([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫 日本文学 [ほ]4-1)

  • ポプラ社 (2016年6月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784591150412

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、『活版印刷』を知っているでしょうか?

    このレビューを読んでくださっているあなたはもちろん大の本好きだと思います。”本”が好きで、自分がまだ知らない”本”を見つけるためにブクログの場にこられているのだと思います。ただ、一口に”本”と言っても今の世の中では単純に紙で出来たいわゆる”本”だけが”本”とは言えなくなってもいます。一気に市場が広がったと言える電子書籍はもとより、Audibleという耳で聴く”本”も裾野が広がってきています。内容だけでなく提供媒体も多彩になっていく”本”の世界、大切なのは中身であって、それをどのように受容していくかはその人次第、今後そのような世の中に進んでいくのだと思います。

    一方で、”本”の世界においては”紙の本”がまだまだ主流であることは間違いないと思います。そんな”紙の本”は印刷所で刷られます。そのことに異を唱える人はいないでしょう。では、”紙の本”は印刷所でどのように刷られていくのでしょうか?今の世はなんでも『コンピュータ』によって制御されています。当然、印刷もそんな機械によって制御されています。では、『コンピュータ』が登場する前は”紙の本”はどのように印刷されていたのでしょうか?

    さてここに、『「活字」っていう小さな一文字ずつのハンコみたいなのを並べて、型に入れて、インクをつけて刷』るという『活版印刷』に光を当てる物語があります。『活字』を組み合わせていく魅力に囚われるこの作品。刷り上がる印刷物に独特な味わいを感じるこの作品。そしてそれは、“活版印刷ってなんだろう?”と思っていたあなたが『活版印刷』の世界にどっぷり浸る幸せを感じる物語です。
    
    『ハルさん、支度できましたか?』と『ドアの外から』の柚原さんの声に、『トレーニングウェア』姿で出てきたのは主人公の市倉ハル。『川越観光の中心、一番街に面し』た『川越運送店一番街営業所』で働くハルは柚原らと仕事終わりに六キロの距離を走っています。走りながら会話する中で、ハルの息子の森太郎が北海道大学への入学が決まりまもなく家を出る話になります。『夫が死んでからずっとふたりで暮らしてきた』という森太郎のことを思う中に無口になってしまったハル。そんな時、『あそこ…電気がついてる』とメンバーの一人である大西が『指差した先を見』て、『三日月堂…?』とつぶやくハル。『むかし、あったのよ。三日月堂っていう印刷所が… 昭和初期からある古い印刷所でね…』、『五年くらい前に閉店したの…その後店主さん夫婦が亡くなって、ずっと空き家になってた』と続けます。そして、気になる面々が建物に近づき『なかをのぞこうとしたとき、急にドアが開』き『うわあっ』と葛城が声をあげます。『もしかして、弓子さん?』、『ハルさん…?』と認識しあう二人。『弓子さんって言って、ここのお孫さん』と面々に紹介するハルに、弓子は『三日前にここに越して来た』ことを説明します。そんな中にハルは、かつて『古くからの手法の活版印刷』によって作られた『三日月堂のレターセット』を高校の卒業祝いに両親からもらったことを思い返します。『便せんにも封筒にも、一枚ずつ自分の名前が印刷されている』という思い出の『レターセット』。
    場面は変わり、『川越運送店』でパートとして働くことになった弓子と『昼の休憩時間に』一緒に弁当を食べることになったハルは、息子が家を出るため弁当を作るのも今月で終わりという話をします。そして、先に席を立った弓子の『うしろ姿を見ながら、三日月堂のことを思い出』すハル。一方で、『森太郎の卒業祝い、どうしよう』と思い悩むハルは、柚原や大西に意見を求めます。自分は『レターセット』をもらったという話をするハルに『活版印刷?すごい』と興奮するのは『文具オタク』の大西。そんな大西に『どっちにしても、三日月堂はもうやってないんだけどね』と語るハルですが、大西は『あそこにはむかし活版印刷の機械があったんですね。それはちょっと気になるなあ』と言うと、部屋を出て弓子を追いかけます。そんな大西の後を追うハル。そして、『印刷機ですか?まだありますよ』と答える弓子に『それ、見たいんですけど』と迫る大西。結局、その日の仕事終わりに弓子の家へ、柚原、大西と共にハルも着いていくことになりました。
    再度場面は変わり、『大きな歯車のついた、自家用車くらいの大きさの印刷機』に『これは…』、『動くんですか』と声を上げる大西。そんな声に、『動くと思います…』と答える弓子は、大学時代にバイトをしていた話をします。弓子が機械を動かすことができることを知った面々は動かすことを懇願します。それに、『きちんとしたものが刷れるかはわかりませんが、動かすくらいはできると思いますよ』と答える弓子は『なにを印刷しますか?』と問いかけます。それに、『レターセットは…?』と答える柚原はハルが息子の『卒業祝いになにを贈るか、なかなか決められない』ということと、『むかしハルさんがもらった三日月堂の名入れレターセット』のことを説明します。それに、『ああ、あれは人気商品でした。ハルさんも持ってらしたんですか。使ってくれてた人がいると思うと、なんだかうれしいです』と答える弓子は、活字を拾い、型に入れ、一方で『円盤にインキをのせ、レバーを引』くと印刷機が動き始めます。そんな『レターセット』の印刷をきっかけに三日月堂の『活版印刷』を復活させた弓子。そして、『活版印刷』に魅せられた人たちがどんどん繋がる物語が描かれていきます。

