江の島ねこもり食堂

著者 :
  • ポプラ社
3.61
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本棚登録 : 186
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591154182

作品紹介・あらすじ

江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。
1912年のすみゑ、1967年の筆、1988年の溶子、そして2017年の麻布。一家の女たちが、ねこもりとして生きたそれぞれの人生は、新しい命を結び、未来を繋いでいく。あなたの血にもきっと流れている、百年の物語。

目には見えなくても、そうとは知らなくとも、私たちの中には確実に、母から、祖母から、脈々と引き継いだものが存在するのだ。それが今の自分を作っていると思うと、なんだか自分自身が愛おしくなってくる。――大矢博子(書評家)

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は江の島。
    そこで民宿を営む「半分亭」は、代々野良猫の世話をする「ねこもりさん」の仕事を任されていた───

    江の島の食堂と猫ちゃん、
    想像していたほっこりな世界とはだいぶ違っていました。

    一番印象に残ったのは筆の章。
    からだは弱くとも、心まではそうならない筆の淡い恋物語がせつなかった。
    置かれている時代、場所で、それぞれに精一杯生きた女性たちの友情と約束。
    100年かけて返すことができたもの。
    長い長い年月を経て、繋がった奇跡。
    色々な想いがじわ~っとこみあげてくる物語でした。

    猫好きとしては、もっと猫ちゃんがでてきてほしいと思ったりもしましたが、
    逆に急所をついて現れる猫ちゃんたちの存在感がすごい。
    もうね、ベビーカーの回りに島の猫達が集まってきたシーンには胸がいっぱいで…
    守っていたつもりが、守られていたのだなぁと…
    約束、はたされました。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      初めて聞く作家さんです。まだまだ勉強不足。
      淡い恋物語いいね〜
      私は恋愛小説は読まないけど淡いものは好き...
      こんばんは(^-^)/

      初めて聞く作家さんです。まだまだ勉強不足。
      淡い恋物語いいね〜
      私は恋愛小説は読まないけど淡いものは好きだな。
      猫ちゃんも可愛いしね(⁎˃ᴗ˂⁎)
      でも評価星3という事はうさちゃんにとって普通だったのかな?

      次は何読もうか、迷っているところ。
      積んでいるのどんどん読んでいかなきゃね(^-^)/
      こてこてのミステリーもいいけど、最近の作品ってどうなんだろう。

      それでは、おやすみ。
      2018/01/25
    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪
      今日も寒いね~(>_<)

      この本、良かったよ~♪
      恋愛ものというより、三代にわたる女性の生き様が書かれ...
      けいちゃん、こんばんは~♪
      今日も寒いね~(>_<)

      この本、良かったよ~♪
      恋愛ものというより、三代にわたる女性の生き様が書かれていてしみじみしました。

      ☆3と4迷ったんだけど、タイトルが食堂と猫ちゃんでしょう?
      だからさぞかし大好物の美味しいモノと、可愛い猫ちゃんがたくさんでてきて~なんて、
      勝手に想像しちゃったせいなのよ。
      名取佐和子さん大好きなのに、申し訳ないわ。
      この作家さん、きっとけいちゃんも好きだと思う。
      『ペンギン鉄道なくしもの係 』オススメだよ♪

      積読…心がちくっとするわ(笑)
      去年は本格を読みたい!って思ってたんだけどね。
      けいちゃんのほうが、ミステリーたくさん読んでるから教えて欲しい(*^-^*)

      では、おやすみ~^^
      2018/01/25
  • ちょっとしたグルメ小説なのかなと思って読み始めました。ところが出だしからなかなかハードな展開。そして話は約100年前に遡り…。江の島にある半分亭という食堂を代々営む女性達のお話です。
    江の島には何度か行った事があるので、風景を思い出しながら読みました。半分亭はここら辺にあるのかな?と想像しながら。
    強くて優しい話にとても感動しました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。1915年のすみゑ、1963年の筆、1988年の溶子、そして2017年の麻布。一家の女たちが、ねこもりとして生きたそれぞれの人生は、新しい命を結び、未来を繋いでいく。

