([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)

  • ポプラ社
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本棚登録 : 1709
レビュー : 214
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591150412

感想・レビュー・書評

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  • 「世界は森」「八月のコースター」「星たちの涙」「ひとつだけの活字」。ツボに入ってしまったのか、1章読むごとにうるうるきてしまって、うわぁ…どうしよう…と収集がつきませんでした。読み終わってからも、余韻が残って心地がいいのです。ほんと手にしてみてよかった…。正直ポプラ文庫だからYAで中高生のよみもの的にしか思っていなかった自分をグーで殴りたい。

    読書が好き、本が好き、活字が好きな人にはたまらないんじゃないかな。活字を拾うという作業。一冊の本にどれだけの活字が使われているのか…考えると、それはもう宇宙に散らばる星の数並みで、どの作品も書き手の想いがつまっていているんだなぁ…と、当たり前なことを改めて思った。うまくいえないけど感謝の気持ちで胸がいっぱい。この本が手元にあるうちに続きが読みたいです。

  • 子供の頃どこだか忘れたが、活版印刷所(?)に行ったことがある。
    活字がいっぱいあり「すごい!」と圧倒された記憶があるが、それで何か印刷してもらったかどうかは覚えていない。

    「八月のコースター」で作る透けるショップカード、少し前に内田也哉子さんの「ブローチ」を読んだばかりだったのでイメージが重なった。

    レトロな印刷機と言えば、(家庭で使える画期的な印刷機だった)プリントゴッコで年賀状を作っていた。
    もう少し昔だと、学校のプリントにはガリ版印刷が使われていたんですね。

    活版印刷を調べていたら、勤務先のそばに印刷博物館があるではないか!
    そして、記念に活版印刷の体験もできるらしい。いつか行ってこよう。

    • Kazuさん
      仕事帰りに印刷博物館に行って、活版印刷機を見てきました。想像以上に大きく重厚!
      実際の活版印刷体験は、15:00からなので終わってました。...
      仕事帰りに印刷博物館に行って、活版印刷機を見てきました。想像以上に大きく重厚!
      実際の活版印刷体験は、15:00からなので終わってました。
      ミュージアムショップに、活版印刷で作った「星の栞」と「桐一葉のコースター」があったので記念に購入しちゃいました。
      本の綴じ方などの展示もあって面白かったです。
      2019/05/16
  • ブクログ談話室で知った本
    以前『「本をつくる」という仕事』という本を読んで、本を作るためのいろいろな側面を知り(とても面白かった♪)、
    その中で知った「活版印刷」という言葉に惹かれて手に取りました
    ほしおさなえさんも『三日月堂』もはじめて知り、2017年12月5日に新版のシリーズ3冊目が発売されてシリーズものなのだとも知り、3冊目は図書館予約済
    3冊目が発売されたからか2冊目の図書館予約数が結構あったので2冊目は古本で見つけたので購入しました^^*

    気のせいかな?
    こちらの文庫本、紙質がとてもしっかりしていて、字の感じもひとつひとつの字間(?)かな?
    何か他の本とは違う感じがしたのですが・・・
    思い込み過ぎ?(笑)

    4つのお話しがあって
    ひとつひとつのお話しのはじめの頁の活版印刷に関わる写真が凄いっ!!中でも活字の写真!!!
    活版印刷三日月堂のある街(町?)川越で生活する人たちと活版印刷
    活版印刷に関するいろいろな細やかな説明と人と人との関わり方、つながりに
    胸にじぃ~んとくるポロリと涙が出るお話しばかりでした
    2冊目、3冊目を読むのも楽しみです

  • 古びた印刷所「三日月堂」が営むのは、昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂にはいろんな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心を解きほぐされていくが、店主の弓子も何かを抱えているようで…。

  • 本好きにはとっても興味深い内容だった。
    派手さはないけど、それぞれのエピソードにとっても温かみがあって、じんわりとステキだった。
    このシリーズ、追いかけよう。

  • ずっと読みたかったシリーズ。
    活版印刷を通して、人々が抱える悩みをあたたかく包み込んでいく…。
    主である弓子さんにも抱えているものがあって、弓子さんも人と関わることで成長している気がする。
    川越に行きたくなるし、三日月堂にも行ってみたくなりました。
    続きが楽しみです。

  • これを読んで、今月発売される自宅でできるミニ活版印刷キットを買おうと思った。
    デジタルにはない温かみがある。

  • 純粋に良いと思える本とは、内容も然ることながら、そこから伝わる世界観や、読後流れてくる静寂の時間に浸らせてくれる作品だと個人的には思っている。そしてわたしはこの本がそれだと思う。素敵なものはずっと変わらず残されればいいのに。手間がかかっても何でも、そこからしか生み出せないものは絶対あるのだから。何かを新たに作り出すのも素敵だけど、元々あったものを守って現代に生かすことはもっと素敵で無敵だと思う。

