫 み 1-2)

  • ポプラ社
3.60
  • (9)
  • (17)
  • (25)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 289
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591147085

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いったい誰が、ワインの入門書を読んで「電車の中で読むと危険レベル」ぐらい笑うことを予想するというのでしょう。比較的あかるいお酒の私がワインを飲みながら読んだのだから、若干わらい上戸になっていた感は否めませんが、酔っぱらっていなくともゲラゲラ笑っていたはず。

    ソムリエールに教えを仰ぐのは、著者を含むアルコール大好きの5名。別に好きで教えてもらうわけではない。単に企画に乗るだけ。だってみんな、酒呑めりゃいい人で、ワインについて詳しくなろうなんて気は毛頭ありません。テイスティングだというのにガバガバ飲んで、毎度へべれけ。ワインそのものよりも、つくり手の顔が好みかどうかで盛り上がり、交わす会話は無責任このうえないのです。表現する言葉も、おっちゃんの頭のにおいとか、ばあちゃんの箪笥のにおいとか、先生唖然。それでもきちんと成長しているのが素敵。

    グラスを出すのが面倒で(というよりも、また飲んでることがダンナにバレないようにするため←バレてるに決まっとる(^^;)マグカップでワインを飲むことがありましたが、これからは必ずちゃんとグラスで飲むようにします。酔っぱらい、万歳!

    ちなみに、「パリ試飲事件」についてはこの映画を観れば面白いかと。
    映画『ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/e1d9741bd017ec6dc5cd4b805ec834dd

  •  初心者にわかりやすくワインの楽しみ方を教えてくれる本。ほんとに参考になった。強烈な4人のモニタとは別の感覚で、一部のワインを実際に飲んだりしながら楽しく読めた。産地、ブドウ種、樽、グラス、など多くの視点で新知識を得られたのもうれしい。値段の違いについてはいまだ不明(高いワイン同士の比較はいろいろ厳しい)だが。
     最後の先生の講座も良い。こういう解説だとしっくりくるという文章。工学系でこのようなタッチのものがあれば良いのだが・・・

  • 三浦さんはやっぱりハードルなんて気にせず楽しもうよ!と格式高いイメージを払拭するのが本当にうまい。
    それはやっぱり文章から三浦さん自身が楽しんでいるのが伝わってくるから。
    もう一つは、三浦さんや丁稚一同がダメダメなところを隠さず(というかそれ中心に)にしているところ。
    アスパラ香!

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×