    江の島はデートで何度か行きましたが住むには小さな場所ですね。高尾山中腹のお土産街もそうですけど人間関係が濃厚そうです。昔はそういうのしんどかったけど、今となっては結構憧れますね。4代に渡る食堂の物語で、縛られていると思うか守られていると思うかはその人次第でしょうが、僕なら絶対に飛び出しているでしょう。そして懐かしくて寂しくて泣くんでしょう。彼女達は葛藤は有りながらも島を人を猫を愛して、いつまでもこの島での歴史をつないでいきたいと願っています。図らずも島を出なければならなかった溶子と麻布の3代目4代目はさみしいです。ほんわか温かな話になるのかと思っていたら、結構シビアな展開で胸がしくしくしました。いい話だと思います。

  • タイトルで選んだ初めての作家さん。
    江の島で長年営業してきた半分亭。その女主人の親子3代にまつわるお話。それぞれの主人公の若い時の話を中心に人と人のつながりが描かれています。猫との関係性も面白い。
    最初はどうなる事かと思いましたが、章立てを見ていたので安心して読み進めることが出来ました。
    個人的に江の島関連の本が続きましたし、母娘の三代葛藤話が続きました。
    こういう時代を超えてつながる話好きです。
    最後はうるっときちゃいます。お勧め。

  • 猫の種類がわからなかったけど、猫の個体を表現する種類が多いんですね。
    100年、5世代のねこもりさんのお話

  • 一度は行きたい江の島!戦前から続く食堂兼民宿の「半分亭」の女性は島の猫を見守る役目を担っている。その「半分亭」と、「半分亭」と「ねこもり」を引き継ぐ戦前、戦後、現代にわたる四世代の女性の話。猫たちもほんの少し手助け。序章で訪れる一家の悲劇。大事に続けてきた「半分亭」がなぜそんな事に…?の答えが戦前からの「半分亭」の家族達の生き方や、時を越えて絡み合う不思議な人と人の縁から導き出される。筆さんの章が1番好き。とても印象に残る作品。

  • そんなに壮大なお話だとは・・・
    最後がハッピーエンドでよかった
    猫・・・そこまで出てこないけど

  • 優しくて強くて、心に残る物語でした。

    4世代に渡って描かれる江の島の食堂のお話。
    いきなり夜逃げシーンも描かれていて表紙から想像していたイメージを覆されました。
    主人公となるのはそれぞれその時代のねこもりたちですが、物語に寄り添うように猫たちが出てきます。
    夜逃げのシーン、ずらりと並んだ猫たち。また最初の方だったけれど、何だか涙が出てきました。

    最初から最後まで。
    一本につながるねこもりの歴史。
    じーんと心があたたくなります。

  • タイトルのほのぼの感を全く感じないヘビーな始まりでちょっとビックリ。
    その後もほのぼのとは程遠く淡々と四世代、100年の時の流れを江ノ島の風景やねこもりを通して描かれていて読み応えありました。

  • 装丁の店を確かめに江の島に行きたくなった。近くにいるのに行くことはほとんどない。たまには行ってみようかな。すみゑから麻布へと脈々と続くねこもりという血。ねこもりという役目はないけど、オイラも親父とお袋からこれでもかっていうほど良くも悪くも血を引き継いでいる。若いときはあんなふうになりたくないと思っていたけど、今となってはしっかり似ていると思うし、昔ほどの嫌悪感はない。なんでだろう?溶子が庄二郎を許し認めるのはちょっとわかるような気がする。「半分亭は猫とお客さんに助けられてつづいてきた店だ」を世代を越えて守る佐宗一家のひとりであることを誇らしく思えるようになったからこそだと思う。今日は母の日。お袋に電話をして、人一倍元気な身体に産んでくれたことを感謝した。喧嘩もするけど家族っていいよね、ってあらためて感じさせてくれる温かい物語だった。

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