- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591147405
作品紹介・あらすじ
どんな仕事でも、大切なのは、「常識」にとらわれず、本質をつかむこと。第一線で活躍する科学者たちは、どのような視点でものを考えているのか。「禁断」の進化論から自然に学ぶテクノロジーまで、さまざまな分野の科学者たちの生き方、考え方を紹介。『絶対音感』『セラピスト』の著者による東工大での人気講義をまとめた一冊です。
感想・レビュー・書評
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科学者や精神科医など、一線で活躍する(した)方々の人生を紐解く講義。「ノーベル努力賞」などない結果が全ての世界で、挫折や回り道や方向転換をしたりしなかったりしたゲストや偉人が、いつどんなことを考えて、どんな決断をしてきたのかが語られる。
自分の生き方の重心をどこに置くのかという点において、理系以外であっても、多くの人にとって自分ごとになる本だと思った。
指針になる言葉が幾つも見つかった。
必ず再読する。
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何の研究をするか迷っている際には、色々なテーマがあるので参考にはなる。
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2015年に東工大で行われた講義を再構成してまとめたもの。最相氏がモデレーターとなって、サイエンスや医学、工学の分野で活躍している方をゲストスピーカーとして招き、研究のテーマやその人がその研究を始めるに至った経緯などを語ってもらうというもの。
学生がキャリア形成を考えるうえでの参考にしてもらいたいというのが主な狙いで設けられた講義だという。
生涯を賭けるテーマをいかに選ぶかというタイトルではあるが、ゲストスピーカーがそのテーマにたどり着くまでにはさまざまな偶然の出会いがあり、研究を始めた時点で生涯を賭けるテーマになると認識していなかったことも多くあるという点は印象に残った。また、主体的に選んだテーマなのか、たまたま掘り下げていくうちに非常に深いテーマであることが分かってきたのかというのも、それぞれであるように感じた。
しかし、具体的に掘り下げ、自らの力で理論を組み立てデータを集める作業というのは、関わり方としては主体的にならざるをえず、人の指図ではなく自らの組み立てによって取り組むことのできるテーマや環境にどのタイミングで身を置くことができるかというのが、大切なポイントなのではないかと感じた。
主に理科系のテーマであるとはいえ、これだけ幅の広い人に話を聞き講義を組み立てるというのは大変なことであると思う。筆者にそのような労力を費やしてもらったことによって読むことができる、貴重な本であると感じた。 -
人生を賭けて明らかにしたいこと。取り組みたいこととの出会い。科学者たちの考え方から「学べる一冊」です。彼らはどのようにして人生のテーマ設定をしてきたのか。様々なロールモデルから考えさせられます。
(一般人文科 阿羅 功也 先生)
▽配架場所・貸出状況はこちら(旭川工業高等専門学校蔵書検索)
https://libopac3-c.nagaokaut.ac.jp/opac/opac_details/?kscode=004&amode=11&bibid=1014048229 -
こんな講義を受けてみたい。科学者であっても、「自分はどんな世界を望むのか、そのなかで、なにを探究し、どう役に立つのか」を考えることが大事。
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サイエンス
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星新一の弟子の江坂遊の言葉がとても面白かった。
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【大西浩次先生】
自分が生を受けて死ぬまでに、一体何を成し遂げたいであろうか。君がこの地球上に生を受けたからには、なんらか、生きた証を残したいと思っていないだろうか?そうとは言いながら、どんな事をすれば良いのか、若い君は途方に暮れているに違いない。こんなとき、先人達がどのように生涯を賭けるテーマに出会い、そうして成し得たのかを知ることは、君に刺激を与えるに違いないと思う。この本は、「絶対音感」で有名なノンフィクション作家、最相葉月(さそうはずき)さんが東工大で行なった講義がベースになっている。彼女が取材した12例の研究者のテーマが紹介されている。時には、研究者をゲストとして来ていただき、インタビューする語り合いは、臨場感があって、実際の講義を聴いているような臨場感がある。そうして、この本の中の研究者の生き様は、きっと、君の琴線に触れる人も居るだろう。 -
HOW TO FIND THE THEME YOU DEVOTE YOURSELF
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研究者を志した時から研究したいテーマが決まっている人は,どれくらいいるのでしょうか。実際には自分ではコントロールできない出会いやタイミングなどにより,研究や人生は大きく左右されるものなのかも?様々な分野の研究者の生き方・考え方を対談形式で紹介してくれる一冊!