かがみの孤城

著者 : 辻村深月
  • ポプラ社 (2017年5月11日発売)
4.35
  • (432)
  • (281)
  • (102)
  • (9)
  • (8)
  • 本棚登録 :2912
  • レビュー :393
  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153321

かがみの孤城の感想・レビュー・書評

並び替え:

絞り込み:

表示形式:

表示件数:

  • すばらしい!

     いぢめの物語かと思った。子供向けかと思った。途中早い段階でメンバーの現実というか背景が読めてしまう。で、立ち直った主人公でエンディングと思った。

     違った。本当の物語は、エンディングのあとにあった。

     緻密すぎる物語に最大限驚いた。数合わせの使い捨てに近い登場人物も居るけれど、それを割り引いても傑作だ。

     そうか、その強い想いがこんな世界を作ったのか。だからこそのあのメンバーなのか。

     554ページのラスト20ページ。一割の半分にも満たない分量で語られる本当の物語。534ページはプロローグに過ぎないという構成に改めて感服した。一気読みの価値ある作品だ。

  • 様々なトラブルを抱えて学校に行く事が出来なくなった七人の中学生が、オオカミ少女に よって鏡の中にある城に招かれ一年間の期限で「一つだけ願いが叶う」宝探しをする事になる。
    七人が心の内に抱える学校や家の事情、城で培われる連帯感や友情、それぞれの叶えたい願い、城の秘密…。

    大人向けの物語というよりはヤングアダルト向けジュブナイル作品寄り。最後までスラスラ一日で読めたし、今回はトリックもすぐ気づいてしまった。
    学生時代を思い起こせば、当事者だったり傍観者だったり色々な形があるけれど、学校に行きたくなくなる辛さがあるというのは大なり小なり誰もが一度は肌で感じた事があるはず。
    あなたが悪い訳じゃない、だからそんな時には逃げてもいいし許さなくてもいいんだよというわかりやすいメッセージは辻村さんなりのいじめや友人間トラブルに対する考え方なんだと思う。

    ただ辻村作品では割とよくある事だけれど、主人公にだけ最上位ヒーローが用意されてて他が余り物的にくっつけられる所と、悪役が徹底的に悪という扱いでそのまま投げ出されるのが今回は何故か微妙に後味が悪い。初期作品読んでた頃より大人になった私が主人公に感情移入しきれてないせいかもしれない。こころも選民意識とか卑屈さがある割にそれを反省した様子があんまりないからかな。他の中学生達も「冷たい校舎の時は止まる」の様に個別パートがしっかりある訳ではなく(あれはあれで長過ぎでもあるけれど)、一部をのぞきクライマックスに個々の事情が一斉に判明するので個別キャラクターに思い入れも持ちにくかったかも。

    面白かったけれど予定調和で終わり過ぎた事と目新しさがなかったので少し星は厳しめ。

  • 狼の面をつけた少女に鏡の中のお城に連れてこられた不登校などで学校に行けない境遇の7人。
    鍵を探し願いの部屋を探す。
    期間は5月から3月30日まで。
    城に滞在できる時間は朝9時から夕方5時までと言われ
    最初は???と戸惑うが…
    一緒に時を過ごすうちにギクシャクしてた関係が
    お互いの状況とか理解でき徐々に絆ができ始める…。
    なんとなく話の展開が分かったんで
    これがどう決着するのかな?と思いながら読んでた。
    狼面の少女の正体とリオンの願い。
    みんなの未来に幸あれ!!
    記憶がなくてもどこかで繋がってるよ~L(○ ̄L) 


    「僕、なろうか」

    「何に」

    「"ゲーム作る人"」このセリフに泣ける・゚・(ノД`)・゚・。


  • 最後号泣はしなかったし、落ちたと言えば落ちたけど…っという感じ。ただ伏線がまだありそうなので、読み返してみようかと思う。ファンも多いので言いにくいけれど、彼女の小説はどうしていつもそうなんだろう?
    年齢とキャラクターの中身がずれている。
    今回の場合は幼い。中学生で遊ぶとか言う?
    あと、複数のキャラクターがいきなり出てきすぎ。個性薄いから覚えられない。特に男の子。
    今回の場合は、すごくもったいないなぁという感じ。もっと最初にそれぞれのキャラクターが印象づけられていれば、もっと心揺さぶられたのに。

