恋するおしい刑事 (ポプラ文庫 ふ 6-2)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591154588

感想・レビュー・書評

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  • いいところまでは推理を的中させるのに、肝心な詰めが甘くて手柄を他の刑事に持っていかれる惜しい刑事。恋の結末、ラストのオチは想像していた通り過ぎてかわいそうになってしまった。

  •  そう、押井がさっきから「こ、この」とか「つ、つまり」などと言っていたのは、脚の震えのせいで声まで震えていたのが原因だったのだ。決して誤植ではなかったのだ。
    (P.213)

  • 美人で素直な女性刑事灰田後輩が加わり、押井の手柄の横取りで出世した横出後輩と三人で遭遇する五つの事件。良い意味で前巻と変わらない雰囲気と最後の最後以外前巻よりも洗練されたシンプルな文章によるテンポの良い軽快さを存分に楽しんだ。お笑いライブの話は元芸人な著者の来歴も過るキレのなさがちょっと生ぬるい…。

  • シリーズ第二弾。今回もやっぱりおしい。とってもおしい。頑張れ頑張れと思うのだけれど、これはどういってもかわいそうな結末にしかならないのよね(笑)。押井の励みになるヒロインが登場するも、この展開はさもありなん。
    お気に入りは「おしい刑事の国際交流」。えー、あんなの全然気づかなかった。というより、不自然だと感じもしなかったので。そこに目を付けられる押井刑事は本当に切れ者だと思うのですが……それなのに、なぜそうなる!
    そして最終話「おしい刑事と雪山連続殺人」も。今度こそ完璧、と思いつつやはり惜しすぎるこの結末。やっぱり、という感じではありますが。これからもめげずに頑張れ押井!

  • 冴えた推理を披露するものの、必ずあと一歩で周囲に手柄を奪われる、もはや神業的能力を持つ押井刑事。絶望の淵にいる彼を救ったのは同じ署に配属された美しい後輩女性刑事だった。ただ、彼女の灰田絵奈という名前を聞いて、押井の胸に不吉な予感がよぎる……。

    おしい刑事シリーズ2巻、ということかな。トリック的にも内容的にも前回ほどのインパクトはなくて、残念。テンプレも出来上がってしまった感があるし。まあ相変わらずさくさく読める。

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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