i(アイ)

著者 :
  • ポプラ社
3.64
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本棚登録 : 3268
レビュー : 369
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153093

感想・レビュー・書評

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  • 西加奈子さんにしてはちょっと静かな作品。
    少し暗く感じた。良かったんだけど西加奈子さんはやっぱり関西弁の奇抜なキャラクターが出てきて欲しくなってしまうかな。

  • 西加奈子大好きだけど、この作品はなんか鬱陶しい

  • サラバ!はすごく好きなんだけど…
    全体に薄い。
    アイの数学への情熱はどうなったのか とか
    全体のキャラクターも描ききれてない感があるし、
    ただただ残念。

  • 2018 3/26読了。
    重いけど、重いのに、最後まで一気に読ませるパワーがやはりすごい。

  • アイの苦しみが細かく鮮明に書かれている、
    わたしもこのような苦しみを感じたことがあることを思い出した。
    きっと誰もがアイのような苦しみを味わったことがあるのだろうと思った。

  • 読了

  • 十代に私もアイのように苦しんだ。
    大して生きていたくもないくせに生きていることが恥ずかしくて仕方なかった。
    どうして自分ではなく幸せになるべき人が不幸に選ばれてしまうのだろうと本気で考えていた。
    「自意識過剰」
    そんな言葉で揶揄されるのは百も承知だけれど思わずにいられなかったのは、きっと素直に自分を認めることができなかったからだと今になって分かった。
    アイの物語はこんな私も認めてくれた。
    西さんありがとう。

  • シリアで生まれ、アメリカ人の父と
    日本人の母のもとに養子として引き取られた、
    ワイルド曽田アイは、幼いころから常に自分が
    「愛されること」について葛藤の中にいた。

    「世の中の恵まれない子供を思えば、
     あなたは何て幸せでぜいたくな暮らしをしている」
    と子供の頃から繰り返し教え込まれた子どもは、
    何かを欲したり、ねだることなどできやしない。
    それは呪いの言葉だ。

    そんな罪悪感に囚われた彼女は、
    なぜ両親に選ばれたのか、
    自分だけが幸せになっていいのかという
    葛藤に苛まれ、幸せを享受することに悩み続け、
    ずっと自問自答する日々を送る。

    日本は何かに「所属する」ことが大切で、
    それは一種のアイデンティーだと思う。
    自分は何者かという問いに用意された簡単な解答例の一つだ。

    「和を以て貴しとなす」が尊ばれる社会。
    没個性ほど肯定される世界において、
    「個性的だね」が悪口になる社会。
    異質なものを排除する社会。同質性、同一性。

    タイトルの『i』は愛でも私でもなく
    『identity(自己同一性)』のことだったのか。

  • 感想が書きづらい。
    苦しくて、暗くて、強くて、優しい。

  • 西加奈子の小説は花火大会のようだ。
    打ち上げ仕掛けと趣向を凝らした演出で場を盛り上げいよいよのラストはこれでもか!と言わんばかりの音と光の百花繚乱、後に残るは昂ぶる心と懐かしさにも似た感動…サラバ以来すっかりこれが癖になっている。
    本作もそれに違わぬ作り込みで数学哲学果ては民族問題やらマイノリティやら色とりどりのてんこ盛り、こんなのどうしてまとめるの?の心配はよそに力技で壮大なクライマックスに仕上げる手腕は見事と言うしかないだろう。
    閉塞感漂う今日、「生きること」「愛すること」をテレることなく叫べる西加奈子はやはり素敵でありひょっとしたら惚れてまうかもの存在なのである

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

西加奈子の作品

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