役に立たない人生相談

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 82
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591150429

感想・レビュー・書評

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  • 言葉に選び方が素晴らしく、読んでいてスッキリします。
    今までの積み重ねがあってこその迫力で、他の人が同じことを書いても(言っても)、この説得力は出ません。
    佐藤さんのファンだった祖母の生前に是非読ませたかった。
    企画を立てた人もすごいと思います。

  • タイトルだけで予想はつくけど、相変わらずスカッとする佐藤愛子さんの本。
    作家になるにはどうしたらいいですか?って人に遠藤周作さんも激おこだったとか。
    面白かったデス。

  • 久々に読んでいて気持ちが良くなった本。
    タイトル通り、読者のお悩みに佐藤愛子さんが回答しているという本だけど、その回答が人生を長く生きている人はこんな風にこんな事を言うんだな~と、どれも腑に落ちた。
    多分、作者の佐藤愛子さんは90代だと思うけど、それでこの文章が書けるという事がすごい!
    何やらすごい事を書いてある啓発本よりも心にストンと落ちてくる、人間らしさを感じる言葉の数々。
    ストレートなので、「キツい・・・」と思う人もいるかもしれないけど、よくよく見ると、キツいだけじゃなくてちゃんと相談者の立場に立って回答しているのが分かる。
    そして、自分では分からないことはちゃんと専門家(医師)に話を聞きに行ったりしている。
    何という誠実さ・・・。
    それだけで私ならどんな回答だろうとその人に心を開いて感動するだろうな・・・と思う。

    お悩みの数々は、「人生に夢は必要か?」「結婚生活が平穏すぎて退屈です」「消費欲がとまらない」といった、どちらかと言えば深刻でない(本人にとっては切実だろうけど)内容で、それらひとつひとつにちゃんと向き合っているというのが伝わる。
    私は最近、どの啓発本を読んでも言葉を拾うほど感銘を受けることはなく、「いい事書いてるよな・・・」くらいだったけど、この本では書きだしたい文がいくつもあった。

    例えば「知的で教養のある女性になりたい」という悩みに答える佐藤愛子さんの、
    『例えば友達から苦しい話を打ち明けられた人が、ニイチェは、パスカルは、こういっているなどといって励ましても、何の肥やしにもならない。苦しんでいる人が求めているのは素朴な慰め、ない知恵を絞って一緒に解決の道を考えてくれる「真情」なのだということがわかっている人、それが教養ある知的な人なんです。』
    『話題なんか豊富でなくてもいいのですよ。人の話を心を傾けて熱心に聞く。質問する。なるほど、と思えば大きく頷く。「聞き上手」になればいいんです。』
    『本当に知的な人になるには長い時間、年月がかかるのです。知識が人間的魅力になるまでは。』
    こんな言葉に大きく感銘を受けて、その通りだな・・・と思った。
    クイズ番組でたくさんの回答をしているような人が知的か?というとそうではない、知的とはもっと違うものと普段から思っていて、それをちゃんと分かりやすく表してくれていると思う。

    所々にイラストを挟み、それがいい味を出しているし、本自体が薄いのでとても読みやすい。
    あっという間に読み終えて、読み終えた後は爽やかな気分になりました。

  • ☆4.26?くらい
    純粋に相談相手の役に立とうとする回答ではなく、持論を出してきているところがいいと思った。

  • 歯に衣着せぬ人生相談っていうか、相談者をも説教して相談どころでは無い。それがまた面白い

  • 「90歳、何がめでたい」が大人気の佐藤愛子さん。
    初めて読んだ。
    文春の阿川対談もおもしろかったが、この本もおもしろかった。
    字も大きいし、イラストもあるし、つるっと読めてしまった。
    私がきれいに見えるのは、メイクの人もついて、撮影してるから。本当の私は、歳相応のおばあさんですよ、とか。
    自分のことをイケメンだと思っていて、謙虚なイケメンなんていない、とか、歯切れがいい言葉がよい。

  • 2016 12/9

  • 2016,10,29

  • 著者のお兄さん サトーハチロー氏の詩も好きであったが、著者の歯に衣を着せないものの言い方(❓)は毒舌的なのだが、戦争を知っている世代で、苦労を通り越して来た人生経験者にかかったら、質問者が、なんとたわいない相談をしているように見える。

    目は笑っているが、口が歪んでいるイラストは、少し気に食わないが、、、豪快に笑い飛ばしているイラストの方が、著者らしいのではないだろうか?
    表紙の白大島の着物をさりげなく着こなし、92歳の御年に見えない若さは、素晴らしい。

  • 「九十歳、何がめでたい」があまりに面白くて「こんな面白そうな本もでているぢゃないか!」とすかさず手に取った一冊。何よりも佐藤先生の、カカと笑っているかのようなこの表紙の表情。

    役に立たないと謳っておられる様に多分ほとんど人生相談の役には本当に立たないと思うのですが、ストレス発散の役にはかなり立つのではないかなと思うのです。
    とにかく痛快。「人生相談なんかしたくない」とあれほど「九十歳何がめでたい」で書いておられたのに引き受けちゃったのな~という残念感(?)もあるのでなおさら面白いのです。でもやけっぱちというのでもなく、先生なりの真面目さでちゃんとお答えにはなっているのです。

    「それはどうかなぁ」と反論や疑義の余地のある回答もあるのですが、人生相談なんか正解はないのだからこういう意見も面白いよなぁと思うのです。
    むしろ、佐藤愛子先生に人生相談を持ちかける人は、「くだらないっ!」などとばっさり切られたいのでは、とも思えるのです。別に悩みなんかないけれども佐藤愛子先生に切られるなら人生相談持ちかけてみたいと思いますもの。

    佐藤愛子先生の回答に添えられた表情のイラストもまた痛快。するする読めてすっきりするまさに解毒剤の一冊。他の本もちょっと読んでみたくなりましたね。
    何か読むものないかなと探している方、さらっと読める一冊お勧めします。

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著者プロフィール

佐藤愛子

1923年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。69年『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、79年『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第48回菊池寛賞、15年『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。17年旭日小綬章を受章。エッセイの名手としても知られ、近著に『九十歳。何がめでたい』『冥界からの電話』など。

「2019年 『気がつけば、終着駅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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