かがみの孤城

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 9570
レビュー : 1180
  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153321

感想・レビュー・書評

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  • やってくれました!辻村さんの作品は期待を裏切らない面白さ!
    現代風で読みやすく、ファンタジー要素がある事と
    人物がみんな個性ある設定なのでアニメ化に向いてるなと思います。

    出てくる7人の子どもたちの共通点は「何かしらの理由で学校に行ってない子」
    ※リオンは例外として学校に行ってますが
    ある日、そんな子どもたちの目の前に鏡が現れ…
    たどり着いたのは孤城。
    そこにオオカミさまが現れ、鍵を探すことができれば一つだけ願いを叶えるという。
    ただし鍵を見つけられなければ孤城もろとも、消える。チャンスを失う。
    7人の子どもたちは果たして鍵探しをするのか?
    それとも…
    そんな作品です。
    見事に最後に泣いてしまいました。そしてエピローグでも。
    大人が読んでも面白いですが、ぜひ悩み多き学生さんに読んでもらいたい本です。

  • なかなか本を読む時間が取れなくなった近頃だけど、途中から一気に読んだ。
    不登校という重くなりがちな内容が、童話や現実離れした設定に救われる。
    読み終わってみると、プロローグとエピローグが秀逸。
    やはり上手い作家さんの作品はすごい。

  •  安西こころは,中学に入学したばかりのとき,クラスメイトからのいじめがきっかけで不登校になっている。
     母親とフリースクールに行くと約束したものの,当日になると腹痛で行けなくなる。
     母親の期待に応えられない悔しさと,何もわかってもらえない苛立ちと,自分の気持をうまく言葉にできないもどかしさと。
     すると,こころの部屋の鏡が光り輝いて,そこに手を伸ばすと引き込まれて別の世界へ。
     童話に出てくるようなその城にこころを引き込んだのは狼の麺をつけた女の子。“オオカミさま”だった。
     こころと同じようにこの城に呼ばれたのは,7人。すべて中学生だという。はじめは距離をとっているような7人も城に来るたび,変わっていく……。

     前半は,中学校で受けたこころのいじめに,読んでいて辛くなる思いでした。
     学校での友達との距離感,言動,気を使うことが多すぎて,心を擦り減らしていって……なんともやるせないです。

     けれども,そんなこころが7人と出会い,お互い不登校なのだろうなと推測するところから,少しずつ7人が気持ちをさらけ出し,ぶつかりあいながらも信頼関係を築いていく姿。とても引き込まれました。
     鏡の城での生活で,変わっていくこころたちの気持ちがなんともいえない,うまく言葉にならないけれど。

     もしいじめられているのが自分の娘だったら……。
     想像するだけで辛いです。でも,目をそらしてはいけないんですね。

     読み応えがありました。物語で,ばら撒かれた伏線を次々と回収していて,辻村深月さんは,めちゃめちゃすごいなーと。

  • こころは、たぶん1992年生まれ。
    スバルをハリポタのロンって表現するのも炎のゴブレットのルパート・グリントを最近見てたからだし、スマホはもちろんケータイを持ってなくてもふつうで、プレステは2が最も身近。4なんて言われてもピンとこない。
    わたしは90年生まれだから、こころが主人公でものすごく自分の中学時代の状況に当てはまって読みやすかった。
    こころの、萌ちゃんの、気高すぎない、ふつうさがとてもいい。

    ウレシノの、「きれい?」っていうので、時間差に気づいた。ウレシノのようなタイプは、めちゃめちゃ美人じゃなくても否定したりしないけど、おばさん相手にはそうなる気がして。
    商店街とショッピングセンター、ここでも。
    ただ、ウレシノが未来だろうなとは思ったけど、アキとスバルも未来かと思っちゃった。マックはそのうち駅前にもできるのかと笑
    フウカとこころのコンビニ菓子、時代の問題かと思ってたんだけど、それだけじゃなかったとこが深い。