    でも…そうか。彼女を救った彼らを、今度は彼女が救うのか。それは、すごくいいかもしれない。あと、個人的には「未来で待ってる」というセリフが好きだ。もう一度読もっと。

  • 辻村深月さんの本は2冊ほどしか読んでいないが、優しい本を書く方だなあ。展開は読めたので、驚きはなかったけれど、こころ以外の6人はもう、この世に存在していないのかも?と思いつつ読んでいたので…。ああ、そうやって繋がるのか、とホッとした。子供にも読ませたいな。

    • ひとしさん
      もしかしてお子さんが?
      でも、今は大丈夫なんですよね?
      大変でしたね。
      ちえさんファンタジー好きだったんですね!
      俺と入れ替わっちゃいましたね(笑)
      2017/10/16
    • ひとしさん
      なるほどぉ。大変でしたね。
      でも、今が良ければ良かった。
      でも、ちえさんよく頑張りましたね!
      それから、ファンレターって、本当に本が好きだったんですね!(笑)
      2017/10/16
    • ひとしさん
      返事をもらえるって凄いですね!
      いくらでも聞きますよ!
      っていうか話しましょ。
      では!
      2017/10/16
  • 中学校の人間関係の息苦しさを思い出した。
    しかし、自分から働きかけることで、扉が開いていくのだと思った。時を超えて必然的に出会った8人が、閉ざしていた心を少しずつ解していく。仲間がいると、強くなれるのだ。

  • 鏡を通ってお城で出会った7人の中学生たち。そしてオオカミさま。その背景は…。それぞれ中学への不登校を抱えている子供たち。かれらの連帯感が育っていく様子が感動的であるとともに、彼らのこの世界が来年3月までであることがオオカミさまによって宣言され、その後は記憶さえも消えてしまうという切ない虚しさ。そして3月を迎え、この話のオチは!これを書いてしまうと、ネタバレになってしまう。次年度以降の歩みの中で、成程と謎の秘密が解き明かされていく過程がまた魅力的だった。それぞれが問題を抱えていると思われる中学生たちの生き生きした様子が素晴らしく、不登校中学生たちが持つ人間的な魅力を見事に描きだした作品だった。

  • 大人の書店員さんが選んだというのに、かなりYAの印象
    重たいなぁ、と思いながら読んでます
    ----------------------------
    大人なのに?っていうのは、読み終わって分かった
    時系列がどこかでつながるから
    自分もうっかり戻ってしまって、封印していることを思い出しそうになった
    危ない危ない…(^^;

    ついこの間までは、自分もちょっとだけ乗り越える壁があった
    その時は、わからない 周りが見えない
    時間の枠を外して見ることが出来たら楽になれる筈なのに

  • 学校にいけない中学生のファンタジー小説

    深月さんのファンタジーは初読みです。
    宮部みゆきか?と思いましたが、主人公たちに強い正義感や理不尽さに対する対抗心が
    ないです。
    恩田陸か?とも思いましたが、きちんと伏線回収していて完結していました。
    パラレルワールドの真相、喜多嶋先生の正体はわかりましたが、オオカミさまは見抜け
    なかったなあ。
    学校へ行けない理由は時代や個人で様々なことや、信頼できる同世代の仲間は大事だと
    いうことなどの著者の気持ちは伝わりました。
    号泣まではしないまでも、ウルっと来るラストも含め中学生に読んでほしい作品でした

  • やはり辻村ワールドだなあとうならさせられた。

    生きていく上で、自分の居場所、居心地のいい場所を見つけること、見つけようとすることが大事なのだ。

    こころが学校に行けなくなってしまった原因の女の子の視点からもこの物語を見てみたい。

かがみの孤城のその他の作品

かがみの孤城 Kindle版 かがみの孤城 辻村深月

辻村深月の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする