i(アイ)

著者 :
  • ポプラ社
3.64
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本棚登録 : 3220
レビュー : 363
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153093

感想・レビュー・書評

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  • 色々な問題と向き合う本でした。

    生と死と。
    誕生と出会いと
    沢山の奇跡から成り立つ人生を
    大切に生きようと思えた本でした。

    子ども達に読ませたい本

  • 主人公の傲慢さを理解できない。なんとなくするする読み進められたけど、なかなか面白くならない。サラバ!の方が100倍面白い。

  • 「この世界にアイは存在しません。」
    考えすぎるアイに少しだけ感情移入したけど、私はここまで真面目ではないな。虚数のi、アイ、愛。読了感が好き。世界中の人に自分だけの"ミナ"がいれば幸せだと思う。人間はどこまでも利己的であり、それでいいのだと、著者からのメッセージをもらったような気がする。

  • 本書の持つ力や影響というものを上手く理解して楽しめなかった自分を残念に思う、という不思議な感想。どこか感情移入できず、共感できないままに読了に至った。
    この優しくて美しい物語を素直に感動できる優しくて美しい人間でありたかった。やっぱり「想うこと」が苦手なんだろうなぁ。

  • ひとりの少女が自分のアイデンティティと向き合い、傷つき、それでも生きる力強さ。私の心に直撃しました。

  • 世界中で戦乱に巻き込まれる匿名の人たち、私がその人の立場にいなかったとどうして考えられるだろうか。出自から「恵まれている」ことに苦しめられ、「選ばれた」ことに苛まれた少女の話。リフレインされる言葉の意味、読む人によって異なるだろうな。限りない奇跡の上に生きていることに気づけて、自分で生きていることを許してあげられるのは、愛する人からの愛なんだろうけど、それよりもまず自分自身への愛が大切。大きな自然の中で小さな自分が生きている、そのことに気づけて良かった。世界で起こっている痛ましい事件は、あなたのせいではない。苦しみすぎないでほしい…

  • 境遇とか持って生まれた性格とかいろいろあるのはわかるけど、さすがに甘ったれすぎじゃないか?アイちゃん。
    もちろん生い立ちやミナとの間の出来事は筆舌に尽くしがたい想いがあることはわかるし、アイちゃんがいかに物事について深く考え抜いているかそれもよくわかる。
    そして、最後、すごく健やかな結論にたどり着いたこともわかる。
    でもさ、一度も自分の足でたってないよね。
    恵まれている自分へのうしろめたさはわかるし、すごくチャレンジングな環境なのはわかるけど、そればっかり言い訳にして、結局なにひとつ自分の力で成し遂げていないようにしか思えないな。
    最後、いい感じで終わってるけど、カリフォルニアまでの航空券は一体誰のお財布から払ったのかしら。
    家族だしお互いがよければそれでいいと思うけど、そこへの感謝もまったくなく、アイは存在していいって言われても、白けちゃうよね。
    ちょっと友達にはなれないタイプだなあ、ネガティブすぎるし、最後のほう、ちょっと悲劇のヒロインに酔ってるだけと思えてきてしまった。
    養子とか難民にいろいろあるんだなってことは理解できてよかったけど、アイちゃんのネガティブパワーがすごすぎてちょっと受け入れられなかった。
    でも、ひとりの女性の生い立ちを入り口に世界のことを深く語れる西加奈子さんはさすが!

  • うーーーーん
    こんな文章が書けるようになりたい。

    西加奈子さんに暫くハマりそう。

  • 自分が生きていることに対して罪悪感、背徳感を持つこと。
    悲しい出来事に対して、当事者として話すことができることへの憧れ
    そしてそれのタブー感、それを持つことへの罪悪感
    自分がいつ「そちら側」になるやもしれない恐怖
    こどものころ常に抱いた、自分の足場は親がいてこそという心の揺れと心配と不安
    薄れていく自身へのアンテナ、その不安とそれに比例してちらつく大人というもの

  • 自分の居場所を作るために色んな自分を演じる。
    そして自分自身が曖昧になる。
    だから自分がなりたい自分になる。

    作中で主人公のアイに親友のミナが綴ったメール。
    この言葉が印象的。

    この時自分だったらどんな言葉をかけるだろう。と思う場面がたくさんあり、読みながら自問自答する作品だった。
    ドラマチックで一気読みする作品が好きだけど、たまにはこういう作品もいい。

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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