([む]2-2)お任せ! 数学屋さん2 (ポプラ文庫 む 2-2)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591149867

作品紹介・あらすじ

「数学屋」にピンチ到来!?
天才数学少年・宙と体育会系女子・遥の凸凹コンビが営んでいた、摩訶不思議なお店「数学屋」。
日常の困り事から恋愛相談まで、中学の同級生から寄せられるどんな問題でも「数学」を使って
華麗に解決してきた人気のお悩み相談所だったが、宙のアメリカへの転校によって最大の危機を迎える。
宙の不在により、たった一人で「数学屋」を引き継ぐことになった遥の前に、一筋縄ではいかない難問が持ち込まれたのだった。

一年に一度の文化祭〈鴫立祭〉を前にもたらされたのは、実行委員・秀一からの切なる依頼。
それは二学期から学校に来なくなった幼馴染の聡美を助けたいというSOS――。
果たして、駆け出し数学屋は、無事にこの難題を解決することができるのか!?


****話題の青春数学小説、待望の第二弾! ! ****

感想・レビュー・書評

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  • こちらも以前、図書館で借りた本の文庫版。
    あぁ、そうそうこんな話だった!と思い出しながら楽しく読めました。

    1、2、3と文庫を買ったのですが、3だけ内容を知らないので、紹介文と帯の説明見る限り、ちょっと嫌な予感がしています。
    どうなる!?数学屋!

  • 続編。

    宙くんが渡米してからの物語。
    といっても、宙くんが電話とかスカイプで登場するんですけどね。

    LIVEで月までの距離を算出するの、少しおもしろそう。

  • 1の方が好き
    まー、青春ですね

  • 前作で肝心要の店主が居なくなってしまい、どうなることかと思ったら、切ない気持ちの描写と合間ってとても面白い作品に仕上がってた!!!みんなで協力して解いていく一体感がとてもよかった!

  • 宙くんがいなくなってどう進行していくのかなと思ったけど、遥ちゃんががんばってました。文化祭の出し物は、あんなに盛り上がるもんかなー

  • この本(1巻)をきっかけに、数学が役に立つ場所を考えたり調べたりしていたのですが…
    さすが、数学屋さんは一歩先ですね

  • 父親の仕事の関係でアメリカに行ってしまった宙の代わりに、数学で世界を救う「数学屋さん」を引き継いだ遥。
    数学苦手の中二の少女が、夏休みの間中難しい数学の本を読んだって、それほど理解できるものかなあと思いつつ、自分でできることをコツコツと…うんうん唸りながらこなしていく遥は、本当にいい子だ。

    今回は学校祭というイベントと、不登校の少女を助けるという二つの大きな柱がメイン。

    ひとりでできなければ、周りの力を借りればいい。
    いま役に立つとは限らないけれど、いつかは役に立つかもしれないものがあったっていい。
    生きていく意味なんて分からないから、みんな手探りで生きている。その手探りが面白いから人は笑うのではないか。

    成長甚だしい時期だからこそ、ちょっとしたことで落ち込むことが多いのも思春期というやつ。
    でもそれでいいじゃん。
    全ての答えが最初からわかっていたら、そんなのぜんぜん面白くないよって。
    中学生たちへのエール。

    おばさんはそれよりも、空と遥の間で交わされる、国際電話の料金が気になる。
    メールとSkypeはただなの?
    それすらわからん。

  • 2巻でけっこう壮大なネタを扱ってびびった(笑)

    数学でエンパワーメントするというコンセプトは諸手をあげて賛成するし、すごい好みなんだと思うけども、それを足したとしても、若さや群像によるエンパワーを少し評価しすぎなのかもしれないと感じなくもない。

    ただ、主人公の成長感はそんなにファンタジーではないので、そこに人間味があり、若さもありと、ちょっとばかりほっこりした気分になれるかなぁと思う。

  • 前作を読み終えてから随分間が空いてしまったので、登場人物や前作のエピソードをかなり忘れていました。けれど、読みながら記憶が少しずつ呼び覚まされてきたので、中盤以降は「これ誰?」みたいな状況はほぼなくなっていました。

    
今回は神之内宙が不在な中で数学屋を続ける天野遥が主人公。最初は「マジで数学屋できるの?」と懐疑的でしたが、前作から随分成長して数学が達者になっていて何とかこなせている感じ。人によっては都合が良いと思うかもですが、自分は宙への思いの強さや、前作で数学の面白さに魅せられて生じたモチベーションの高さからの行動、そしてその結果だということで納得しています。

    ただ、それでも前作からの経過時間的に遥の成長には限界があるためか、中盤からはあの宙が再登場。日本とアメリカと超遠距離ながらも、協力して課題解決していく姿は予定調和感はありつつも楽しめました。

    本作では特に漸化式と三角関数について、とてもわかりやすく説明がされていました。どちらも「こんなの何の役に立つの?」と言われる筆頭に近い存在ですが、すごく納得感のある説明・内容で面白いと思いました。

    前作の感想でも書いたと思うのですが、学校で習う勉強で最も抽象的で訳がわからない(何の役に立つのかわからない)のが数学だと思います。そのために苦手意識や存在意義への疑問を持っている人が多いと思うのですが、このシリーズはそれへの回答をわかりやすく提示してくれている貴重な存在かな、と。

    正直、本作で描かれているそうした点は、本来学校で真っ先に教えるべき内容だと思うんですよね。誰だって意味がないと思うことを苦労して学びたくないですから。裏を返せば、どんなことに役立つかがわかれば興味を持つ人も少なからずいるはずなので、例えば三角関数を教えるときは先ず「これはこんなことに役立つ」という話から入るべきではないかと思います。

    数学には漸化式や三角関数以外にも「何に役立つの?」と思われる要素がタップリなので、3巻ではそれら要素についてのエピソードを読ませてくれるものと期待しています。

  • 一作目の読後、レビューに書いたとおり
    宙と遥の第2章を読めて嬉しい。

    引き続き三作目に進むとするか。

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著者プロフィール

一九八九年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。『お任せ!数学屋さん』で第2回ポプラ社小説新人賞受賞。著書に「トリプル・ゼロの算数事件簿」「算額タイムトンネル」シリーズ、『ショダチ!藤沢神明高校 でこぼこ剣士会』『リケイ文芸同盟』などがある。剣道五段。将棋アマチュア三段。

「2021年 『われら滅亡地球学クラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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