リアルプリンセス

  • ポプラ社
3.45
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本棚登録 : 288
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591152409

感想・レビュー・書評

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  • 眠り姫、ラプンツェル、浦島太郎の乙姫、鍋かぶり姫・・・古今東西の「プリンセス」をオマージュしたアンソロジーだ。リアル、のつくとおり、舞台は現代、主人公は普通の(ちょっと普通じゃない人もいるけれど)女性。
    ほっと優しい気持ちになるようなものから皮肉のきいた内容のものまでテイストはさまざまで、個性があって面白い。
    個人的にはベタだけど浦島太郎をモチーフにした物語の「亀の気持ち」が好きだなと思った。

  • ★3.5
    古今東西のプリンセス・ストーリーをモチーフにした、女流作家6人が綴るアンソロジー本。ハッピーエンドからそうじゃないものまで、1話ずつ違った読後感が楽しめる。中でも、コミカルで小気味よい語り口調の寺地はるな「鍋かぶり」、翻弄されながらも最後には優しさに包まれる大山淳子「夢のあと」がお気に入り。特に後者は、悲しみに切なさに喜びと、様々な感情を網羅する。また、純粋さと強かさを合わせ持つ島本理生「ラプンツェルの思い出」、乙姫の幸せを願う亀=まこっちゃんがいじらしい藤岡陽子「あの人は海を捨てた」も印象的。

  • プリンセスが現代に設定をかえて登場。
    それぞれにじんわりしたり、ドキリとしたり
    面白かった。姫はいつだって自分で立つ。
    寺地s何汚『鍋かぶり』がお気に入り。
    「YES!鍋!」って。。。面白かった。

    寺地はるな×鉢かづき姫
    飛鳥井千砂×踊る12人のお姫様
    島本理生×ラプンツェル     
    加藤千恵×エンドウ豆の上に寝たお姫様
    藤岡陽子×乙姫         
    大山淳子×眠り姫

  • ◎鍋かぶり 寺地はるな
    ◯夢のあと 大山淳子

  • いつの時代も女は最高にしたたかだ。あなたをとりこにする物語が、きっと見つかります。
    古今東西のプリンセス・ストーリーをモチーフに、現代の女性達を描いたアンソロジー。

    人気の女流作家六人による一冊。まずはコミカルな恨み節「鍋かぶり」から始まります。
    切ない恋愛、生々しい感情、各話それぞれ楽しく読んでいましたが、最後にやられました!
    大山淳子さんの「夢のあと」、不覚にも涙が…。ラストに相応しいぐっと来るお話でした。

  • 女性作家競演の現代のプリンセスストーリー。鉢かづき姫がわりあい好み。最初このアンソロジーのコンセプトをわかってなかったからなんか鉢かづきっぽいなーと感じてたんだけどね(笑)

  • リアルとはいえファンタジー寄り。『歩く12人の女』が好き。ここのパジャマ来てみたい。

  •  古今東西のお姫様が出てくる物語を、現代に置き換えたとしたら、どんなふうになるでしょう、というコンセプトのアンソロジー。
     鉢かづきは笑った。「えっ? こう来るの?」と。これを現代に落とし込むのはすごい。

     しかしながら、コンセプト上、原作を知らないと楽しめないというか、どう楽しんでいいのか悩む作品があった。けれどラストの眠り姫でほっとした。こう来たか。

  • おとぎ話のお姫様からインスパイアされたアンソロジー。

    それぞれがうまいこと現代的にアレンジされていておもしろく読めた。

    島本さんのが切なくてよかったな。

  • それぞれ楽しめるが、まぁ女性向きだな。 2017.3.17

  • アンソロジー6作。
    女の子はいつだってどんな状況だって、自分世界のプリンセスなの。

  • 島本さんと飛鳥井さん目当てで手に取りました。島本さんはやっぱよかった、というか好きだった。残酷なせつなさと寂しさ侘しさ、そして醜さがぐわっとこの短い話に詰まっていて。よかった。
    鍋かぶりが面白いというレビューをたくさん見たので期待したのですがこちらはさほど、期待はずれ。だけど、鍋かぶりというチャーミングな発想は好き。鍋取れて好きな人と結婚してめでたしめでたしがいいね。
    個人的には最後の大山さんの夢のあとが意地が悪くて好きですね。眠り姫のオマージュなんだけど皮肉だなーって。順風満帆に、計画的に生きていた女は不妊につ躓き、ようやく37の年で妊娠したのだが事故にあいその後37年間眠っていた。夫も他の女と結婚しておりキャリアも失い、両親も死んでいて、残ったのは眠りながらも産み落とした王子のような我が息子。眠っている間に介護も育児も終わっていたというのが皮肉だった。

    でもどの作品よりもやっぱり島本さんの話がよかったです。島の高校生が月に一度本島から一週間やってくる美容師との恋。その人は実は妻がいて……傷ついた彼女が最後にした行動、言動が、ずしんと、響いた。やっぱり好き。

  • レビューを見てると鍋かぶりがわりと評判がいいみたいだけどわたしはあんまり。トリの大山淳子さんの、なんかすごいもってきかたをするので、最後に読んでダントツ1位になった。

著者プロフィール

寺地 はるな(てらち はるな)
1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第四回ポプラ社小説新人賞を受賞。
著書に『ミナトホテルの裏庭には』『月のぶどう』『今日のハチミツ、あしたの私』『みちづれはいても、ひとり』『架空の犬と嘘をつく猫』『大人は泣かないと思っていた』『正しい愛と理想の息子』がある。

寺地はるなの作品

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