    “川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂…店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心が解きほぐされていくのだが、弓子もどうやら事情を抱えているようで”という内容紹介によって絶妙に説明されるこの作品。2016年6月に刊行されたこの作品は、ほしおさなえさんの代表作として、このレビュー執筆時点で6冊までシリーズ化されています。そんな作品の中心となるのが川越にあり『活版印刷』を手がける『三日月堂』という印刷所です。ではまずは、そんな『三日月堂』がどんなお店であるかを見ておきましょう。

     ● 『三日月堂』について
      ・『鴉山稲荷神社のはす向かい』、『昭和期の町工場のような古い四角い建物』
      ・『コンクリートで真四角、白の外壁、小さな町工場という感じの、実用本位で素っ気ない建物』
      ・『看板は格好良かった。明朝体の切り文字で「三日月堂」と書かれ、三日月にカラスがとまったマークが添えられていた』
      ・『昭和初期からある古い印刷所でね。町の人の名刺や年賀状を作ってた』

    なるほど、いかにも町の印刷所というイメージの建物が思い浮かびます。そんな印刷所があるのが”小江戸”とも呼ばれる埼玉県川越市にあるというところが良い雰囲気を醸し出しています。そして、この印刷所はただの印刷所ではありません。それこそが『活版印刷』です。あなたは『活版印刷』を知っているでしょうか?ということで、次に『活版印刷』とは何かを見てみましょう。ほしおさなえさんはこんな風に説明されます。

     “活版印刷とは、金属でできた活字をならべ、そこにインキをのせ、ハンコのように紙につける印刷方法です”。

    なるほど、『いまはコンピュータに入力すれば、そのまま文字が出てくる』、これはわざわざ説明することもないくらいに当たり前のことです。しかし、『コンピュータ』もない時代、印刷と言えば『活字』を組み合わせて行うものだったわけですね。それこそが『活版印刷』と呼ばれるものです。『三日月堂』はそんな『活版印刷』を行う印刷所です。では、次に『活字』を使って刷る工程を見てみましょう。

     ① 『部首別に画数順に並んで』いる棚から『活字を抜き出す』
     ② 『拾ってきた活字を順番に並べ、型に入れ』る
     ③ 『ネジで固定し、印刷機に取り付ける』
     ④ 『円盤にインキをのせ、レバーを引く』
     ⑤ 『棚から紙を出し、印刷機にセットする』
     ⑥ 『ぎゅっとレバーをおろす』
     ⑦ 『ローラーが版につき、紙が押し付けられた』
         ↓
      『あ、刷れた』

    という感じです。どことなくイメージが浮かんでも来ます。いかにも昔ながらの印刷というイメージです。しかし、『コンピュータ』からの出力が当たり前の現在にあってわざわざこんな手間をかけて『活版印刷』をする意味があるのでしょうか?まあ、もちろんそこに意味がなければ、この作品が誕生するわけはありません。登場人物の一人が次のような一言でその魅力を語っています。

     『活版印刷の独特の風合いはたまらないですからね』

    印刷されたもの、その印刷自体に魅力がある、それがこの『活版印刷』ということになります。物語では、そんな『活版印刷』に魅せられた人が次々に繋がっていく様子が描かれていきます。

    この作品は4つの短編が連作短編を構成しながら展開していきます。そんな短編に共通となるのが『三日月堂』であり、『活版印刷』でもあります。そして、それぞれの短編には主人公となる人物が登場し、『活版印刷』に魅かれていく様が描かれていきます。では、冒頭の短編は上記でご紹介しましたので、残りの3つをご紹介しましょう。

     ・〈八月のコースター〉: 『なんとかやっていけてるんですけどね。ほんとにこれでいいのか、ときどき迷ってしまうんですよ』と『川越運送店のハル』に語るのは『〈桐一葉〉という珈琲店を経営している』岡野。伯父から継承した珈琲店を営むも自分は伯父の『代理にすぎない』と語る岡野に『なにか変えてみたら?』、『たとえば、店名…とか?』、『内装とか、インテリアとか、食器とか…』と提案するハル。しかし、『それほどの余裕はないし、失敗するのも怖い』と否定する岡野。そんな中、『ショップカードはどう?』と言うハルは、『紙マッチをやめて、ショップカードにするの』と続けます。『いいところがあるのよ』と言うハルは『三日月堂』の話を始めます。

