はるかな空の東 (ポプラ文庫ピュアフル む 1-16)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591154656

作品紹介・あらすじ

幼い頃の記憶がない少女ナルは、最近おなじ夢を見る。闇に浮かぶ三つの月、古城に幽閉された自分とよく似た長い髪の少女。あなたはいったい、だれ? 予言にみちびかれ、魔術師や吟遊詩人らが生きる異世界へ旅立ったナルを待っていたのは、伝え語りに隠された真実と未来に託されたはるかな願いだった。〈千年の歌姫〉の宿命をになった少女の、切なくも壮絶な戦いを描いた村山作品の原点。最終章を新たに書下ろし、ついに文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 以前児童書で読んだ時に文庫版には書き下ろしもあると聞きました。
    その時は文庫版は図書館にはなかったのですが、今回出会うことができました。
    読んでいても細部まで覚えていないため、再度わくわくしながら読み進めました。

  • 小学生の頃から
    大好きな大好きな本。

    図書館で借りて読んで、
    自分の手元に置いておきたくて
    実際に購入した本。

    この本に出会って、
    ファンタジー世界が大好きになりました。

  • これぞファンタジーの王道!子どもの頃に読んで、ずっと内容を覚えていた数少ない物語。
    文庫化されて、大人でも手を伸ばしやすい装丁になって、つい購入してしまった。
    ファンタジー好きな子の憧れが詰まった作品。

  • 遠い異国で死んだとされたお姫様が
    現代のこっち側の世界で成長して真実を知り、
    そして故郷を救いに行く物語
    剣と魔法と歌の織り成す
    調べのような物語


    *****以外ネタバレあり*****


    歌が人や草や物にはたらきかけ
    その傷を癒す
    時々ある設定ではあるけれど、
    何でかなぁと不思議に思う
    そういうときは何故だか、
    歌や音楽を聴かせると植物が元気に育つ、というのを思い出す
    歌はーー魔法なのかも知れない…

    敵役の存在が、
    必ずしも完全悪…私利私欲のために世界を支配したい!とか、人間なんて大嫌いだから全滅させたい!
    みたいなものではなく描かれているのが印象的だった
    邪神にしろサフィアにしろ
    根底にあったのは愛のはずだったのに
    だからこそ剣や魔法で消滅させるのではなく
    歌での救いがあったんだなぁと…

    序盤読み出しでは、これは紋章を全部集めてラスボスに立ち向かう感じなのかな??
    と思ったのだけど
    とりあえず時間もないし手持ちのカードで!
    みたいな勢いだったのが意外だった笑

    世界観や、人々の様子も良かったので、
    紋章集めるお話も読んでみたかったな〜と思って読み終わったところ
    まさかの後日談が!
    というか後日談がサラッと大変な展開になっていて
    この数ページ分の物語が!ここで消費されるなんて!
    もったいない!!と残念に思う気持ちは
    イケメンな紋章の歌い手を想像して慰めます…(´-人-`)

  • かつて、学校も街も嫌いで、「自分は遠い国のお姫様で、いつかそこから迎えが来るのでは」と空想していた少女が、実は本当に、異世界のお姫様だった、というお話。

    彼女の周りの人たちは、決してお仕事だからではなく、彼女を本当に愛しているから、家族のように一緒に過ごしていたのが、読んでいて何だかとても嬉しくなります。
    ハヤミさんは、自分だって子供なのに、必死にナルを守ろうとしていたし。

    サフィアの最期は、世界の平和が保たれて良かった、とは思わずに、やっと楽になれて良かったねぇ、という気持ちに。
    二百年もの間、ずっと後悔し続けて苦しんできたんでしょうから。

    書き下ろしの、二十年後の後日譚も良かったです。
    沙由里のその後や、大家の森さんの秘密も知る事が出来ました。
    贅沢を言うと、旅に出た後のナルとハヤミの冒険(特にハヤミさんの大暴走)の詳細を、外伝として読んでみたいなぁ。

  • 失った記憶を取り戻した時。
    皆に護られながら生き残ったからこそ、最後の対抗手段として闘うことが出来たのだろう。
    絶対に有り得ないと考えていたとしても、人間の感情は制御しきるのは難しいだろうからな。

  • 私の読書人生でも大きな存在の一冊です。
    幼い頃からの私の夢の世界があって、何度読んでも胸が躍り、主人公になったかのような気分で想像の世界に入り込むことができます。夢が広がるお話です。

  • なかなか難しい話だった!
    私はあんまりファンタジー系好きじゃないって思ったかな!

  • ふわふわしていて、地に足がついてない感じがするファンタジー。
    ナルが年齢のわりに大人びていて、さらに大人にいつも守られているため成長が見えない。世界観は壮大なんだけど、そこに住む人々が良く見えないので上っ面を撫でているよう。対象年齢も低いのでそれは良いのですが、それならナルが成長する熱や力等、他の部分で読ませて欲しかったな。全体的に間延びしているのに最後は駆け足でバランスも悪い。

  • 夢見る力を生み出し
    夢見続ける力を支えてくれる
    ファンタジーの魅力がぎゅっと詰まった素敵な物語。
    ナルやトオヤやハヤミたち
    かれらのこれから続いていくであろう旅路が
    健やかで、心晴れやかであることを願う。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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