海を撃つ

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591148020

感想・レビュー・書評

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  • 宿敵の巨大メカジキとの対決、この最終章のためにすべてがあったのだなと思いました。海や船やメカの描写は生々しくて、メカが最期に蒼く光る様子には、どんな色なんだろうと想像が膨らみます。
    正直前半はいまいちのれなかったんだけど、最終章を読んで満足しました。
    あと食べ物が美味しそう。鯨肉のチャーハン?お腹すきました。

  • 吉村龍一氏の「海を撃つ」、2016.1発行です。三陸漁師、メカジキの突きん棒漁に命を懸ける師匠と弟子、伝照と十兵衛の物語。表紙の青木繁の「海の幸」には届いてないような気がします。前半の漁の神様参りとその後の村の娘たちへの夜這い、後半の銛撃ち修業とメカジキとの闘い・・・、この前半と後半のつながりのなさが物語を薄っぺらなものにしているのではないでしょうか。

  • メカジキの寿命に目をつぶれば、よくできた話です。欲を言えばきりがないですが、前半と中盤と後半のつながりが弱い気がします。百年後にこの物語を欲する読者がいるとは思いません。

  • 村の禁忌を破り、部落から追われてしまった主人公は、同じ漁師とはいえ全く別の漁法を行う村。
    伝説の漁師の後を継ぎ、彼の敵を討つ武骨な男の物語。

  • 宿命の相手は、三陸最強の巨大メカジキ。

    「海の男の闘いと孤独。
    百年後にも必ずこの物語を欲する読者がいると思う。」
    ――桜木紫乃氏、推薦!

    昭和七年、冬。北陸の漁村に育った二十歳の十兵衛は、村を代表し室生山に祀られた龍神を参拝する。
    無事の帰還は村に大漁をもたらした。しかし初恋の君・繁子との再会を機に、若さゆえの過ちを犯し村を追われてしまう。
    落命しかけた十兵衛を救ったのは片目の漁師。
    老練な突き屋を師と仰ぎ、青年は三陸の海で銛撃ち修行を始める。
    狙う獲物は、〝メカ〟ただそれのみ――。

    熱気がみなぎる。
    野生に畏怖する。
    元自衛官の肉体派作家が丹念な取材をもとに描き出す、大迫力のネイチャー・アクション小説!

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著者プロフィール

吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

「2017年 『隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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