    名前の時代感も、こころとかリオンとか、フウカが風花じゃなくて風歌なとことかうまいなって思う。
    アキは本名アキ子とかじゃないかなって思ったのが当たってすごく嬉しい笑
    マサムネがしれっとマサムネでやり過ごすとこ共感する。わたしもよくやる。
    ”ホラマサ”の時、下の名前でいじるんだなって、思ったんだけど気づきはしなかったなー

    おしいなと思うのは、”ネットが飛んでない”って発想がないこと。フウカはともかく、マサムネは絶対試しただろうし、最後の答え合わせのシーンだけでも一言あったら今の学生により響くだろうなぁって、余計なことまで考えちゃった。
    中一だから、なくてもふつうかな?

    喜多嶋先生、気がつきたかったー!
    アキと紅茶の繋がりあったのになあ!
    腕を掴む、あたたかさ。
    一緒に勉強する、約束。

    プロフェッサー・ナガヒサ!
    ロクレンってなんだろう、ぜったい繋がるのにわかんない!
    (追記) 六連星か!スバルって名前、消すわけなかった。

    最後の、「よう」って言い方。
    リオンは絶対覚えてる。
    姉ちゃん、甘いなあ。

    こころが学校に残る。これがいい。

    完成度が高くて、なんども読み返したい、そんな一冊。

  • 正直、展開は読めてしまって驚きはない。
    でも確かに救いがあるし、未来があった。
    どんな時代に生きていたってこの年頃の世界は厳しい。

    次は私の番、と言い切って、こころに手を差し伸べるアキを抱きしめてあげたくなりました。

    みんな、幸せになれ。
    がんばれ。

  • この本は、少し推理が必要になってくるが、何も考えずに読んでも面白いと思う
    この本も、魔女の隠れ里という本と似てて、色々な謎があり、それらを突然鏡から引きずりこまれた少年7人が協力して問題を解決していく話である。
    僕が一番面白いと思った場面はある一人がルール違反してしまい狼に食われてしまい少年7人が協力して助けようとする話しである^ - ^
    また、鏡の中へは行けなくなってからでも、鏡の中の友達を探す少年に、感嘆した
    是非フォローしてね^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^

  • 有名な作品と聞いて読んでみた。

    驚きと、そして感動。ミステリーというよりは青春小説といった感じでしっかり読みごたえがあった。

    心に強く余韻を残してくれた。

  • 特に中盤から、気になって気になって
    読む手が止まりませんでした。

    序盤はいじめの話かな、ちょっと合わないかな
    とも思ったのですが、全く違いました。
    とても読みやすいので冒頭からスッと入れます。
    題材なども含め、登場人物の年代の頃に読めてたら
    また違った感想が持てたかもと思います。

    とにかくエピローグが良かったです。
    思わず「うわ」と声が出ました。
    スバルとマサムネの約束もぐっと来ました。

    「謎(トリック?)」もとても好きです。
    これがあってこそすべてが成り立って、
    あのエピローグがあるなと。

    個人的にリオンにあまり思い入れが持てなかったため、
    その点はちょっともったいなかったかなと思います。

  • 小さかった頃の記憶が少し蘇りました。
    誰にでもありそうな自分や周りの環境での生きにくさ。
    それぞれの世界に助け合える、信じ合える仲間がいることで、強く生きていけるものなんだな
    と、改めて思いました。

    でも、このストーリーの展開が秀逸!
    最後にそうきたか‼︎ やられました。

  • とっっっっっっっっても面白かったです。
    それから辻村深月さんの本を度々読んでいますが、どれも泣きそうになったり、たくさん笑ったりするものもありました。
    いろんな感情が混じり、最後は涙。とてもいいお話です。
    私は今年この本を読んで小学校で読書感想文の代表に選ばれました。
    こんないい作品を作ってくれて、辻村さん、ありがとうございます。

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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