     ・〈星たちの栞〉: 『川越にある私立高校に勤め始めて十年』というのは教師の遠田真帆。『文芸部の顧問』をしている真帆は喫茶店でもらったコースターを部員の村崎小枝に見せます。後から来た山口侑加とともに興味を示す生徒たち。そんな中に、そろそろ準備を始めることになる『すずかけ祭』の話になります。『いつも文芸部は部誌の販売しかしてないけど、今年はこういうのを作ってみたい』という生徒たちを連れてコースターを印刷したという『三日月堂』を訪問することになった遠田。お店に着いて『これ、活字…?』と驚く生徒たちの前には『ガラス戸の向こうの壁が一面棚になっていて、小さな四角いものがぎっしり詰まっている』という光景が…。

     ・〈ひとつだけの活字〉: 『ずっと川越に住んでいたのに…。印刷所があるなんてちっとも知らなかった』と『大学の一年後輩』の大西に語るのは佐伯ゆきの。『市立図書館で司書をしている』という ゆきのは『三日月堂』が『活版印刷』の印刷所だと知り興味を持ちます。家に帰り『むかし祖母からもらったお年玉袋』を取り出す ゆきのは『小学校時代の同級生』で『結婚相手の宮田友明』のことを思います。『クラスでもっとも苦手な男子だった』と過去を振り返る ゆきのは、ふと『この活字を結婚式の招待状に使えないだろうか、と思いつ』きます。そして、大西に『三日月堂に連れて行ってもら』った ゆきのは『壁一面、床から天井まで』の活字に驚きます…。

    3つの短編をご紹介しましたが、主人公となる人物も舞台も全く異なります。そんな中に共通となるのが『三日月堂』の『活版印刷』です。印刷だけであれば今の時代家庭でもプリンターを使えば簡単に出来てしまいますし、手っ取り早いとも言えます。しかし、主人公たちは目にした『活版印刷』に魅せられていきます。

     『でも…なんか、この印刷が無性に気になるんですよ』

    そんな思いの先に『三日月堂』を訪れ、『活版印刷』に魅せられていく主人公たち。物語では、そんな主人公たちがそれぞれに抱える悩み・苦しみが『活版印刷』をきっかけに解きほぐされていく様が描かれていきます。そう、『活版印刷』が主人公たちに一歩を踏み出すための”起点・きっかけ”を与えていくのがこの作品なのです。そして、この作品にはそんな4つの短編全てに登場する人物がいます。それこそが『三日月堂』の店主でもある弓子です。かつて祖父母のアルバイトとして『三日月堂』で過ごしたことがあるという弓子が祖父母が亡くなり『空き家』となった場へと戻ってきたところから物語は始まります。そんな弓子は何かしら悩みを抱えていることが匂わされもします。そして、物語の背景に『活版印刷』の独特な魅力が物語を包み込んでいきます。

     “「かつては活字という物体があり、本を作るときには一冊分の活字をだれかが拾い、ならべていた」ということを伝えたくて、この本を書きました”。

    そんな風におっしゃる ほしおさなえさん。『活字をひとつずつ並べたこの感じが…すごくいい』。そんな『活版印刷』の魅力が物語を引っ張ってもいくこの作品が迎える結末には、これは6巻までシリーズ化されるよね!という『活版印刷』の独特な魅力に溢れる物語の姿がありました。

     『ふつうの印刷だと紙に文字が「張りついている」感じだが、これは凹んでいるわけではないのに「刻まれている」。文字ひとつひとつが息づいているみたいに見える』。

    昔ながらの『活版印刷』を続ける『三日月堂』。この作品では祖父母から継承した印刷所で『活版印刷』を手がける弓子が繋ぐ物語が描かれていました。『活版印刷』の世界に魅せられるこの作品。さまざまな境遇にある主人公たちが『活版印刷』に魅せられる理由がよくわかるこの作品。

    『活版印刷』がいつまでも引き継がれていって欲しい!そんな風に強く願う素晴らしい作品でした。

    • うたえながさん
      さてさてさん、こんばんは。さてさてさんのレビューはすごくわかりやすくて参考にさせてもらっています!この本も読んでみたいです!
      さてさてさん、こんばんは。さてさてさんのレビューはすごくわかりやすくて参考にさせてもらっています!この本も読んでみたいです!
      2024/08/19
    • さてさてさん
      うたえながさん、こんばんは。
      いつもありがとうございます。
      うたえながさんはブックリストの投稿もたくさんされていらっしゃいますよね。思い...
      うたえながさん、こんばんは。
      いつもありがとうございます。
      うたえながさんはブックリストの投稿もたくさんされていらっしゃいますよね。思いのこもったコメント、いつも楽しみにさせていただいています。
      このほしおさなえさんの作品も、人気シリーズだけあってやはりとても面白いです。活版印刷ってほとんど見かけないと思いますが、とても興味がわきました。
      是非どうぞ!
      2024/08/19
  •  活版印刷・・活字を拾い、一つ一つ並べて版を組み、インキを塗り紙に転写し印刷‥。今の情報化が進んだ時代には超アナログですが、刷られた紙の凹み具合、かすれ、にじみや揺らぎに、文字の存在と表情さえ感じさせられます。
     こういうの好きです。ほっとすると言うか、人の血が通っている印象を受けます。そんな活版印刷の世界を通して、不器用に迷いながらも前向きに生きていく人々が描かれる連作短編集でした。

