梅ヶ谷ゴミ屋敷の憂鬱

著者 :
  • ポプラ社
2.78
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本棚登録 : 92
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591148235

作品紹介・あらすじ

牧村泉 まきむら・いずみ 1960年滋賀県生まれ。女性。大阪府在住。関西大学社会学部卒業。広告制作会社勤務を経てコピーライターとして独立したのち、2002年第3回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し小説家デビュー。著書に『邪光』(幻冬舎)『幻痛 ファントムペイン』(新潮社)『ストーミーマンディ』(幻冬舎)がある。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから期待したものとは違っていたけれど、なんとか読了。
    登場人物は多いものの、誰かに感情移入もできず、よくわからない人たちがめいめいに自分勝手に行動し、怒りをぶつけている印象。萌ちゃんのともだちもミステリアスでありながら、もう少し活躍するかと思ったらそうでもなく。
    設定は面白いけど、もっとそこは詳しく、そこは削ってくれたら読みやすくもっと面白くなったろうになーと思った。
    結局何を描きたかったのかな、というモヤッとしたものが残った。最後の方の、誰もが生き様と共に抱えていくものがある、というのは響いたけれど。
    読む前の自分には、他に読みたいのがあるならそっちを読みな、と言う作品。

  • 『北大阪市』が舞台の…家族小説? まず、北大阪市なんて架空の街を作る必要があったとは思えないんですが(普通に堺市は出てくる)←そこ?^^;
    複雑な家族どうしのすれ違いとか言葉足らずによる誤解とか、まぁありがちな話といえばそうなのかもしれない。読ませる力のある文章だとは思うけど、何だか全体にぼんやりと見えてしまったのは何故だろうか。結局、ことの真相が珠希の推測で終わってるから…?うーん。
    私としてはメグちゃんの幽霊話をもうちょっと真剣にとらえてあげて欲しかったな~。十美子さんのキャラは好きだけど、珠希のキャラにいまいち共感できず、面白味が半減したかも。

  • なんとも言えない歯切れと後味の悪さが印象に残った話

    ★2.5

    ============
    p.341

    誰かにとってはゴミでしかなくても、別の誰かにとっては、それは貴重な宝物かもしれなかった。

  • 何の相談もなく、突然会社を辞めてきた夫。叔父の工場を継ぐため、大阪の義母の家に同居する事に。ガラクタが詰まった家に驚いていると、夫の前妻との娘が彼氏とともに転がり込む。夫の不機嫌や不倫疑惑、義娘のストーカー被害、預かった友人の子供の不思議な言動…問題が山積みの中、自身も秘密を作ってしまう。誰も彼もプライドやら優しさを持って秘密を作ったばかりにそれに翻弄される珠季が気の毒だった。最後になんとか落ち着けたのは、相手の気持ちを推察し、ひっそり気持ちを鎮めた珠季のおかげなのでは?義母とガラクタが最後まで役割がなく宙ぶらりんに感じた。

  • 結構よかった。
    笑いあり、人生いろいろあるよなーとおもう。
    ひっくるめて母は強し

  • う~ん。

  • 同居が決まった夫の実家は、
    わけのわからない無数の家財道具を抱えた"ガラクタ屋敷"でした――。

    舞台は北大阪市梅ヶ谷。東京で結婚した32歳の珠希は、夫が勝手に地元の大阪に引っ越すと決めて会社を辞めたため、しぶしぶついていく。それだけでも大ごとなのに、「夫の実家に住むこと即決定」×「その実家がとてつもないガラクタ屋敷」×「お姑さん、"超"がつく変わり者」×「前妻との娘(18歳。手ごわい)ともまさかの同居」×「おまけにその彼氏まで一緒!?」……と展開はどこまでもストレス地獄へ。珠希はどうにか自身の居場所をつくろうと、ガラクタ撤去&娘(とその彼氏)追い出し計画に乗り出す。
    ぺかぺかのマッサージ椅子、蕎麦屋の前によくあるタヌキ、古びたリヤカー、バーベキューコンロの網のないやつ、スワンの置物、犬小屋、誰かのお位牌etc.etc.
    ……二階建て一軒家に溢れかえるガラクタの山は一体何なのか?

    到底家族にはなれない、未熟な大人たちの寄せ集め暮らし。
    ガラクタ山の謎が解けたとき、ふっと心がほぐれてあたたまる、
    愉快爽快! 傑作エンターテインメント小説。

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