- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591151761
感想・レビュー・書評
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横尾さんが久米書店に出演されていて読みたくなった。
Y字路や尊敬しているマルセル・デュシャンの「泉」など興味を持った。スーツを着て絵を描きたいというのも面白い。やはり天才だ。
途中二か所、誤植訂正のテープが貼ってあり、今時このようなこともあるのかとびっくりした!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長い間,感性の開拓者的な、いつもびっくりさせられるような人です。語りを本にした気楽さが伝わります。仕事(絵)の話は、さすがといった鋭さがありますが、生活の感想などは年齢相応なもです。
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芸術家横尾忠則が80歳になった現在の自分の生き方、芸術観、老いや道楽についてを語った本。面白かったのは、骨折で入院中におきていたベッキー騒動について、「『センテンススプリング』なんて、いい言語感覚ですね」といってるところや、横尾自身の言葉ではないが、「神秘思想家のグルジェフは、一人の人間の中に多様な『小さな私』がいると言ってます。『小さな私』がそれぞれに役割を果たしているということのようです。」といっているところ、そして「僕の評価の基準は」、まず外面です。外面に内面が反映しているはずです」と言っているところだった。なお、本文とは全く関係ないが、他におもしろかったところとして、デザイナーの亀倉雄策氏に言及されている部分で「雄策」の記載に誤植があったようで、そこのところだけ小さなシールを貼って訂正しているところ。本書中に数か所あった。いまどきなかなか見ない手法なので、ちょっと驚き。本書の初版が何部発行されたのか分からないが、これをやるのは相当難儀だったはず。作業された方には本当にご苦労様でした、と申し上げたい。