     ほしおさなえさん初読みでしたが、「活版印刷三日月堂」シリーズは6巻も出ているんですね。
     一話ずつ、三日月堂を訪れたお客さんの視点で物語が描かれ、その人たちが三日月堂を訪れ、依頼した以上の完成品と〝何か〟を得て、少し前向きになっていくという構成です。
     名前入りレターセット、ショップカード、コースター、栞、招待状など、味わいのある活版印刷による作品が目に浮かびます。想像して思わず、「それ、私にも作ってー!」と言いたくなります。

     続編は未読で判らないのですが、各話に登場する多くの人(客)が満足し、救われるのでしょう。しかしそれだけでなく、大事なものを全て失い、自分が育った家に帰って活版印刷所を再開させた店主の弓子、彼女自身が再生する物語がもう一つのポイントなのかなと思いました。

     古いものを活かして輝きを与えることは、傷付いた人を再生させる象徴でもあるのかな、と感じました。

  • /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    久々にこのシリーズを読み直そうと思い手にしました。私の大好きな作品です。全シリーズ購入して持っているので、好きなタイミングで読めるのがいいですね。ゆっくり、全巻読んでいきます。

    祖父が経営していた印刷所を、孫娘の弓子が継いで再開するお話なんですが、活版印刷と弓子の想いを通じて、皆が前に進んでいきます。

    弓子は活版印刷を再開したばかりで、新しいことに挑戦していきますが、「慣れたことだけをしていてはダメ」という言葉に共感します。今までに経験していない新しいことにいつまでも手を出していきたいと思わせてくれます。それこそ、活版印刷をやってみたいという気持ちは、以前この作品を読んだ時から持っています。来年はやってみようと思います。

    以前読んだ時は、感想を書いていなかったためか、記憶にない部分が多くて、初めて読んだような感じでした。序盤からジワっと涙が溢れてきて、とても心が動かされました。

    とても温かさを感じる作品で、多くの悲しみや迷いの感情の中で、ジワリと幸せを感じることができる作品です。この作品を読むと、静寂に包まれる感じになるとともに、前へ進んでいく気持ちになります。


    /_/ あらすじ _/_/_/_/_/_/

    連作短編集です。
    各話で主人公となる人物と、弓子と活版印刷を通じて、皆が前に進んでいくお話です。

    ■世界は森 ハル
    ハルの息子の森太郎が北海道大学の入学に合わせて、巣立っていきます。
    弓子は活版印刷でレターセットをつくります。

    ■八月のコースター 岡野
    喫茶店を経営する岡野、元経営者の叔父さんと自分を比べて苦悩する日々を送っています。
    弓子は活版印刷でショップカードとコースターをつくります。

    ■星たちの栞 遠田
    宮沢賢治の作品に関わる思い出を持つ遠田先生と、生徒二人が、活版印刷のワークショップに関わっていく。
    弓子は活版印刷のワークショップを開き、栞をつくります。

    ■ひとつだけの方じゃ 雪乃
    結婚を控えた雪乃が祖母が持ってい活字を使って招待状を作りたいと考える。
    弓子は活版印刷で結婚式の招待状をつくります。


    /_/ 主な登場人物 _/_/_/_/_/_/

    ■三日月堂
    月野弓子 28歳、不器用、気まじめ、職人気質

    ■ランニング仲間
    市倉ハル 川越運送店
    市倉森太郎 しんたろう、ハル息子、北海道大学、大学生
    大西 観光案内所のバイト、文具フェチ、20代、大学院生
    柚原 30代後半、背が高い
    葛城 ガラス店兼工房経営、男性

    ■桐一葉
    岡野

    ■私立鈴懸学園(高校) すずかげ
    遠田真帆 おんだ、先生
    村崎小枝 文芸部部長、高校2年生
    山口侑加 〃

    ■結婚を控えた2人と友人
    雪乃 大西の一年先輩、司書
    宮田友明 結婚相手
    金子 デザイナー


    /_/ 機械 _/_/_/_/_/_/

    ■手キン
    手刷の機械

  • 実は本屋さんで平積みになっていたシリーズ6作目の活版印刷三日月堂を買ってしまい、シリーズ気づいて、ならば最初から読まなければと買った本。

    この本は4編からなっていて、シリーズ最初と言うことで活版印刷についても随所に紹介されている。
    やっぱり最初から読んで正解だと思いました。
    それぞれの深い人間像が描かれていて、大きなイベントはないけれど、ほっこりとする本でした。
    このシリーズをとりあえず読んでしまわなければ次に進めないと思いました。
    サクッと読めるので、順番に読んでいく予定です。

  • 活版印刷 三日月堂を舞台につながりのあるあったかい短編集。ブクロクの評価を見て読みました。面白かったです。ありがとう。

  • はじめての作家さんです。
    シリーズもの大好きなので
    楽しみにしていました。

    活版印刷 三日月堂
    名前からして
    現実にあれば是非行ってみたい
    雰囲気があふれています。
    かわいかったり、素敵な文具類を
    見るのが大好きな私なので
    三日月堂の名前入りの便箋封筒や
    カフェの素敵なショップカード
    俳句が印刷してあるコースター
    など、わくわくするような
    お話ばかり…
    三日月堂の弓子さんをはじめ
    周りにいる温かく、少しだけ
    悩みをもつ人たちもみなさん素敵な人たち
    センスがよくて温かみのある作品が出来上がっていくたびに三日月堂は愛着のある印刷屋さんになっていきます。
    続きが読めると思うとこの街の一員になれたようでとてもうれしくて次がまた楽しみです。

  • 以前フォント見本の本を買った。そのくらい本当に文字フォントが大好きだ。(早口言葉?)

    本を読む時も、活字が気になる。シリーズ作品で巻の途中でフォントが変わると、凄く気になる。
    ストーリーに感情移入する時だって、フォントの存在が、私の中ではすごく重要な位置。
    もし活版印刷の文字の本が読めるとしたなら、感無量だろうなあ。

    この本は活版印刷を通して、様々な人の思いが交錯するお話4作。活版印刷の文字のように、少し切ない過去を含んだふんわり温かいお話。

    最後の話「ひとつだけの活字」は泣けました〜。

  • 活版印刷、と聞いてすぐに思い描いたのは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。
    ジョバンニが活版印刷所で働いていたシーンが浮かんできた。
    必要な活字を一つ一つ探しあて、丁寧に並べて紙に刷る。
    それら全てがアナログの手作業。
    独特の濃いインクの香りが読んでいる私の周りにまとわりつく。

    亡き祖父の活版印刷所「三日月堂」を引き継いだ28歳の弓子は、印刷所を訪れる悩み深き人達にそっと寄り添う。
    紙に刻み込まれる選ばれし文字達。
    けれど刻み込まれるのは文字だけではない。
    文字を選んだ人達の思いも刻み込まれ、大切なあの人へと伝えられる。
    僅かな凹みが与える心地よい紙の手触りから生まれる温もり。
    文字一つ一つの息遣いまでもが聴こえてくるようだった。
    活版印刷の持つ味わい深さと柔らかさがじわりじわり心に染み入る。
    みんなの優しさに何度も泣けた。
    〈桐一葉〉のコースターは私も欲しい。

    「人生は道、世界は森、結婚は橋」
    「自分で自分の道を決めて、そこで人の役に立つ仕事ができるのが大人」
    「素敵であり続けるには、ちょっとずつ更新しなくちゃいけない」
    ハッとする文章も多かった。
    このシリーズはぜひ読破しなくては。

    • いるかさん
      mofuさん

      はじめまして。
      私もこの本を読んで感動しました。
      そして活版印刷にもすごく興味をひかれました。
      結局シリーズ全部 ...
      mofuさん

      はじめまして。
      私もこの本を読んで感動しました。
      そして活版印刷にもすごく興味をひかれました。
      結局シリーズ全部 一気に読みました。
      続きにレビューも楽しみにしていますね。
      よろしくお願いいたします。
      2020/03/07
    • mofuさん
      dolphin43さん、はじめまして。

      私もとても感動しました。
      全ての章で泣きました。
      活版印刷の丁寧さ、とてもいいですね。
      このシリー...
      dolphin43さん、はじめまして。

      私もとても感動しました。
      全ての章で泣きました。
      活版印刷の丁寧さ、とてもいいですね。
      このシリーズは図書館で4冊一緒に借りれたので、続けて読みたいと思います。
      三日月堂の柔らかな余韻に暫く浸りたいと思います(*^^*)

      コメントをありがとうございました!
      2020/03/07
  • 活版印刷の店を受け継いだ若い女性。
    手作りの小さな印刷物のいとしさ、しっとりした雰囲気の連作短編集です。

    川越の町の一角に、ひっそりと「活版印刷三日月堂」があります。
    ドアから覗くと、大量の活字が上から下までびっしり並んでいる迫力な店内。
    店主の弓子はまだ若い女性だが、もう身内がいないのでした。
    祖父から受け継いだ店の、大きな印刷機はもう使えない。
    それでも子どもの頃の思い出が懐かしく、小さな印刷機を動かしてみると、活字を一つ一つ選んで並べた仕上がりには、独特な味わいがありました。