  • 活版印刷を通して繋ぐ人と人との絆。
    銀河鉄道の夜が出てきたのが嬉しかったなぁ。

  • いいですね、穏やかな気持ちになれる。
    人に何かを伝えること、そこに何を乗せてけばよいか優しく教えて貰えたような気がします。

  • 初読みの作家さん。
    このシリーズがブクログで高評価だったので、以前から読みたいと思っていた本。

    川越の街の片隅にある印刷所・三日月堂。
    店主が亡くなった後、閉店していた印刷所を孫娘の弓子が再開。
    祖父が営んでいたのは活版印刷。
    周りの人々に支えながら、弓子は印刷所を続けていく。

    活版印刷は一文字一文字、文字を拾い、手間暇かけた昔ながらの印刷。
    その文字にかかる力は優しさに繋がる。

    心があたたかくなる。
    とても良い本に出合いました。
    続編もぜひ読んでみたい。

  • 簡略化されたり流行りで乱れがちな現代の言葉遣い。一文字ずつ丁寧に活字で表す昔ながらの活版印刷...やっぱり良いものは良いですね。文字から紙から、味や温かみが感じられます。メール等で書く文章も、手紙に記せば言葉そのもの、伝えようとする想い、そして人の名前の意味までもがとても大切に思え、刺繍の様に一針一針紡ぎたくなります。旅立ち、友情、恋文、出会いと別れ、そして人生で最も大事な場面にも、どうか美しい活字のシャワーで心を彩ってほしい。それはきっと一生涯の宝物になるでしょう。

  • 壁一面の活字の棚、ってどんなんやろ、と思ったのですが、ポプラ文庫がこの本のプロモーション用に作った「特別動画」にリアルな活字棚が映ってました(^o^)

    "ルビ"ってそういう語源だったのか~、も新発見。

    活字を拾うことで、昔、伝えられなかった"言葉"に新しい命が吹き込まれる心温まるお話でした。

    • nori-kokkosanさん
      レビューにあった動画みたよ。なるほど、活字の棚ね~
      ツバキ文具が2016年4月で三日月堂が2016年6月でした。近いね(*'‐'*)♪
      レビューにあった動画みたよ。なるほど、活字の棚ね~
      ツバキ文具が2016年4月で三日月堂が2016年6月でした。近いね(*'‐'*)♪
      2017/09/07
  • 押し付けがましくない優しさがあって、静かな余韻に浸れる、そんな物語。古き良き時代を懐かしみながらもそこで足踏みすること無く、今と未来を丁寧に生きようとする登場人物たちに好感が持てました。

  • 「伝えられていない〝言葉〟はありませんか――」
    発売前から社内外で感涙・絶賛の声、続出!!
    優しさと切なさと感動の詰まった、今年一番の自信作!

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    <内容>
    川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心が解きほぐされていくのだが、弓子もどうやら事情を抱えているようで…

  • 活字を拾う。

    何度も何度も登場するこのフレーズに言葉以上のものが含まれているんだろうな。

    いろんなものを含んで拾い上げた活字が印字されて、決して消えないものとして刻まれたものが、人の心を打つというベタではあるけども、とても清々しい優しさに満ちた作品でした。

  • 初めましての作家さん。
    「世界は森」「八月のコースター」「星たちの栞」
    「ひとつだけの活字」の4編を収録。
    川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂で営まれる
    昔ながらの活版印刷。
    活字と言葉の温かいお話しでした。
    「星たちの栞」がお気に入りです。

  • 川越の活版印刷を営んでいた店の話。活版印刷の魅力が、登場人物たちから伝わってくる。文体が硬い気がする。

  • 最近よくあるお仕事に絡めた連作短編(ビブリアとかタレーランとか)っぽいけど、面白かった。

    活字が好きだからかも。
    これを読んだらぜひ印刷博物館に行って欲しいなー。
    たった三百円ですごいもの見られるから。

    駅からちょっと歩くけど。

    活版印刷って独特の風合いがありますよね。
    昔の広辞苑とか新潮文庫とか父の蔵書がすこし残っているのですが、それをみると本当に風合いが素敵。

    博多にもあるようなのでいつか刷ってみたいなー。

  •  最後の「ひとつだけの活字」が良かった。祖母の遺品の活字のセットを結婚式の招待状に使いたいと考えている雪乃さん。「ゆきの」と相手の名前が「ともあき」で、名前だけでも「き」が2回出てくる。活字が1セットしかなく、一つの字が一度ずつしか使えない。
     続きが読みたい。買おうかな。最近、児童書でも活版印刷が登場する話を読んだ。意識して選んでいるわけでもないのに、テーマが重なった本を選ぶことってたまにある。

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著者プロフィール

ほしお さなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。父に翻訳家・評論家の小鷹信光、夫に作家・思想家の東浩紀。
東京学芸大学卒業後、理工系出版社、大学研究補佐員をへて、作家活動へ。
95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞して詩人としてデビュー。2002年には長編小説『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年に刊行された『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気シリーズとなる。

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