リアルプリンセス

  • ポプラ社
3.45
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本棚登録 : 286
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591152409

作品紹介・あらすじ

古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたとしたら、どんな物語になるのでしょうか? 人気の女性作家六人が、それぞれが選んだ題材をもとに物語を書き下ろすアンソロジー集。女性ならではの優しさあり、はたまたぴりりとする毒もあり、個性豊かで小気味良い物語が集まりました。

寺地はるな×鉢かづき姫
飛鳥井千砂×踊る12人のお姫様
島本理生×ラプンツェル     
加藤千恵×エンドウ豆の上に寝たお姫様
藤岡陽子×乙姫         
大山淳子×眠り姫

感想・レビュー・書評

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  • 日本の民話やグリム童話などに登場するお姫様。物語の舞台を現代に移し、それぞれの女性作家の個性たっぷりに描かれたアンソロジー。自分が思っていたより元ネタの印象が薄く、純粋に短編として面白く読めた。皆さんさすがだな。
    印象に残った作品は…
    飛鳥井千砂「歩く12人の女」この作品の元ネタの童話があまり記憶に残っておらず、読了後に調べてみたのだが、オリジナルより面白い!伏線の張り方が見事だし、個人的にはフード描写もツボでした。
    島本理生「ラプンツェルの思い出」瑞々しいけど濃厚。離島を舞台にしたのは上手いなぁと思った。なかなかにほろ苦いが、何度も読み返してしまった。
    藤岡陽子「あの人は海を捨てた」乙姫の視点から〝浦島太郎〟のその後を語られているような…。ちょっと切ないけど、後からジワジワ沁みてくる。
    大山淳子「夢のあと」このアンソロジーでダントツに一番好き。〝眠り姫〟をこんな風に再構築するとは…。めりはりのきいた起承転結。「転」のところで度肝抜かれ、号泣でした。

  • 様々なプリンセスの物語をモチーフにしたアンソロジー。
    どのお話も結構苦い部分があって、ついついプリンセス=ディズニー=ハッピーと考えてしまう自分には、少しだけ辛いものがあった。
    でもどれも面白かった。
    「鍋かぶり」は、現実の厳しさと作者の優しさが入り混じって寺地さんらしい作品だなぁと思ったし、島本さんの作品もすごく島本さんらしかったな。
    1番好きなのは、乙姫をモチーフにした藤岡陽子さんの「あの人は海を捨てた」。

  • 眠り姫、ラプンツェル、浦島太郎の乙姫、鍋かぶり姫・・・古今東西の「プリンセス」をオマージュしたアンソロジーだ。リアル、のつくとおり、舞台は現代、主人公は普通の(ちょっと普通じゃない人もいるけれど)女性。
    ほっと優しい気持ちになるようなものから皮肉のきいた内容のものまでテイストはさまざまで、個性があって面白い。
    個人的にはベタだけど浦島太郎をモチーフにした物語の「亀の気持ち」が好きだなと思った。

  • いやぁ、ビックリしました。
    普通に読んでたら、度肝を抜かれる場面に遭遇します!
    途中、単なる「リアルプリンセス」をテーマにした、6人のアンソロジー作品なんだと高をくくってましたが、いきなり格上げです!
    読む価値ありです!

  • ちょっとナナメなシンデレラストーリー集。
    大好きな作家さんがたくさんいらしたから手にとったけれど、飛鳥井千砂さん、藤岡陽子との新たな出会いが拓けた。こうゆう化学反応が嬉しい。

  • *古今東西のプリンセス・ストーリーをモチーフに現代の女性たちを描いた、切なく小気味良いアンソロジー*

    それぞれの作家さんの個性がぎゅっと凝縮された、素晴らしい作品ばかりの短編集です。「リアル」プリンセス、と言う題名も本当に秀逸。
    イエス!鍋!なサバサバ系鍋かぶりのトークのオチが実は深い人生教訓だったり、純情で素直な女子高生が一瞬で「女」に化け起死回生の反撃に打って出たりと、傷つきながらも闘うプリンセスたちがとにかく魅力的。アンソロジーとは思えないほどの一体感で、独特の世界観が生み出されています。雰囲気ある装丁も含め、大人女子のみなさまには是非お勧めしたい1冊。

  • ★3.5
    古今東西のプリンセス・ストーリーをモチーフにした、女流作家6人が綴るアンソロジー本。ハッピーエンドからそうじゃないものまで、1話ずつ違った読後感が楽しめる。中でも、コミカルで小気味よい語り口調の寺地はるな「鍋かぶり」、翻弄されながらも最後には優しさに包まれる大山淳子「夢のあと」がお気に入り。特に後者は、悲しみに切なさに喜びと、様々な感情を網羅する。また、純粋さと強かさを合わせ持つ島本理生「ラプンツェルの思い出」、乙姫の幸せを願う亀=まこっちゃんがいじらしい藤岡陽子「あの人は海を捨てた」も印象的。

