- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591154557
作品紹介・あらすじ
<内容紹介>
人生の中でふと湧き上がる、「野球」の記憶から切り出した9つの物語は、「人間」の人生そのもの。「何かに夢中になる」というのは人の性であり、業であり。それらを鋭くエンタメにまとめこんだ、感動、爆笑、号泣必至の万華鏡のような球情小説! 本格ミステリの名手・深水黎一郎の新境地をご堪能あれ。
作品それぞれに仕掛けられた深水マジックも必読の傑作連作短編集。
<もくじ>
1 午前三時のサヨナラ・ゲーム
2 野球嫌い
3 ゆく河の流れは絶えずして、しかも
4 もうひとつの10・8
5 もうひとつの10・19
6 生涯徒爾一野球観戦居士
7 言い訳だらけのスタジアム
8 ジェイムス・ジョイスを読んだ元中継ぎエース
9回裏 地球連邦大学紀要 №一二八三八
<著者プロフィール>
1963年山形県生まれ。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程終了。2007年『ウルチモ・トルッコ』でメフィスト賞を受賞しデビュー。同作は『最後のトリック』と改題文庫化され、ベストセラーとなる。10年『花窗玻璃』で本格ミステリ大賞候補、11年「人間の尊厳と八〇〇メートル」で日本推理作家協会賞受賞。14年『大?見警部の事件簿』で再び本格ミステリ大賞候補、15年『ミステリー・アリーナ』で本格ミステリ・ベスト10第1位を獲得。他の著作に『世界で一つだけの殺し方』『美人薄命』『倒叙の四季 破られたトリック』などがある。
感想・レビュー・書評
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野球バカとは…をあらゆる方面から教えこまれます笑。私的には 6 「生涯徒爾」オススメ!
結婚したんだー!と思ったけれど、落ちが良き。短編で読みやすかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
野球好きでない人にはこの作品の野球ファンあるあるは伝わらないかも。
でもさすがに「生涯徒爾一野球観戦居士」はこんな人いるのかよって感じ。 -
「野球が好きならどうぞ」とオススメされた一冊。野球モノというと、熱く・爽やかなストーリーと勝手に想像していたが、いい意味で裏切られた。ハッキリ言って野球バカ揃いの9短編集。そしてラストが思いのほかぶっ飛んでいる作品揃い。ちょっと世代が合わなくて理解しづらい話や、相当に意味不明で読み辛い話もあったが、『午前3時のサヨナラゲーム』『野球嫌い』『ゆく河の流れは絶えずして、しかも』『生涯徒爾一野球観戦居士』の4編は面白かった。いっぷう変わった野球小説として楽しめた。
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セパ交流戦記念 「野球とは、人生の縮図そのものなんだ。 野球が残酷なんじゃない。 もし残酷に見えるとしたら、 それは人生が残酷なんだ・・・・」 3回「ゆく河の流れは絶えずして、しかも」、4回「もうひとつの10・8」が好み
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野球好きの人でなきゃちっとも楽しめない本かな。マニアックすぎて何を言ってるのかわからない話が多すぎ。
阿倍黎史が登場してきたけれど、ラジオの人と同じかな。びっくりしたが、イマイチの内容。 -
「野球」をテーマにした短編集。馬鹿馬鹿しいのありちょっとブラックなのもあり、そして文量も結構まちまちなので飽きずに最後まで読めました。
たしかに野球好きってある種独特の価値観を持ってるような気がします。自分は野球にほとんど興味ないんですが、そういう人たちの奇妙で滑稽な生態が読んでいて楽しい。まあ実際にそばにいたらいらつくことも多いのかもしれませんが。こういったお話のなかで面白おかしく読むくらいがちょうどいいのかもしれませんね。 -
Numberの本特集の欄で紹介されていて、おもしろうそうだったので
ネットオフで購入。
元々はミステリー作家の方のようですが、今作は恋愛中心。
短編すべてが野球が関わっていて、それがスパイスになっていておもしろい。
恋愛としてはタイトルにもなっている午前3時のサヨナラゲームが最高。
人生物語としては、「もう一つの10・8」が郷愁を誘います。
あの巨人対中日、国民的行事とも呼ばれたあの一戦。
あなたはどこで観ていましたか、そんな心が誘われる内容です。
1つ1つの短編がそれぞれよい輝きを持っていて、一気に読んでしまう作品ばかりでした。 -
う~ん。
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プロ野球を題材にした短編集。どれも今一つわかりずらい。 2017.5.30
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野球観戦というか野球ファンとは、どういう生き物なのかというのを面白く書いた本。
実際、何度か吹き出してしまう。
ちなみに、僕は子どもの頃から野球に興味がなくて観戦もしたことはないし、これからもしないと思うけど、それでも野球ファンというのは、どういう心持ちなのか、というのを面白おかしく理解できた。
或る意味、他人が球を投げたり、棒でうったり、拾ったり、走ったりすることをここまで熱狂的に応援したりやじったり悔しがったりできる野球ファンという人たちがうらやましくなってきた、気がする。
真似はできないけど。 -
2017/04/18読了