([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)

  • ポプラ社
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本棚登録 : 898
レビュー : 113
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153291

感想・レビュー・書評

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  • 全編とてもよかった。特にあわゆきのあとが印象に残った。泣きながら読んだ。
    ちょうちょうの朗読会には懐かしい本との再会があった。また読んでみようと思った。

  • 少しのリンクで話がつながって、今回もゆったりした気分で読めました。ちょっと涙する話もあり、ハラハラする話もあり。親の心のなんてきっと一生分からない。親だって個人なんだから。でも、大切に思ってもらえるのは良く分かる。紆余曲折ありつつ、最後は「ここ」という場所があるのは安心だ。弓子自身の話をもう少し知りたい所です。

  • ほしおさなえさんのシリーズ2作目「活版印刷 三日月堂 海からの手紙」読了。良かったです。図書館司書、先生、アナウンサーが初めての朗読会に臨む「ちょうちょうの朗読会」、小学5年生の広太と家族の物語「あわゆきのあと」、銅版画と活版印刷の本の物語「海からの手紙」、時代を越えて家族の思いを綴る「我らの西部劇」からなる短編四作。一つの話が次の作品にリンクする構成で、三日月堂に集まる人々の思いが素敵な形となり出来上がります。どの物語も余韻が残ります。個人的に「ちょうちょうの朗読会」のみんなの反応を見たかったな。

  • シリーズ2作目。
    嫌な表現や言い回しが全くなくて、静かに読み進められます。
    これって、以外とないことで。
    次回作も楽しみです。

  • 三日月堂に関わった人々のハートフルでちょっと切なさもある短編ストーリー集。
    それぞれの話は独立してるけど、物語の中で少しずつ登場人物が繋がっていて、次はあなたの番だよ、って幸せバトンを渡してる感じが好き。

    ファースト名刺、すてき!私もそういう機会を授かったら、活版印刷のファースト名刺作りたいなぁ。

    前作も読んだ方が楽しめるけど、読んでなくても違和感なく読めるからぜひ読んでほしー!

    そんでやっぱり、活版印刷ってかっこいい!

  • 川越にある古い活版印刷屋「三日月堂」を舞台に、悩みを抱えた人たちが繰り広げる人間ドラマ。
    短編連作。
    最初の話に出て来た人と若干繋がりがある人が次の話の主人公。
    家族の話が多く、自分もあるかもしれないという話だから余計に感情移入しやすい。
    そこに活字や文字が温かく優しいスパイスを加えているようで、思わず泣いてしまう話もあるので、外で読むときは注意。

  • 前作で、活版印刷三日月堂を再開した弓子と、三日月堂の製作した印刷物に心を惹かれた人々の連作短篇集その2。


    弓子が迷いながら仕事をスタートした前作より、今回はさらに、物語や詩、名前、版画作品へと、弓子の関わる仕事が広がりを見せるにつれ、出会う世界も広がってゆく。

    弓子自身も、より積極的にアイディアを出したり、新しいことを試したり、少しずつ変わろうとしている。
    まだどこかさびしげなイメージは変わらないが、雪どけが近づいてきたような、もうすぐもっと暖かな季節がやってくる予感のような気配。

    次作にも大期待!

  • 川越の活版印刷所三日月堂シリーズ第2弾。古い手法の活版印刷が注目をあび、案内状、名刺、豆本と身近で手軽な印刷物を必要とする人々が、それぞれの印刷物への思いを託して三日月堂へやってくる。印刷物が縁を呼ぶのか、次々と人々の繋がりは広がっていく。満足のいく印刷物を手にした人々。各々その印刷物に込められたエピソードがあるからこそ、よけいに心温まる出来栄えになるのかもしれない。PC技術や現代普及している印刷技術では出来ない何か・・・大切なものを教えてくれるシリーズだ。

  • シリーズ2作目。今作も、しみじみとよかった~でした。ちょっとしたつながりで、三日月堂に引き寄せられ、それがきっかけとなって、小さな一歩を踏み出す人たち。優しい気持ちにさせてくれるとともに、そっと背中を押してくれるようなそんなお話たちでした。

  • 相変わらず好調です。前回は弓子さんの生き方が描かれていたけれど、今回は活版印刷を通じて伝わってくる、それぞれの人生が響きます。
    1話から4話まで、人物が次々と物語を繋いでいくのも面白かったです。
    最近の作家さんはTwitterなどされるので、思いがけない情報を知ることがあります。(普段はめったに見ませんが)
    今回、ほしおさなえさんがハードボイルド小説の翻訳をされていた小鷹信光さんの娘さんということがわかってびっくり。父がハードボイルド小説ファンだったので。
    作家さんと140字の小説と絵のコラボをされていることも知りました。それがとても素敵な本なので、もう手に入らないことに地団駄を踏んだほど。もちろん活版印刷で作られています。この小説で活版印刷に興味を持ちましたが、現場で活躍する作家さんや印刷所があることを知って、ますます興味が湧きました。
    朗読会のプログラムを活版印刷で・・・なんて、私もやってみたいなぁ。
    そうそう、物語はまだ続きそうだということがわかって、とても嬉しかったです。

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著者プロフィール

ほしお さなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。父に翻訳家・評論家の小鷹信光、夫に作家・思想家の東浩紀。
東京学芸大学卒業後、理工系出版社、大学研究補佐員をへて、作家活動へ。
95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞して詩人としてデビュー。2002年には長編小説『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年に刊行された『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気シリーズとなる。

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