  • プリンセスが現代に設定をかえて登場。
    それぞれにじんわりしたり、ドキリとしたり
    面白かった。姫はいつだって自分で立つ。
    寺地s何汚『鍋かぶり』がお気に入り。
    「YES!鍋!」って。。。面白かった。

    寺地はるな×鉢かづき姫
    飛鳥井千砂×踊る12人のお姫様
    島本理生×ラプンツェル     
    加藤千恵×エンドウ豆の上に寝たお姫様
    藤岡陽子×乙姫         
    大山淳子×眠り姫

  • ◎鍋かぶり 寺地はるな
    ◯夢のあと 大山淳子

  • 鍋かぶり
    セミナーという設定もおもしろいし、忘れてくれるな、人生教訓
    夢のあと
    予想外の展開に感動した、姉妹の本屋さんいいなあ

  • わたしこれすき!
    個人的にはラプンツェルの胸くそ感たまらないし、乙姫の亀さんが切なくてたまらん。

  • おとぎ話や童話のお姫様をモチーフにした女性作家のアンソロジー。元の話が解らない作品もあったが、読み終えて、改めて読書っていいなと。裏切りにあったり、意地悪な人から悔しさを受けたり…。頭では理解しているつもりなのに、真逆の選択をしてしまったり、理解してもらえない孤独に苛まれ続けたり…。ある話は苦労が報われ、またある話では今までとは違う自分を見つけ、新たな道を切り開く。小説の中では色々な人の、様々な哀しみや苦しさ、寂しさを見せてくれる。繋がって、通じる感覚が嬉しい。寺地さんと藤岡さんはやっぱり好き。

  • 2018/11/6

  • 古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーの現代版。
    寺地はるな、飛鳥井千砂、島本理生、加藤千恵、藤岡陽子、大山淳子さんによるアンソロジー。
    島本理生さんの「ラプンツェルの思い出」少しの毒と、小狡さがある。
    あたたかくて好きな物語は、藤岡陽子さんの「あの人は海を捨てた」現代版の乙姫と浦島太郎。
    優しくて、素直な乙姫を応援したくなる。
    ラストが良かった。原作を思い浮かべて読むのもいい。
    現代版プリンセス・ストーリーも力強い言葉が並び、勇気を与えてくれる。

  • 有名なお姫様達に絡めたストーリーたち。どれもそこはかとなく毒のある感じが面白かった。

  • いつの時代も女は最高にしたたかだ。あなたをとりこにする物語が、きっと見つかります。
    古今東西のプリンセス・ストーリーをモチーフに、現代の女性達を描いたアンソロジー。

    人気の女流作家六人による一冊。まずはコミカルな恨み節「鍋かぶり」から始まります。
    切ない恋愛、生々しい感情、各話それぞれ楽しく読んでいましたが、最後にやられました!
    大山淳子さんの「夢のあと」、不覚にも涙が…。ラストに相応しいぐっと来るお話でした。

  • 図書館で見つけて、思わず手に取った。島本理生さんって、いまちょうど旬じゃん!だけど、島本さんの話はちょっと微妙だったな。
    おとぎ話の現代版で視点は面白かった。「プリンセス」ということばに勝手に期待をしていたけど、きれいな話ばかりではなかった。浦島太郎伝説の話はよかった。眠り姫の話は、ぞっとした。。

  • 図書館で借りたもの。
    古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたアンソロジー。
    『鍋かぶり』鉢かづき姫
    『歩く12人の女』踊る12人のお姫様
    『ラプンツェルの思い出』ラプンツェル
    『正直な彼女』エンドウ豆の上に寝たお姫様
    『あの人は海を捨てた』乙姫
    『夢のあと』眠り姫

    「鍋かぶり」寺地はるな
    「歩く12人の女」飛鳥井千砂
    「夢のあと」大山淳子
    が良かった!

  • 女性作家競演の現代のプリンセスストーリー。鉢かづき姫がわりあい好み。最初このアンソロジーのコンセプトをわかってなかったからなんか鉢かづきっぽいなーと感じてたんだけどね(笑)

  • リアルとはいえファンタジー寄り。『歩く12人の女』が好き。ここのパジャマ来てみたい。

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著者プロフィール

寺地 はるな(てらち はるな)
1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第四回ポプラ社小説新人賞を受賞。
著書に『ミナトホテルの裏庭には』『月のぶどう』『今日のハチミツ、あしたの私』『みちづれはいても、ひとり』『架空の犬と嘘をつく猫』『大人は泣かないと思っていた』『正しい愛と理想の息子』がある。

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