ぼくのとなりにきみ

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 172
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153420

作品紹介・あらすじ

クラスではちょっとだけ変わり者の3人組、冒険も恋もひたむきに
慎重で大人っぽいサクと、スポーツ万能で天真爛漫なハセは、仲良し中1男子コンビ。夏休みの最終日、町の古墳へ冒険に出た二人は、謎の暗号を拾ってくる。教室で解読にいそしんでいると、いつもフシギな行動が目立つ近田さんが割りこんできて、暗号調査隊に加わることに。最初は乗り気になれないサクだったけれど、無防備な笑顔やまっすぐに歌う姿を見るうち、近田さんが気になっていく。彼女の奇行には、どうやら秘密があるようで――。
くじけそうな心に響く、青春小説の快作。

むずむずした。そわそわした。
心がくすぐったくって、じっとしていられなくなった。
やっぱり小嶋陽太郎は、チャーミングの天才! ――吉田大助氏(書評家、ライター)


<著者略歴>
小嶋陽太郎(こじま・ようたろう)1991年長野県松本市生まれ。2014年『気障でけっこうです』で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。著書に『気障でけっこうです』(角川文庫)、『火星の話』(KADOKAWA)、『おとめの流儀。』(ポプラ社)、『こちら文学少女になります』(文藝春秋)などがある。

感想・レビュー・書評

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  • これは、もう素晴らしい作品です!!!!!!!!!!!
    とにかく、面白い。
    変わり者の3人が、暗号解読に挑む中、ようような事件が起こる。
    また、サクが近田さんの事を突然好きになってしまう、恋愛小説でもある。
    僕が一番面白いと思った、シーンは最後暗号が解けた時に、予想とは全然違うもので、それは角田先生が昔、音楽の佐藤先生宛てに書いたラブレターであって、それを見つけ角田先生に見せたおかげで、角田先生は、佐藤先生にサプライズをして、2人は結婚するかとになった、このように変わり者の3人が暗号解読をするというということが、角田先生と佐藤先生と結婚に結びつくところがおもしいろいなと思った。

  • わりとよくある設定で、父に期待されて、でも期待に応えられず置いてきぼりになったように感じている中学生男子が主人公。妹は自分と違って期待に応えているから余計に引っ込み思案になっている。
    しかし、前向きな男友達と、マイペースな女友達と冒険する過程で色んなことがほぐれていく。
    合唱コンクールをがんばるのもよくある設定だが、登場人物が魅力的で、心底悪い人もおらず、読後感のよい作品。

  • 大人っぽいサクとスポーツが得意なハセ、不思議な行動をとるチカの3人が町の古墳に行き、謎の暗号を拾い、解読する話です。サクは、お父さんが水泳選手だったことで1年生からスイミングスクールに通いますが、全然上達しなかったので、辞めてしまいました。けれども、妹はどんどん上達し、メダルをたくさん獲得していました。部活にもあまり顔を出せずにいましたが、そんなサクと同じようにチカも姉のことで苦しんでいました。しかし、謎の暗号を解読しているうちに、サクもチカもそれぞれの苦しみを克服しました。この話を一言で言うと、成長物語だと思います。

  • ジャンルが一つに固まってなくとても楽しめました

  • 楽しく読めた。
    探検、謎解き、友情、淡い恋、家族、全部バランスよく、サクとハセ男子二人、チカ女子一人もちょうど良い感じで、さらさらと読めた。
    少しずつ相手を知って行く過程は丁寧に書かれていて、きちんとサクの気持ちについていけた。 

  • 中学一年生の男子二、女子一の三人のお話し
    楽しく読みました
    それぞれのキャラクターが面白い
    先生も絡んできて
    サラッと楽しみました

    古墳 冒険
    ちょっと無理がありましたが
    ドキドキさせてもらいました

    ≪ 悩むこと 見方を変えて また進む ≫

  • 近頃YA作品界隈で人気の小嶋さん。冴えない3人が暗号解読にいどむ。

  • 今まで読んできた小嶋陽太郎作品すべてに言えることだけど、この小説もそう。小学生か中学生の時に…いやせめて30歳までに出会っていれば高評価だったんだろうなぁ。小説の旬ってあるんやな、老化した自分が残念。

    俺もかつてはこんな少年だったんだろうと、自分の中学生時代を思い出し、イヤイヤこんな純で一所懸命な毎日を送ってなかったなぁ…と今更ながら後悔し、せめてこれからひたむきに打ち込もうと思って、遠近両用メガネ外して活字疲れの目をこすって…

    やっぱ若い頃に読みたかったなぁ

  • 当は芥川賞か直木賞受賞作を買いに行ったのですが
    同じ棚に、松本出身の作家さんという事で推していた本。
    小嶋陽太郎(こじま・ようたろう)1991年長野県松本市生まれ。
    2014年『気障でけっこうです』で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。
    著書に『気障でけっこうです』(角川文庫)、
    『火星の話』(KADOKAWA)、『おとめの流儀。』(ポプラ社)、
    『こちら文学少女になります』(文藝春秋)などがある。
    だって。知らなかったな&
    サイン本があったのでせっかくならとそちらを購入。
    ポプラ社という事で児童書的な感じで、凄く読みやすかった。
    物語に出てくる網川山古墳は弘法山がモデルという事で
    景色も思い浮かびやすくて楽しめた。
    弘法山と言えば 映画【orange】の舞台にもなったところです
    春には桜が綺麗な山。
    それぞれ3人のキャラが際立って面白かった。最後はまさかそこに繋がるのかという終わり方だったし、
    爽やかな終わり方で良い読了感♪

  • 「ぼくらはその日まで」を読んでから、その内容にも触れられていた洞窟の暗号についてのこの本を読みました。「ぼくら」が爽やかで甘酸っぱい夏休みの思い出でしたが、この本ではちょっとサクの闇な、面倒な部分が前面でちょっと途中まできつい感じがしました。でも先生も絡んできた暗号の解読、合唱を通した恋愛模様など後半は期待通りでした。

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著者プロフィール

1991年長野県生まれ。信州大学人文学部中退。2014年『気障でけっこうです』で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『今夜、きみは火星にもどる』『おとめの流儀。』『こちら文学少女になります』『ぼくのとなりにきみ』『ぼくらはその日まで』『悲しい話は終わりにしよう』『放課後ひとり同盟』『友情だねって感動してよ』がある。

「2019年 『行きたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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