    そんなお店があることにふと気づいて、やってくる人々。
    依頼するお客さん達の視点で描かれ、話を聞いた弓子さんの提案によって、小さな願いや悩みが少しずつ整理されていきます。
    巣立つ息子へ送る名前入りのレターセットや、月替わりのコースター、結婚式の招待状など。
    本人の好みと、受け取る相手への優しい思い。
    微妙に不ぞろいだったりする活字のどこか古風な雰囲気に、気持ちがこもっていて、手に取った人が笑顔になる。

    6作を、楽しみに読んだシリーズです。
    だいぶ前だし、色々な方がレビューされていたからいいかとも思ってましたが。
    やはりこれは好みなので、アップしておきます。

  • 最近、『月』づいている。「平場の月」「月まで三キロ」そして
    この「活版印刷三日月堂」

    とても優しく心地良い空気感の物語だった
    一度、娘と行ったことがある川越の江戸情緒が残る街並みを思い出しながら読んだ

    川越鴉山神社のはす向かいの白い建物。昭和初期からあった印刷所の三日月堂。月が直接ててくるわけではないけれど、この三日月堂のマークは三日月にカラスが止まっているという

    祖父が残したお店を継ぎ、活版印刷を始めた弓子さん
    この第1巻では、
    封筒と便せんの一枚ずつ自分の名前が印刷されたレターセット
    「世界は森」

    『桐一葉』の店名、桐の葉が透けて見えるショップカードと高浜虚子の俳句のコースター
    「八月のコースター」

    宮沢賢治の銀河鉄道の夜の一節、一節が印刷された栞


    平仮名がダブっていない結婚式の招待状
    「ひとつだけの活字」

    どれも弓子さんが依頼主に寄り添い、その思いを汲み取り、練りに練って、依頼主と一緒になって作り上げたものだ
    自信をなくしかけていたり、内向きになっていた依頼主が、いつの間にか元気と自信を取り戻している

    どれもこれもステキ!
    私も欲しい、レターセット。大好きな夕焼け色のインキで印刷して欲しい
    月替わりのコースター。毎月せっせと桐一葉にコーヒーを飲みに通うだろう
    栞も欲しい。愛読書に挟みたい

    ひとりの人が紡いできたものが印刷することによって、あとの人たちの心に何かを残す。文字が刻印されることで、その紙に人の言葉が吹き込まれる。言葉を綴った人がいなくなっても、その影が紙の上に焼き付いている

    そのおかげで、私たちもたくさんの素晴らしい書物に出会えることができている

    新聞部だった高校生の時、入稿や校正の時、訪れた印刷所の油とインキの匂い、ここそこにいっぱいあった活字や古めかしい印刷機を思い出した

    このシリーズは、4巻まであるそうな
    次々といろんな印刷された作品が誕生するんだろうな
    楽しみだ

  • 子供の頃どこだか忘れたが、活版印刷所(?)に行ったことがある。
    活字がいっぱいあり「すごい!」と圧倒された記憶があるが、それで何か印刷してもらったかどうかは覚えていない。

    「八月のコースター」で作る透けるショップカード、少し前に内田也哉子さんの「ブローチ」を読んだばかりだったのでイメージが重なった。

    レトロな印刷機と言えば、(家庭で使える画期的な印刷機だった)プリントゴッコで年賀状を作っていた。
    もう少し昔だと、学校のプリントにはガリ版印刷が使われていたんですね。

    活版印刷を調べていたら、勤務先のそばに印刷博物館があるではないか!
    そして、記念に活版印刷の体験もできるらしい。いつか行ってこよう。

    • Kazuさん
      仕事帰りに印刷博物館に行って、活版印刷機を見てきました。想像以上に大きく重厚!
      実際の活版印刷体験は、15:00からなので終わってました。...
      仕事帰りに印刷博物館に行って、活版印刷機を見てきました。想像以上に大きく重厚!
      実際の活版印刷体験は、15:00からなので終わってました。
      ミュージアムショップに、活版印刷で作った「星の栞」と「桐一葉のコースター」があったので記念に購入しちゃいました。
      本の綴じ方などの展示もあって面白かったです。
      2019/05/16
  • 蔵造りの街、川越が舞台。
    活版印刷「三日月堂」に戻って店を再開した弓子さんと、訪れる客との触れ合いを連作4編に纏めたもの。壁一面の活字の棚や、古めかしい印刷機の写真を見て、活版印刷所に足を運びたくなった。

    「世界は森」
    来週末、息子が北大の寮に入る。
    「母さん、心配しすぎだよ。大丈夫だよ、家事なんてどうとでもなるって!」と言われたハルさん。これまで一人で育ててきた自分は何だったのかと腹立たしくて情けなくなる。母親の寂しい気持ちが手に取るように伝わってきた。
    桜色のハルの名が入った便箋で息子に宛てた手紙を書く。三日月堂に頼んだ卒業祝いのレターセットには、森の緑の色で息子の名が刻まれている。亡夫と二人で、「ほかのすべての文字を捨てて、森太郎って名前を選んだ。生まれてきた子を見たとき、ああ、これでよかった」と思えた。
    親から子へと手渡される思いに、何度も涙が込み上げ止まらなくなった。


    「八月のコースター」
    叔父の珈琲店〈桐一葉〉を継いだ僕は、ハルさんの紹介で三日月堂を訪れた。
    「前に踏み出すのは怖い」けれど、活版で刷られた高浜虚子の句が僕に…。

    『桐一葉日当たりながら落ちにけり』

    活字を一つ一つ拾うように時を刻む。
    「叔父さんが残したこの店をお客さんといっしょに作って行きたい!」と心が定まるラストに温かみを感じた。


    「星たちの栞」
    『われの星燃えてをるなり星月夜』
    〈桐一葉〉のコースターに刷られた俳句を見て、国語教師の遠田真帆は、すずかけ祭に活版印刷のワークショップを依頼して…。

    「どんな言葉も文字の組み合わせでできている。この文字の天の川のなかにある星たちでできている」
    『銀河鉄道の夜』をイメージした教室の壁面に、活版で印刷された栞がつけられていく。文芸部員がそれぞれ選んだ一節の中には「『ほんとうのさいわい』ってなんなんでしょうね」の一文も! 教室に広がる宇宙…美しいその光景が見えるように思えた。


    「ひとつだけの活字」
    すずかけ祭で活版印刷を体験した雪乃は、結婚の招待状に祖母の遺品の活字を使えないかと、弓子さんに相談する。

    戦前の銀座には活字店が多かったことを初めて知った。雪乃の曽祖父が営んでいた『平田活字店』の話が明かされていくストーリーにワクワクした。大切な活字でどんな招待状が出来上がるのだろう!
    結婚前の雪乃の不安な気持ちや、弓子さんの辛い過去もわかり、またしても涙が止まらなくなった。

    シリーズ2も続けて読みたい。

  • シリーズ第一弾。

    どの章も心温まるじーんとしました。
    いろんな悩みが、大事なタイミングで手放せるシーンを一緒に見届けられた気がします。

  • ◾︎シリーズ一作目
    とても良かった。
    心の奥から温かい何かが溢れてくるような、包まれるようなじんわりとしたもので涙が溢れた。
    誰かを大切に想う気持ちと文字や言葉を通じての温かさ。
    古くからあるものを通して感じる、時の流れと活版印刷によって吹き込まれる文字に生命が生まれる感じ。
    とても心地よい読後感で大満足の読書になった。

  • H30.9.18 読了。

    ・三日月堂という活版印刷所を訪れるお客様ひとりひとりが主人公なる連作短編小説。しみじみと読後感に酔いしれたくなるような物語が4編。その中で「世界は森」と「ひとつだけの活字」が特に好きです。続編も楽しみ。

    ・「印刷とはあとを残す行為。活字が実体で、印刷された文字が影。ふつうならそうだけど、印刷ではちがう。実体のほうが影なんだ。」
    ・「ふつうの印刷だと紙に文字が「張りついている」感じだが、これは凹んでいるわけではないのに「刻まれている」。文字ひとつひとつが息づいているみたいに見える。」
    ・「生きているものはみなあとを残す。それも影のような頼りないものだけど。人と人もそうだ。かかわりあえば必ずあとが残る。」
    ・「みんな失ったものを抱えて生きている。」



  • 活版印刷のこと自体、なーんにも知らないので、大丈夫かなあ?と少し不安になりながら手に取ったけど、とてもよかったです!

    活版印刷の繊細さと、登場人物達の繊細な心のヒダがとてもよくマッチしていいい雰囲気です。
    店主である弓子さんのミステリアスだけど、どこまでも人に優しい振る舞いに感激しました。

    ★世界は森
    母子家庭の一人息子の進学という旅立ち。
    母であるハルさんの喜びと寂しさ。
    とても心に染み入りました。

    ★星たちの栞
    多感で繊細な女子学生二人の心のやり取りに涙しました。

    活版印刷について、自分でも少し調べました。
    私の人生で、これから名刺やショップカードを作ることはないだろうけど、
    とても素敵でした☆



  • ブクログで出会った本。印刷会社で働いていたのと、活版印刷の独特の風合いが好きなので、タイトルで惹かれた。読んでみると予想以上に素敵なストーリーだった。
    舞台は川越にある小さな活版印刷所、三日月堂。身寄りを亡くした弓子さんが祖父のあとを継いで再び店を再開し、持ち込まれる様々な依頼を通じて周辺の人々と関わり合い、それぞれのご縁を紐解いていく展開。最初と最後の章が特に好きだった。家族との繋がりを考えさせてくれた。

    自分もDTPの仕事をしているけど、今も使われている「組版」という言葉は字面通り「版を組むこと」だったんだなということが実感できた。文字にはそれぞれ重さや長さがあり、物質的なものだったのだということ。最終章のデザイナーの金子くんの言葉にはすごく共感できたな。「仕事してても指にはマウスとキーボードの感触しか残らないし、実体のないものをパソコンの中で動かしていくだけ。だからこそ自由に発想できるんだけど、脳の中だけで仕事してるみたいな感じもして、手触りがない」
    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を改めて読んでみたくなった。

    ●印象に残った言葉
    「自分で自分の道を決めて、そこで人の役に立つ仕事をできるのが大人」
    「だれも、だれかの代わりになんて、なれませんよ」
    「版も活字もないけれど、印刷された文字はこうし’残っている。実体が消えても、影は残る。影が実体になって、いまもあり続けている。」
    「文字がくっきりして見えるのは、凹みじゃなくて『マージナルゾーン』というもののせい」
    「生きているものはみなあとを残す」
    「仕事はいつだって探せる、でも人の縁はそうそう見つかるもんじゃない」
    「空白っていってもなにも入ってないわけじゃない」
    「過去が私たちを守ってくれる。そうして、新しい場所に押し出してくれる」

  • 活版印刷の魅力とともに、人の温かな思いを感じられるストーリー。

    著者の「銀河ホテル」シリーズでも感じましたが、作品のもつ優しい雰囲気と言葉にまつわる物語の世界観がとてもとても素敵。
    また、追いかけたいシリーズが増えました。

    素敵だなぁと感じるフレーズがいくつもあって、そういうときは心の中で繰り返してしまう。
    「言葉」がもつ表現力というか力みたいなものを感じることがある。それは違和感なく心にスーッと入ってくることもあれば、ちょっとした衝撃を受けることもある。
    そういう読書体験が、著者の作品にはあるような気がしています。

    「八月のコースター」がとても良くて、一番好きかも?と思ったのですが、次の「星たちの栞」では深く心に響くシーンがあり涙がほろり…。
    噛みしめるように、ゆっくり味わって読みたいと思える素敵な1冊でした。

    活版印刷のワークショップとか良いなぁ。
    実は活版印刷のレターセットを持ってます。
    わずかに感じられる凹凸と温もりある風合いがとても素敵で、使うのがもったいないくらい。
    特別な便箋だったので、昨年秋、退職する同僚への手紙に使いました。

    ほしおさんの作品は、読破を目指して少しずつ読み進めていこうと思います。
    読めば読むほど、ほしおさんが好きになるなぁ。


    『人のなかに思いがあって、でもその人の姿を見ていても思いは見えない。句の形、言葉の形になって、はじめて浮き上がる。思いの強さが輪郭みたいに。そして、いつまでも残る。』

    『物語というのはすごいものですね。ひとりの人がつむいだものが、こうやってあとの人たちの心になにかを残す。印刷にはそれを助ける力がある。』

  • ブクログ談話室で知った本
    以前『「本をつくる」という仕事』という本を読んで、本を作るためのいろいろな側面を知り(とても面白かった♪)、
    その中で知った「活版印刷」という言葉に惹かれて手に取りました
    ほしおさなえさんも『三日月堂』もはじめて知り、2017年12月5日に新版のシリーズ3冊目が発売されてシリーズものなのだとも知り、3冊目は図書館予約済
    3冊目が発売されたからか2冊目の図書館予約数が結構あったので2冊目は古本で見つけたので購入しました^^*

    気のせいかな?
    こちらの文庫本、紙質がとてもしっかりしていて、字の感じもひとつひとつの字間(?)かな?
    何か他の本とは違う感じがしたのですが・・・
    思い込み過ぎ?(笑)

    4つのお話しがあって
    ひとつひとつのお話しのはじめの頁の活版印刷に関わる写真が凄いっ!!中でも活字の写真!!!
    活版印刷三日月堂のある街(町?)川越で生活する人たちと活版印刷
    活版印刷に関するいろいろな細やかな説明と人と人との関わり方、つながりに
    胸にじぃ~んとくるポロリと涙が出るお話しばかりでした
    2冊目、3冊目を読むのも楽しみです

  • 職場の先輩に、ぜひ読んでみて!!と勧められた本。
    活版印刷って、今まで見たことがあるのかないのかわからないくらい、そんなに興味があるものではなかった。
    でも、こんなに人を惹きつける「物として実体のある印刷」、実際に見てみたいと思う。
    四つの連作短編小説。心にじんわりしみて、心が優しくなる。
    シリーズ化されているので、続編も読む予定。楽しみ!!

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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