(070)「デジタル遺品」が危ない (ポプラ新書 は 3-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591147351

作品紹介・あらすじ

■内容説明

各局の情報番組で特集され、話題沸騰の「デジタル遺品」問題。
トラブル事例から対策までを網羅した1冊!

高齢者のパソコン利用率上昇に伴い、今急増しているのが家族が急死したときの「デジタル遺品」トラブル。
パソコン・スマホには、写真・文章・動画などのデジタルデータを始め、SNSのアカウント、各種パスワード、ネットバンキングに預けたお金、ネット証券株など、個人のあらゆるプライバシーと資産が詰まっている。

<デジタル遺品トラブルとは?>
○例1「不倫ノート」トラブル
“愛妻家”として知られた夫が遺したパソコンの、「シークレットファイル」フォルダをクリックすると、愛人との2ショット写真が何百枚も……。
しかもそれはすべて夫婦旅行で行った場所! 私との旅行は不倫の「下見」に使われていた。
○例2「突然の多額負債」トラブル
夫がFX取引をパソコン内でやっていたことを知らず、夫の亡くなった日から3日後、
「外国通貨の相場急変で損失が発生した」と証券会社から1500万円の請求が……。
○例3「乗っ取られたアカウント」トラブル
夫が趣味で運営していた人気のブログを、亡くなったあともそのまま残しておいたら、
アカウントを乗っ取られ大事なサイトをスパムの基地にされてしまった。
○例4「悲しいヌード写真」トラブル
友人から、亡くなった娘のヌード写真がネットに流れていると連絡が。
あわてて確かめると、20歳の記念に友人と撮ったらしい写真で、漏洩元はデータをきちんと削除したはずのSDカードだった。
しかしネットに流れた写真を回収することはできない。

これらの悲劇を防ぐには、どんな対策や生前整理の方法があるのか?
個人情報管理のスペシャリストであり、終活カウンセラーの資格も持つ著者が、多角的な視点から徹底解説!


■著者について
1956年生まれ。日本セキュリティ・マネジメント学会常任理事、「先端技術・情報犯罪とセキュリティ研究会」主査。社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会技術顧問、CFE 公認不正検査士。旧通産省の情報処理技術者試験の最難関である「特種」に最年少(当時)で合格。2008年6月まで三菱東京UFJ銀行に勤務、実験室「テクノ巣」の責任者を務める。終活カウンセラーの資格も持つ。

感想・レビュー・書評

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  • パスワード作成のコツは、覚えておくと参考になると思った。
    紙媒体でのIDやパスワードの管理はしているけれど、第三者が見てすぐにわかるとは思えない状態。
    私自身、探すときに記憶をたどりながら、だいぶ時間がかかることもあるので。

    会員登録して使っていないサイト、放置しているブログもこの機会に退会、削除しておかなくては。
    数年に一度は、整理をしているけれど、この本を読むと自分が分かるノートではないものを準備しておく必要があることを痛感させられた。

  • 有料サイト契約、FXのロスカット、ネット銀行口座、暗号資産の相続、アカウント乗っ取り、ネット上に残された個人情報、機密情報の処分・・・
    いろいろ注意すべきことがあるなあ。

  • これ、就活のプラットフォームサイト作ったら結構需要あるんじゃない?それが将来あれば、この本に書かれてることは心配する必要なし。

  • ●エンディングノートは、すぐに作成した方が良い。このエンディングノートにデジタル遺品になりえるものを書いておく。

    ●エンディングノートの内容は、年に一度加筆修正すること。(誕生日に見直すのが良い)

  • 写真や情報をPCで管理するようになり気になり手に取った。

    パスワード管理は紙がよい。
    まずは一覧できるよう書き出すところから始める。
    1つのパスワードを使い回すと、連想され連続してパスワードを破られる可能性がある。
    重要度により、パスワードを決める。本書では3レベルに分けている。
    デジタル情報を消したと思っていても、残っており取り出せたりする。

    何を残し何を消すかを考えて管理する。
    著者はエンディングノートを勧めている。
    エンディングノートに書き残すこと。
    パソコン
    I.D.とパスワード
    メール
    金融関係
    クレジットカード関係
    レンタル
    通販サイト
    ブログ
    SNS
    クラウドサービス
    タブレット

    終活やエンディングノートと関連し自分の事柄を棚卸しをすることは前に進むために必要。
    データを復旧させたり、自動的に削除するサービスもある。

    普段からの管理が大切であることを痛感した。

  • パソコンやSNSに保存されている膨大なデータ。死んだらどうなるかを考えておかないと、死して汚名が残る事になる日もしれない。できるだけデーターは消去していくように努めよう。

  • 相続に期限が、しかも3か月以内だなんて知らなかった。
    といった具合に、発見が少なくない本でした。

    学究的、哲学的な内容はほぼ含まれておらず、とても具体的に、
    ・危険の避け方
    ・知らなかったでは済まされない事への気づき
    などに言及されています。

    読む本を選ぶとき、死生観を1つのテーマにしているのですが、その点でも現代の死に方に触れられていて面白かったです。

  • これをネタ本にして、民放ニュースで再現ドラマみたいなのをやっていた。
    何やら上から目線みたいな、説教調(ちょっと違うかも知れないが)な感じが好きにはなれないが、この問題自体は、本当にちゃんとした対応を考えておかなければならない。
    そのことだけは、しっかりと意識付けされた気がする。

  • 死後トラブルの元になるデジタルデータの危険性について、実際の例を挙げながら警鐘を鳴らしている。読者としてパソコンなどの操作に不慣れな高齢者を対象としているのか、既知の情報が多く個人的に参考になる箇所は少なかったが、エンディング・ノートを用意し定期的に管理するのは重要だと感じた。

  • デジタルな遺品をどう扱えばいいのか。

    時代が変わり、遺品は目の前に形があるものだけでなく、デジタルなものが増えています。

    FacebookなどのSNSのアカウント、ネットバンキング。それぞれのパスワードの管理。パソコンやスマホに蓄積された画像。メアドの存在。

    何を残して、何を消してもらうのか。

    今から考えておくことで、無用なトラブルを避けるためにも、準備をしておくことは必要になると納得できました。

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